人気シナリオライターで、最近はコラムニストとして活躍している内館牧子さんがこんなことを書いていました。
「出し惜しみしないという姿勢は人間の生き方すべてに通ずる気がする」
NHK連続テレビ小説『ひらり』『私の青空』大河ドラマ『毛利元就』『塀の中の中学校』などなど名作ドラマをたくさん書いているシナリオライター、内館牧子さん。
半年間つづく、朝の連続ドラマを書くことになったとき、彼女の師匠の「橋田壽賀子」さんに、どういう心構えで仕事をしたらいいかを相談したそうです。
その時師匠の橋田さんが言った。
「出し惜しみしちゃダメよ」
というアドバイスだった。
「半年も続くドラマだから、ついついこの話は後にとっておこうとか、この展開はもう少ししてから使おうとか考えがちなの。でも、後のことは考えないで、どんどん投入するの。出し惜しみしない姿勢で向かえば、後で窮しても必ずまた開けるものよ」
真理だなと思う。
今の時代、出し惜しみしていると
社会に受け入れらえなくなります。
自分利益ばかり求めている会社と、世の中全体のことを考えている会社。
どちらの会社と付き合いたいですか?
明白ですよね。
そういうことです。
世の中は大きくカーブを切りました。
個の利益ではなく、全体の仕合わせを求める社会になった。
それに合わない会社や個人は、成功しないのです。
そのことに、一日も早く気づいてほしいと思う。
出し惜しみしないことです。
SNS時代に企業は、いいところも悪いところも、オープンにすればするほど成功をおさめるんじゃないだろうか。
そういうことです。
たくさんの応援してくれる人たちがいる企業。
信頼される、愛される企業になることが大事なのです。

藤村 正宏

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