「あなたに会いに来ました」動画が創り出す、究極の予約動機

最近、僕がコンサルティングに関わっている「鶴雅グループ」の動画プロジェクトで、本当に嬉しい、そして「やっぱりそうだよな」と確信させてくれる成果が続々と届いています。

SNSやYouTubeでの発信を、単なる「広告」だと思っている人には、ぜひ読んでほしいエピソードです。

岡山から北海道へ。「会いたい」という想いが距離を超える

先日、グループの中でもハイクラスなあるホテルに、シニアの女性客が訪れました。遠く岡山県から、初めての北海道旅行。数人のお友達同士です。

その方の口から出た言葉に、スタッフは驚きました。

「動画を見て、〇〇さんに会いに来ました」

彼女は、画面越しにいつも見ていたそのスタッフに会うために、何千キロという距離を超えてやってきてくれたのです。しかも、手には岡山名物の「きびだんご」のお土産。

これ、すごくないですか?

宿泊する前から、お客さまとスタッフの間に「関係性」ができあがっている。初対面なのに、まるでお互いを知っている旧知の仲のような空気感が生まれているんです。

「どこに泊まるか」ではなく「動画のあの場所」に泊まりたい

また別のホテル。
露天風呂付きコテージタイプのお部屋に宿泊されたお客さまも、こう仰っていました。

「動画を見て、どうしてもここに泊まりたくて」

今の時代、ホテルのスペック(広さや設備)だけなら、ネットで調べればいくらでも比較できます。でも、「動画で見たあの空気感を味わいたい」「あのスタッフが紹介していたあの部屋にいたい」という動機は、比較を超えた「指名買い」になります。

スペックの比較ではなく、感情が動いた結果の予約。

これこそが、僕がずっと言い続けている「独自化」の姿です。

スタッフが「メディア」になり、「ブランド」になる

 

館内着の紹介の動画撮影

最近、現場のスタッフからはこんな声が頻繁に上がるようになりました。

「出演している他のスタッフについて質問される機会が増えた」
「ロビーを歩いていると『あなた、動画に出ていましたよね』と声をかけられる」

これまでは「ホテルの従業員」という記号だった存在が、動画を通じて「個性を持ち、顔の見える一人の人間」として認識され始めている。これは、ホテルにとって計り知れない資産です。

スタッフが動画に出る。

それは、単なる情報発信ではありません。お客さまにとっての「知っている人」が増えるということなんです。

やっぱり「人」が出ているのは強い

今回のプロジェクトを通じて改めて痛感したのは、「スタッフが出演している動画は、最強の価値を伝えるツールになる」ということです。

立派な設備や綺麗な景色は、どこのホテルでも見せることができます。でも、そこで働く「スタッフの笑顔」や「話し方」「人柄」は、世界にたった一つしかありません。

お客さまは、綺麗なパンフレットを見に来るのではなく、そこにいる「人」に会い、そこでしか味わえない「体験」をしに来るのです。

動画を通じて「関係性」を先に作ってしまう。

すると、お客さまは「宿泊客」としてではなく、「あなたのファン」としてやってきてくれます。
あなたはまだ、建物の写真ばかりをSNSに載せていませんか?

一番の価値は、すぐ隣にいる「スタッフ」そのものなんです。


【編集後記】

きびだんごを受け取ったスタッフの嬉しそうな顔が、僕には目に浮かびます。その喜びがまた、次のお客さまへの最高のサービスに繋がっていく。

「関係性」から始まるビジネスは、こんなにも温かい循環を生むんですね。

鶴雅グループの挑戦、これからも応援してくださいね。

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北海道釧路生まれ。明治大学卒。著書「モノを売るな!体験を売れ!」で提唱したエクスペリエンス・マーケティング(通称エクスマ)の創始者。経営者、ビジネスリーダー向けに「エクスマ塾」を実施、塾生はすでに1000名を超えている。著書は、海外にも翻訳され30冊以上出版。座右の銘「遊ばざるもの、働くべからず」
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「東京から出張に来たはずの自分が、なぜ戦場の記憶を持っているのか?」 主人公のアイデンティティが、ホテルの「空気」と「音」によって徐々に書き換えられていく恐怖と安堵を描きます。
このホテルには、掃除婦が毎日掃き集めても降り積もる「記憶の埃」があります 。 それは、あなたがかつて捨てた「もうひとつの自分」かもしれません 。
ピアノの和音が消えていく瞬間の美しさのように、あなたの輪郭が曖昧に溶けていく……。 「未決定のまま存在すること」の可能性を問う、静かな衝撃。

上演時間:約90分
場所:高円寺スタジオ『ファンファーレ』
「ただいま、マリコ。長かった。ずっと、この雪の中を歩いていた気がする。」

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