ソーシャルメディアのビジネス活用において大切な視点

ソーシャルメディアがインフラ化して無視できなくなってきた

ソーシャルメディアが普及して、企業も、もう無視できない状況になりつつあります。
予想した通りになってきた。
ソーシャルメディアがインフラ化しているってこと。

ソーシャルメディアなんて若者の遊びなどと言ってやらなかった企業も、そろそろやらないとヤバイかなと思っていたり。
ソーシャルメディアなんて効果がないって思ってやらなかった会社も、ソーシャルアクセスがないと、さすがに広告と検索だけでは、ウェブサイトへのアクセスが減ってきているのを実感していたり。
ソーシャルメディアなんて勉強する必要がないって指導していたコンサルタントが、掌をかえしてソーシャルメディアの塾をやったり。
ソーシャルメディアなんて必要のない、ウチは半径500メートルのお客さまを相手にしているんだからと言っていた、飲食店や美容室が次々と始めたり。

でもいいことではあります。
今スタートしても、まだ遅くありません。
充分間に合います。
これから勉強する、あるいは本格的に始めた、そういう会社や人たちに、ビジネスに応用するための、一番基本になることを伝えます。

「まずは個人でソーシャルメディアを楽しむこと」

これが一番重要です。

ブログで好きなことを発信してみる。
Facebookで、身近な人たちと交流を楽しむ。
Twitterで、発信と情報収集を楽しむ。
YouTubeで、チャンネルを作って動画を投稿してみる。
Instagramで写真をアップして、世界中の人たちとつながってみる。

そうやって、自分で楽しんでソーシャルメディアを使っているうちに、どう使えばビジネスに効果的に応用できるのかが、感覚的にわかってきます。
各々のソーシャルメディアの特性を理解しないまま情報発信していると、失敗してしまいます。
FacebookはFacebookの、TwitterにはTwitterの、InstagramはInstagramの特性があるのです。
まずはそれを理解しないと、ビジネス活用は無理。

ソーシャルメディアで、マスメディア的な情報発信をしていると、効果はありません。
いくら役立つ情報を発信していても、見てもらえません。
やらされ感満載の投稿は、いいねもシェアもあり得ない。
まずは、身近な友達と交流して、ソーシャルメディアの楽しさを実感するところから始まるのです。
楽しまなければ、ビジネスの活用なんて、夢のまた夢。

ソーシャルメディアの楽しさをイメージできなければ、効果的にビジネスに使うのは無理です。
だから、まずは個人的に楽しむことです。

ソーシャルメディアは人柄が透けて見える

あと気をつけなければならないのは、ソーシャルメディアっていうのは、会社の理念とか哲学、個人だと人間性が透けて見られるメディアだってことです。
隠そうとしても隠し事なんてできないってことです。
いくら装っても、発信に人間性が出てきます。
だから、ちょっとした発信や対応で、一気に信頼を失くすこともあります。

「いいこと言っていたのに、金儲けだけが目的じゃん」
「えらそうに言っていたけど、素人だね」
「会ったらいい人だと思ったのに、ソーシャルメディアでは意地悪なんだ」
(この場合は、ソーシャルメディアのほうが本当の人格)

そのあたりは、気をつけてくださいね。

たとえば、こんなことがありました。
昔、アウトドア用品のパタゴニアは、面白くていい会社だなって思っていました。
とてもいいコンセプトで、とてもいい商品を作っていると。
だからパタゴニアから発信されるコンテンツも、面白いと思っていた。
以前のボクの本でも、パタゴニアのカタログを絶賛して紹介していました。

でも、ソーシャルメディアが普及することで、企業がどういう哲学と思想をもっているのかがわかるようになってきた。
どういう取り組みをしているのか、どういうことを大切にしているのか、それが白日のもとに晒されるようになってきたわけです。

パタゴニアが、あの環境テロリスト集団「シーシェパード」のスポンサーをしているってわかったときに、がっかりした。
さらに、復興中の気仙沼の鮫漁を糾弾するといってる「パンジアシード」のオフィシャルスポンサー。
(あの石鹸屋の「LUSH」もこの団体のスポンサー)

それが見えると、発信するコンテンツもいかがわしく感じるようになった。
薄っぺらい感じ。
自然は大切にするけど、ちがう文化は大切にしない会社。
自分とちがう思想には、暴力まで使って、おさえこむ、そういう哲学の会社だということです。
そういう会社が自然保護とか言っても、信憑性がないですよ。

だから、それ以来、パタゴニアとラッシュの製品は買っていません。
(LUSHはくさいから、もともと買っていないけどね)


でも、そういう活動に共感する人は買えばいいし、共感できない人は買わなければいい。
そういう時代なんだってこと。

ある意味、ソーシャルメディアを使うと騙されたりしにくくなります。
あるいは、裏切られていたことに早めに気づくこともできます。
だから、ソーシャルメディアのインフラ化は
しっかりと真理に沿ったビジネスをしている会社や個人にとっては、いいことなのです。

正しく楽しんでソーシャルメディアを使いましょう。

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藤村 正宏
1958年、北海道釧路生まれ。著書「モノを売るな!体験を売れ!」で提唱したエクスペリエンス・マーケティング(通称エクスマ)の創始者。集客施設や企業のコンサルティングを行っている。コストをあまりかけない、誰でもカンタンにできる手法で、圧倒的な成果をあげている。 執筆活動、講演活動もする。現在フリーパレット集客施設研究所主宰。

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