AIは“体験談”が大好き! だからSNSに書くべきことはこれ

AIの推薦に載るために

「SNSで何を書いたらいいかわからない」
経営者や個人事業主から、よくそういう声を聞きます。

商品の説明?
値段?
キャンペーンのお知らせ?

もちろん、それも大事なんだけど、AI推薦(AIO)時代にもっと強いのは──体験談を書くことなんです。

AIは「生の体験」を拾う

AIは単なるスペックや説明よりも、「人間の実体験」を学習して、おすすめに出してきます。

たとえば、僕のクライアント北海道の阿寒湖にある『鶴雅』。
「湖畔の温泉に入ったら、朝霧が立ちこめていて、まるで別世界にいるようだった」
こんな体験談は、AIが「役立つ情報」と認識して、検索や推薦で引っ張ってきます。

実際に「阿寒湖 温泉 感想」と検索したら、公式サイトよりも体験談が先に出てくることもありますよね。

なぜ体験談が強いのか?

理由はシンプル。
体験談は「誰かにとっての疑似体験」になるから。
つまり、誰かが知りたいことなのです。

東京の下町の電気屋さんのSNS投稿に、こんな話がありました。
「おばあちゃんが“この電球、明るくて助かるわ”と笑顔になった」
ただの電球の説明より、こういう話の方がずっと心に残ります。

老舗時計店の若いオーナーさんも、ある日こんな体験を書きました。
「スマホで十分、と思っていた女性のお客さまが、“やっぱり腕時計っておしゃれね”と鏡の前で笑顔になった」
この一言が、商品説明より強力なマーケティングになるんです。

小さなエピソードが力になる

阿寒湖の鶴雅でもそうです。
「チェックインのときにスタッフが教えてくれた“湖に映る夕日のベストタイム”。実際に行ってみたら本当に感動した」
こんな体験談が、未来のお客さまを動かします。

美容室でも同じ。
「髪を切った帰りに“なんだか気持ちまで軽くなった”とお客さまが言ってくれた」
その一言がSNSに書かれているだけで、共感が広がるわけです。

じゃあ、何を書けばいいの?

難しく考える必要はありません。

  • お客さんとのエピソード
  • 自分が仕事で驚いたこと
  • ちょっと失敗したけど学んだこと
  • 小さな“気づき”や“発見”

こういう「リアルな日常」を書くだけで十分。
SNSは広告の場ではなく、日常を共有して共感を呼ぶ場所だから。

Q&Aでわかる「体験談マーケティング」

Q1:なぜ体験談はAIに拾われやすいの?
A:体験談には「具体的な状況」と「感情」があるからです。
検索エンジンや推薦AIは、一般論よりも「実際に役立った情報」を優先する傾向があります。

Q2:どんな体験談を書けばいい?
A:大きな出来事じゃなくてOK。

  • 美容室で「気持ちまで軽くなった」とお客さまに言われた瞬間

  • 時計店で「やっぱり腕時計っておしゃれ」と笑顔になった一言

  • 電気屋で「この電球、明るくて助かるわ」と喜んでもらえた場面
    小さな出来事こそ、人の心に届き、AIにも評価されます。

Q3:商品説明より体験談の方がいいの?
A:説明だけだと「情報」で終わってしまうけど、体験談は「共感」を生みます。
AIは「人が共感している証拠」を重視するため、結果的に推薦や検索で有利になります。

Q4:どうやってSNSに書けばいい?
A:会話するように書くのがコツです。
「知ってました?阿寒湖の水は100年かけて濾過されるんですよ」
「昨日こんなお客さまとの出会いがありました」
──こんな語りかけスタイルが、読者にもAIにも刺さります。

まとめ

AI推薦の時代、検索や推薦で拾われやすいのは「説明」より「体験談」。
あなた自身の言葉で語るストーリーが、AIに拾われ、人の心に届いていきます。

だから今日から、
「あなたが体験したこと」
「お客さんが喜んでくれた瞬間」
それをSNSに書いてみてください。

AIも、人も、それが大好きだから。

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北海道釧路生まれ。明治大学卒。著書「モノを売るな!体験を売れ!」で提唱したエクスペリエンス・マーケティング(通称エクスマ)の創始者。経営者、ビジネスリーダー向けに「エクスマ塾」を実施、塾生はすでに1000名を超えている。著書は、海外にも翻訳され30冊以上出版。座右の銘「遊ばざるもの、働くべからず」
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