大前提のテーブルをひっくり返そう! グレン・グールドの演奏で気づくコロナ後のビジネスデザイン

テーブルをひっくり返す

当たり前に考えていたことを否定して考えてみると新しい価値に気づいたり、新しい商品やサービスが生まれたりします。
あなたのビジネスを圧倒的するために、大前提という名のテーブルをひっくり返してみましょう。

例えば、僕の場合は「マーケティングコンサルタントは企業の売上や利益を良くするためのアドバイス」これが大前提です。
それを否定してみる。
「マーケティングコンサルタントは企業の売上や利益を良くするのが仕事ではない」
そうすると、どうでしょう。
違うことを考えますよね。

「社内を明るくすること」「ビジネスに遊びを取り入れるアドバイス」「社員に副業をアドバイス」「社長と一緒に旅行に行ったり食事をしたりする」「無駄話をする」「本当に無駄話をする」「めっちゃ無駄話をする」などなど、新しいサービスが出てくる。
(無駄話サービス今思いついたけど、面白いな。誰か買ってくれないかな、笑)

花を売らない花屋、ガソリンを売らないガソリンスタンド、教えない先生や学校、髪を切らない美容室、洗濯しないクリーニング店、食べ物を売らない飲食店・・・
そう考えると、ビジネスの幅が大きく広がります。

今までも大前提を否定して、生まれた商品やサービス、ありますよね。
自動車で考えてみるとこんな感じ。
「自動車は人間が運転する」という前提をひっくり返して、自動運転。
「自動車は所有するもの」という前提を否定して、カーシェアリングサービス。
新しいサービスになるわけです。

ともかく激変している時代なんだから、テーブルをひっくり返すくらいのことを考えてみようってことです。

クラシック音楽演奏家の大前提を否定して歴史に残った人

これは昔にグレン・グールドというクラシック音楽のピアニストの演奏を聴いていて思ったことなんです。
グレン・グールドは、間違いなく音楽の歴史に残る魅力的なピアニストです。
クラシック音楽演奏の考え方を全く変えてしまった。
ともかく独創性がある。

グレン・グールドのCDたち


モーツアルトのピアノソナタ集なんかを聴いていると、本当にすごくクリエイティブな人なんだなと感心してしまう。
モーツアルトの優雅な雰囲気を超え、そこに激しい感情や情緒、さらにはある種の「完璧性」を見出すこともできる。
今まで聴いていた、モーツアルトのピアノソナタとはまったく異質のものになっている。
モーツアルトがアダージョと指示しているのにアレグレットで演奏していたり、あるときには、ちょっとイライラするほどスローなテンポで演奏したり・・・
天才といわれたモーツアルトを、より「神」の域までに高めようとしているかのように、完璧性を追求した演奏がつづく。
時々、演奏中にのってくるのか、グールド自身のハミングが聞こえる。
従来の前提では、ありえないことです。

彼は、TVのインタービューでこんなことを言っている。

「現代という時代に生きる演奏家に残されているのは、これまでと違いながら、きちんと成立し得ることをするための、新しい存在理由を見つけることだ」

『これまでと違いながら、きちんと成立し得ること』というところがいい。
モーツアルトの演奏は、もうやりつくされている。
同じことをやっていては演奏家としての存在理由がないじゃないか?
譜面通りの演奏をして、譜面通りの解釈をしていたら、自分の存在する理由がない。
そんな感じです。

いかに譜面通りに演奏するか?
そこにどういう感情を入れ、どう解釈するか?
それがクラシック音楽の演奏家に求められていることだった。
それが大前提だったわけです。

グールドはその前提を否定して、大成功した。
そこが歴史に残る演奏家ということなのです。

大前提を否定して捉えてみる。
これからのビジネスにおいて、そういう発想はとっても重要です。
自動的に何も考えず、当たり前だと思っていることって多い。
「みんなそう思っているけど、それって正しいことなのかな?」という疑問を持ってみることが必要なことなのです。
あなたの・・・、あなたの会社の・・・『存在理由』って、いったいなんですか?

32歳、人気の絶頂でコンサート活動を一切やめてしまったグレン・グールド。
その後はスタジオでの演奏だけになりました。
グレン・グールドの演奏を最初に聞いた時に、世の中の当たり前を否定してみることの大切さを感じたわけです。

<グレングールドが演奏したYouTubeたくさんあるので聴いてみてね>

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北海道釧路生まれ。明治大学卒。著書「モノを売るな!体験を売れ!」で提唱したエクスペリエンス・マーケティング(通称エクスマ)の創始者。経営者、ビジネスリーダー向けに「エクスマ塾」を実施、塾生はすでに1000名を超えている。著書は、海外にも翻訳され30冊以上出版。座右の銘「遊ばざるもの、働くべからず」
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