エクスマ思考

アドベンチャー・ツーリズム 森と湖で「人生の思い出」をつくる──自然体験を“売る”時代の終わり

「アドベンチャー・ツーリズム」が注目されているリゾートは、もう「プランを売る」だけじゃ足りない。お客さんと一緒に、「人生の物語」をつくる時代が来ている。最近、観光業では「アドベンチャー・ツーリズム」が注目されています。簡単にいうと、ただの観光旅行ではなく、「自然や文化と深く関わりながら、ちょっとした冒険やチャレンジを楽しむ旅」のことです。アドベンチャー・ツーリズムには3つの基本要素があります。自然体験(Nature) 森、湖、山、海など、自然の中で活動する。身体的アクティビティ(Physical Activity) ハイキング、カヌー、乗馬、サイクリング、スキー、ダイビングなど、体を動かす。文化体験(Cultural Immersion) 地域の伝統、食文化、歴史、暮らしに触れる。たとえば、アイヌ文化体験や里山での農業体験もこれにあたります。僕のクライアント、北海道の鶴雅グループでも、アドベンチャー・ツーリズムに力を入れています。この3つの基本要素の中で、1の自然体験と、2の身体的アクティビティの要素を入れて、自然体験を「売る」のではなく、「共創」するという、エクスマ的な視点で、勝手にマーケティングプランを作ってみました。
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「神の見えざる手」が見えなくなった日

「もっと早く、もっとたくさん」が止まらない。いま、資本主義っていう仕組みが、ガタガタしてる。どうしてかっていうと──「短期で儲けること」だけが、評価されるようになったからです。たとえば、銀行。お金を貸すとき、返してもらえるかどうかで判断する。それはもちろん当然なんだけど、「今すぐ儲かりそうな会社」にしか貸さない。投資家もそう。株を買って、値上がりしたらすぐ売って利益を得たい。だから、派手な成長を見せる会社が好まれる。つまり、企業もどんどん「短距離走型」になっていくんです。長くてゆるやかな未来より、今すぐの数字。──50年後、世界の食糧危機を救うかもしれない技術?残念ながら、いま儲からないから投資はナシ。その結果、どうなったか。・環境を破壊してでも、早く稼げる工場を建てる。・労働者を安くこき使って、数字をつくる。・モノが売れるように、大げさな広告を流しまくる。・「必要ないかも」と思わせないくらいの熱量で、欲望を煽る。「売れたら勝ち」みたいな空気が、あちこちに広がって、しまいには、粉飾決算とか、安かろう悪かろうの商品とかまで平気で出てくる。
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商いは、恋に似ている 好きになってもらう投稿をしよう

販路って、広げれば広げるほどいいと思われがちだけど、広げたぶんだけ、メッセージがぼやけることもある。たとえば、誰でも入れるようにとドアを全部開けていたら、中の空気が逃げちゃって、なんだか落ち着かない場所になることもある。「あなたのためだけに、このドアを開けてます」そんなふうに、しっかりドアを選んでくれるお店や会社に、人は安心するし、惚れ込むんじゃないかなって思います。
SNSマーケティング

「見られてない」は当たり前|関心に寄り添う発信だけが届いていく

最近、つくづく思うんですけどね。人は、「あなたが言いたいこと」なんて、あんまり聞きたくないんです。「自分が知りたいことだけ知りたい」。それが、ふつうの人間です。たぶん、僕も、あなたも。たとえば。お腹がペコペコのときに「最近の火星探査について話したいんだけど…」って言われても、ぜんぜん頭に入ってこないでしょ?今、知りたいのは近くにおいしい蕎麦屋があるかどうか。それだけ。
SNSマーケティング

「誰の言葉を信じて買う?」購買行動データが示す意外な事実

「これ、いいよ」って、好きな人に言われたら、たいてい人は試してみたくなるものです。SNSを日々見ていて、あらためて思います。やっぱりね、ものを選ぶときにいちばん影響力があるのは、「つながり」なんですよ。買い物って、「誰かのおすすめ」が背中を押してくれることが多い。最近あなたが買ったもの、選んだお店、思い出してみてください。それって、「家族がよかったって言ってたから」とか、「仲良しの友達がSNSで紹介してたから」とか、そんな理由じゃなかったですか?
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センスがいい人は、なぜ選ばれるのか? 一流の料理人はアーティストみたいだ

支笏湖にあるホテル『水の謌』で、鶴雅グループ全体の執行役員調理部長、鎌田さんに会って、一緒に夕食を食べました。会話をしているうちに、前に会っていたことに気づく。そして以前のブログを調べたら、書いていた。当時、鎌田さんは30代前半の若さで、『水の謌』の料理長でした。鎌田さんの料理は美味しいのは当たり前なんだけど、センスがとてもいい。クリエイティブなんだ・・・と思ったら、このブログを読んで納得しました。
SNSマーケティング

SNSってちゃんと使うと やさしい|関係を、育てていく仕事なんだ

SNSは“誰かのそばにいる”ための道具だと思うSNSって、なんとなく「賑やかな場所」っていうイメージがありますよね。バズとか、炎上とか、トレンドとか、常に何かが流れてる。でも、僕は思うんです。SNSって、本当は“やさしい道具”だって。使い方を間違えなければ、誰かとちゃんと向き合える。使い方をちゃんとすれば、関係が少しずつ育っていく。そんな道具なんじゃないかなって。
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話す、聞く、笑う|SNSってほんとはそういうこと

SNSって、なんのためにあるんだろう?バズるため?売るため?情報を届けるため?どれも間違いじゃないんだけど、僕はもうちょっと、別のことを信じてる。SNSって、ほんとは “話す、聞く、笑う” 場所だと思う。カフェや居酒屋で友だちとおしゃべりするみたいに、ゆるくて、たのしくて、ちょっと本音もこぼせる。そんな空気があるSNSが、僕は好きです。
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法人営業(BtoB)でもSNSは効くのか? 答えは「効きます」

BtoBの世界って、どうしても「価格」「納期」「機能」で勝負、みたいな空気があるけど、ほんとはそこだけじゃない。どの会社と組むか。誰と一緒に仕事sをするか。そういう“人と人の関係”のほうが、あとあとずっと大事になってくる。で、そんな「関係性」が、実は発信でつくられていくんです。BtoBの世界でも、つながりの経済がはじまってるなぁと感じます。
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SNSのすごいところ|「いいお客さん」が、自然と集まってきてくれる

SNSって、けっこうすごい時代になってきたなぁと思うのは、「いいお客さま」を自分で選べるようになったこと。たとえば昔は、どんな人がお店に来るかなんて、まったくわからなかった。商店街の八百屋さんだったら、近所のおばちゃんも来れば、ちょっと横柄なおじさんも来る。どんな人が来ても「ありがとうございます」って言って、笑顔で対応してた。それが「商売」ってものだった。でも今は、SNSがある。たとえば、あるパン屋さんが毎朝「今日の焼きたてクロワッサンです」って写真と一緒に投稿してたとする。その投稿に「おいしそう〜!」「明日行きます!」って反応してくれる人がいたら、もうその人とはつながりができてる。「この人は、うちのパンのこと、好きなんだなあ」ってわかる。つまり、「うちの商品が好きな人」=「いいお客さん」が、自然と集まってきてくれるんです。