マーケティングのたそがれ 「何を買うか」から「誰から買うか」の時代

面白いWebの記事が目に入りました。「
ITメディアビジネス」さんの記事。

「資生堂の美容部員がインフルエンサー化 華やかな投稿に隠れたSNS戦略とは」

資生堂の美容部員が、それぞれの個性を出して、SNSで発信して交流することでインフルエンサー化している。
外部のインフルエンサーを活用するのではなく、資生堂のブランドや商品が好きな社員に発信してもらう。
その結果、40人の人たちが美容部員として、それぞれファンを持っている。
「何を買うか」ではなく「誰から買うか」の時代になっている。
そんな記事でした。
<元記事はこちら>

マーケティングにもパラダイムシフトが起きつつあります。
人々にとって、スマートフォン(スマホ)はなくてはならないインフラ。

日本の18歳以上のスマホの保有率は96%を超えています。そんな生活者を相手にするのです。
あなたのお客様、ほとんどが24時間、高速インターネットにつながっている状態だということ。
そしてスマホユーザーはSNSで、どんどんつながり合っている状態です。
そのつながりの中で、多くの消費が起きているのです。

ある調査で、Z世代の購買のきっかけのデータが発表されていました。

「購買行動の決定要因」誰の意見を聞いて消費するか?

1位 両親、家族、友人、個人的つながり
2位 信頼しているブランドやプラットフォーム
3位 セレブ、インフルエンサーなどから

今までのマーケティングの概念を変えること、マーケティングもSNSファーストで考えることが最優先になりつつあります。

 企業でSNSに取り組むときには、生活者やお客さまとの「関係性」を築くことをメインの目的にすることが大事です。
 SNSはモノを売ったり、ブランドの認知をさせたりするためには、時間がかかります。いきなりは、ほとんど無理です。
 だから関係性を創成することが第一の目的になるのです。
 SNSで人柄を出し、共感され、好意を持ってもらうこと。
 だから、SNSを今までの広告宣伝の延長線上で考えていると、まったく効果がありません。

 広告という概念も今、大きく変わりつつあります。
 企業が生活者に対して、一方的に自社の商品やサービスの情報を押しつけるような宣伝型ではなく、企業が人々の生活を助ける、共感をつくり出す。そんな情報提供型にシフトしなければ、もう見てもらえなくなってきたのです。

 スマホで24時間ネットやSNSにつながっている生活者を相手にするのです。
 企業は今までの考え方を捨て、発想の転換が必要になっているのです。
 マーケティングも、SNSを優先順位に位置づけること。
 SNSをどっぷりと浸かるくらいやること。
 それが企業の業績の明暗を分ける時代になっています。

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北海道釧路生まれ。明治大学卒。著書「モノを売るな!体験を売れ!」で提唱したエクスペリエンス・マーケティング(通称エクスマ)の創始者。経営者、ビジネスリーダー向けに「エクスマ塾」を実施、塾生はすでに1000名を超えている。著書は、海外にも翻訳され30冊以上出版。座右の銘「遊ばざるもの、働くべからず」
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