
競争に疲れたら「上」じゃなくて「横」に逃げよう
進化論関係の本って、あまり仕事に関係ないけど、結構好きなんだよね。
ダーウィンがどんな歴史を持った人だったのかとか、どんな経緯でガラパゴスに行ったのかとか、ダーウィンとは独立して「自然選択説(自然淘汰説)」による進化論に到達したイギリスの博物学者ウォーレスとの関係とか。
めちゃくちゃ面白いんだ。
ダーウィンがノートに残した、有名な「進化のスケッチ」って見たことあります?
実はあの図、一直線に階段を上っていくような図じゃないんです。木のように、いろんな方向へわしゃわしゃと「枝分かれ」している図なんですよね。
これ、すごく大事なヒントが隠されている気がしていて。

ダーウィンが書いたメモ
僕たちはなんとなく「進化=前より優秀になること」「上を目指すこと」って思いがちじゃないですか。
でも本来の進化って、単に「環境に合わせて、いろんな方向に枝を伸ばした結果」でしかないんです。
最高を目指すんじゃなくて、最適を目指しただけ。
これって、現代ビジネスの、仕事やキャリアも、まったく同じなんだと思うのですよ。
会社や業界で「ライバルに勝って上に行こう」とすると、結局みんなと同じ山を登ることになる。
売上とか、役職とか、フォロワー数とか、同じモノサシで戦うから削り合うし、ぶっちゃけ疲れますよね。
でも、ちょっと視点を変えてみて。
なぜか昔から大好きな、マニアックな趣味
周りからは「無駄」って言われるような、妙なこだわり
遠回りしてフラフラ寄り道した経験や、一見関係ない知識
そういう「自分だけの歪み」みたいなものを面白がって伸ばしていくと、いつの間にか誰も登っていない「別の枝」にひょいっと移れちゃうんじゃないかなって思う。
競争から抜け出す方法って、「相手を叩きのめして1位になること」だけじゃないよね。
そもそも同じ土俵で戦わないように、「違う方向へスッと進化しちゃうこと」。
それがいつも言っている「差別化」じゃなく「独自化」なんだ。
伝わってます?・・・よね。
「最近、周りと比べて焦ってるな……」と感じているなら、無理に上の階層を目指さなくて大丈夫です。
自分の「妙な好き」や「遠回りした経験」を面白がって、自分だけの枝を伸ばすことが、すごい価値になるんだと思うのですよ。
じゃあ具体的にどうすればいいの?
「理屈は分かったけれど、じゃあ具体的にどうすればいいの?」と思いますよね。
無理に仕事を大きく変える必要はありません。まずは自分に、こんな3つの質問を投げかけてみてください。
Q1. 「一見ムダだけど、つい時間を忘れてしまうこと」は何?
役に立つかどうかは、一旦忘れて大丈夫です。 「深夜にYouTubeで延々と見ちゃうマニアックな動画」「なぜか集めてしまうもの」「友達に熱弁すると引かれるオタク知識」。そういう「一見仕事に関係なさそうなフェチ」こそが、あなた独自の枝(分岐点)の種になります。
Q2. 最近「いつもと違う寄り道」をした?
同じ通勤ルート、同じランチ、同じ情報源の中にいると、どうしても「同じ山」を登り続けてしまいます。 入ったことのないカフェに入る、普段読まないジャンルの本を開く、畑違いのイベントを覗いてみる。そんな小さな「遠回り」が、新しい枝を伸ばすきっかけになります。
Q3. 自分の「変なこだわり」を、誰かに話したことはある?
自分のこだわりを、SNSでつぶやいたり気心の知れた人に話したりしてみよう。 自分では「ただの妙なクセ」だと思っていたことが、他人から見たら「唯一無二の魅力や強み」に見えることは本当によくあることだから。
まずは手帳やノートを開いて、「Q1:ムダだけど好きなこと」を1つ書き出すことから始めてみるといいと思うよ。
上を目指して息切れするくらいなら、横にスッと枝を伸ばして、あなただけの景色を楽しんでいきましょう!
藤村 正宏
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