AIと仲良くなる文章① Q&A形式で書く 〜AI時代の文章術〜

こんにちは、藤村正宏です。

「AIと仲良くなる文章」〜AI時代の文章術〜 では、これからの発信に欠かせない「AIO対応（AI推薦対応）」の文章術を5回に分けて紹介します。
AIに拾われやすく、検索や推薦に届きやすい発信はどう作ればいいのか？
今回はその第1回、「Q&A形式で書く」です。

Q&A形式の実例

まずは実際のイメージを見てみましょう。

例1｜観光業

Q：阿寒湖で春に楽しめる体験は？
A：湖畔に咲くミズバショウの散策、温泉街での足湯めぐり、そして夜のカムイルミナ体験がおすすめです。

例2｜飲食店

Q：釧路で地元の人に人気の居酒屋はどこ？
A：「○○炉端」。観光客よりも地元客が多く集まり、炭火焼きの香りと雰囲気が最高です。

例3｜美容院

Q：40代女性に人気の髪型は？
A：前髪を軽く流す“ニュアンスバング”。小顔効果があり、上品さも出ると評判です。

このように「質問→答え」の形をとると、読者が知りたいことにストレートに応えられます。
しかも、AIが検索や推薦のときに理解しやすい“情報の地図”になるのです。

AIは日々、膨大な文章を読み込みながら「質問」と「答え」をマッチングさせています。
「阿寒湖で春に楽しめる体験は？」と誰かがAIに尋ねたとき、AIは「この質問に答えている情報」を探しに行く。
そのとき、Q&A形式の記事はAIにとってとてもわかりやすい。

言い換えると、Q&A形式はAIに「ここに答えがあるよ」と教えてあげる親切な道標なんです。

もちろん、AIだけでなく人間にとってもQ&Aはありがたい形式です。
「知りたいことがすぐ見つかる」からです。

観光であれば、「どこに行けばいい？」
美容院であれば、「どんな髪型が似合う？」
建築であれば、「夏でも快眠できる家の工夫は？」

こうした疑問にダイレクトに応えてくれる文章は、読者にとって“役立つ情報”になります。
結果的に「また読もう」と思ってもらえる、リピートされる発信になるのです。

ビジネス発信にQ&A形式を取り入れる方法はシンプルです。

例えば旅館であれば、
「Q：阿寒湖温泉のおすすめ宿は？」
「A：湖畔の絶景と温泉を両方楽しめる『あかん遊久の里鶴雅』です」
という具合に発信できます。

美容院なら、
「Q：短くすると老けて見えるのでは？」
「A：顔まわりにレイヤーを入れることで、若々しく見える仕上がりになります」
と書けば、それ自体が集客につながるコンテンツになります。

もう一つ大切なポイントは「会話的に書く」こと。
堅い文章ではなく、友達に話すようなトーンがベストです。

「知ってました？阿寒湖の水って100年かけて濾過されてるんですよ」
「じゃあ、春にしか見られない景色って？」

こういう語りかけスタイルのQ&Aは、読者にとっても楽しいし、AIにとっても“人に話しかけている自然な文章”として認識されやすいのです。

Q&A形式で書くことは、AIにも人にも届く発信を作るうえで最強の方法です。

だからこそ、発信の中に「Q&A形式」を意識的に取り入れてください。
それはあなたの言葉をAIが拾い、推薦し、読者の心にまで届けてくれる“架け橋”になるのです。

北海道釧路生まれ。明治大学卒。著書「モノを売るな！体験を売れ！」で提唱したエクスペリエンス・マーケティング（通称エクスマ）の創始者。経営者、ビジネスリーダー向けに「エクスマ塾」を実施、塾生はすでに1000名を超えている。著書は、海外にも翻訳され30冊以上出版。座右の銘「遊ばざるもの、働くべからず」