「もっと稼がなきゃ」「もっと評価されたい」「もっと豊かになりたい」
そんなふうに、“もっと、もっと”と毎日を走っている人、多いと思う。
でも、ちょっとだけ立ち止まって考えてみてほしい。
「仕合せ」って、本当に“手に入れた先”にあるものなのか?
僕はそうは思わない。
仕合せって、「今ここ」にあるもの。
たとえば——
・朝、窓を開けたら、気持ちいい風が吹いていたこと
・美味しいコーヒーをゆっくり飲めたこと
・何気ない会話で笑い合えたこと
そんな、ちいさな出来事の中に、実は仕合せはいっぱいある。
でも人はよく「仕合せになりたい」って言う。
その裏には「今は仕合せじゃない」っていう、ちょっとした思い込みがあるんだと思う。
もちろん、大きな家に住むことも、高級車を持つことも、立派な肩書きを持つことも、それ自体が悪いわけじゃない。
それを目指して努力するのも素晴らしい。
でも、それらが本当の仕合せを“保証”してくれるわけじゃないですよね。
大きな家には固定資産税やメンテナンスがついてくるし、名誉にはプレッシャーがついてくる。
表面的な“かたち”を手に入れると、見えなかった重さも背負うことになる。
だからこそ、「仕合せとは何か?」って、定義し直してみることが大切なんです。
誰かと笑いあえた。
空がきれいだった。
コーヒーが美味しかった。
そんな瞬間に「ああ、ありがたいな」と思えたとき、
そこにはもう、ちゃんと仕合せがある。
感謝って、“ある”に気づくこと。
満足って、“今”に目を向けること。
今の自分を否定せず、今あるものを肯定すること。
そうやって今日をちゃんと味わっている人は、心が穏やかで、なんだか運も良くなっていく。
不思議だけど、ほんとにそうなんだ。
だからね、誰かと比べなくていい。
過去の後悔や未来の不安に縛られなくていい。
今日というこの瞬間を、大切にすること。
小さな感動に、ちゃんと反応できる自分でいること。
そして、今日も笑顔で。
笑ってる人のまわりには、人が集まってくるから。
そうやって人生は、少しずつ仕合せな方向へ進んでいくんだ。

藤村 正宏

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