「無駄に見える学びが未来をつくる」 〜コーヒーを飲みながら仕事と未来の話をしよう〜

「AIの時代に、何を学べばいいんですか?」

エクスマの講座の休憩時間に、そんな質問をされました。
コーヒーを片手に。ふとした雑談のようでいて、けっこう深い問いです。
たぶん、いま多くの人が、心のどこかで感じていることなんじゃないでしょうか。

確かに、AIはすごいスピードで進化しています。
絵も描くし、文章も書くし、法律の相談にも乗ってくれる。
そのうち営業までしてくれるんじゃないかって、ちょっとゾッとしたりもする。

でもね。
AIが「できること」が増えるほど、
人間にしか「できないこと」も、くっきりしてくるんです。

たとえば、誰かの心に寄り添うこと。
たとえば、目の前の人の空気を感じて、そっと言葉を選ぶこと。
たとえば、「面白いな」「なんか好きだな」っていう感覚。

こういうの、AIはちょっと苦手です。
いや、たぶん、ずっと苦手なままかもしれない。

だからこそ、これからは「人柄」が、ものすごく価値になる。

実際、企業の採用担当者がいちばん見ているのは、スキルや資格よりも「性格」だっていうデータがあります。
ある調査では、78%の担当者が「性格」を最も重視しているらしい。
「技術力」が39%、「文化的な適応力」が53%なのに比べて、ダントツです。

これって、「人間らしさ」の逆転現象かもしれない。
スキルはAIとシェアできるけど、人柄はシェアできないから。

たとえば──
東京・蔵前で出会った、とある小さな焙煎コーヒー店の店主。
豆の説明をしてくれるときの声のトーンとか、手の動きとか、
目の前に座っているぼくの様子を見ながら、ゆっくり話してくれる感じが、なんともよくて。
あれはAIじゃ無理なんですよ。技術や知識じゃなくて、「感じ方」のちがい。

だからこそ、これからの時代は、AIのことを学ぶのももちろん大事だけど、
もっと大事なのは「自分を育てること」だと思うんです。

具体的には──
・人の話をよく聴く
・素直に驚く
・好奇心を持って、知らない世界に飛び込んでみる
・SNSで、自分の言葉を大切にする
・感情を伝える練習をする

こういう「勉強」って、仕事に直結しないようでいて、じつは一番役に立つ。

今、いちばん学ぶべきことは、仕事とは関係ないことかもしれません。
自分が本当に面白いと思えること、夢中になれること。
今いる業界じゃないところの価値観やルールにふれること。

ルーティンワークを「こなしてる」だけじゃ、もう厳しい。
むしろ「やったことない」「でもちょっと気になる」を選べる人が、未来をつくっていく。

そういうことを、僕はセミナーのたびに言っています。
「考える人は1000人に1人。その中で、行動する人は、さらにその中の1人です」って。

考えるのって、エネルギーを使うんですよ。
だから、考えないほうがラク。
「忙しい、忙しい」って口ぐせみたいに言ってる人の多くは、
もしかしたら「考えない」ための忙しさに逃げているのかもしれない。

でもね。
新しい世界は、そういう“少しの余白”から生まれる気がするんです。
休憩中のコーヒータイムとか、寄り道した本屋での偶然の出会いとか、
「これ、なんの役に立つんだろう?」って思いながらも学んだこととか。

AIの時代に必要なのは、
「人間であること」を、めいっぱい生きることなのかもしれません。

未来に必要なのは、スキルじゃなくて、あなたの“感じ方”なんです。

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北海道釧路生まれ。明治大学卒。著書「モノを売るな!体験を売れ!」で提唱したエクスペリエンス・マーケティング(通称エクスマ)の創始者。経営者、ビジネスリーダー向けに「エクスマ塾」を実施、塾生はすでに1000名を超えている。著書は、海外にも翻訳され30冊以上出版。座右の銘「遊ばざるもの、働くべからず」
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