Amazonダッシュボタン
Amazonの「ダッシュボタン」ってすごいなって思った。
だってそのボタンを設置して、洗剤やオムツ、ミネラルウォーターなどの日用消耗品がなくなりそうになったら、ボタンを押すだけで配達してくれる。
超カンタン。
ますますリアルの店で買い物するという行為が減るなあって思う。
でもこれは世の中の流れでもあります。
買い物という行為そのものが面倒くさい行為になりつつある。
以前から言っていますが、消費に興味がなくなっているってこと。
物を所有することにも、物を買うことにも、興味を失っている。
必要な物だけ、なるべくエネルギーをかけずに買いたい。
その要請に応えるような形で「ダッシュボタン」が登場してきた。
以前から、自動的に3ヶ月に1回とか2ヶ月に1回とか自動的に発注しなくても届くシステムはありました。
でもそれだと、まだ使い終わっていないのに商品が届いたり、届く前になくなってしまったり、ちょっと心理的な不安があった。
それを解消する方向になった。
買い物が楽になった。
ますます、Amazonが繁盛するようになるな。
情報が多くなっているから見てもらえない
現代の消費者は、これまでのように、一筋縄ではいきません。
商品はもう飽和状態。
消費者は満腹状態。
いま、消費者が欲しいと思っているものは、一通りいきわたっています。
古き良き時代ではなくなった。
新製品が出ても
新店舗ができても
注意を向けてくれる
そんなのんびりとした時代ではないのです。
情報が膨大で、それを追うだけで精一杯なんですから、少々情報を発信しても、気づいてもらえません。
折込チラシもダイレクトメールもニュースレターも見てもらえなくなっている。
売れるPOPだって、来店してもらえなかったら、そもそも意味がないわけです。
関係性が消費の大きな動機になる
時代は、やっぱりモノを売っていると、売れなくなる。
体験を売る視点が大事だと思う。
どうしてかというと、関係性だから。
しつこく何度も言っていますが、あなたの会社やお店を選んでもらう理由、それは「関係性」なんです。
これからの時代、見ず知らずの人がいくら売り込んでも、売れない時代になる。
コミュニケーションの中で新しいことを知ったり、新しいものを買う。
そういう「関係性」はモノからは生まれにくい。
体験からしか生まれないのです。
時間をかけて地道にお客さまとの関係性を築いてていく。
それが大切だと、また、思ったわけです。
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藤村 正宏
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