処方薬もアマゾンから買う
肩の痛みがあって、近所で評判のいい整形外科に行った。
レントゲンを撮って診察してもらう。
頚椎に一箇所が少しゆがんでいて神経に触り、痛んでいるという診断。
「神経の痛みをとる薬と温湿布を出しておきますね」
医者はパソコンの画面を見ながらそう言う。
「藤村さん、アマゾンのアカウント持ってますよね」
「はい、プライム会員です」
「それじゃ・・・」医者はタブレットをボクに渡し「ここにアマゾンのIDとPASSワードを入れてください」。
ボクはタブレットにアイパスを入れる。
「来週か再来週にまた診察に来てください」
「ありがとうございます」
整形外科から家に帰ったのが午前11時30分。
自宅のキッチンでパスタを茹でているときに、宅配便がきた。
さっき処方された薬が届いたのだ。
昼、12時10分。
薬局に行かなくても、アマゾンが1時間以内に届けてくれる。
本当に便利ないい時代になったと、トマトソースのパスタを食べながら思った。
情報不足が一番怖い
上記の話は、もちろんボクの妄想です。
東京のエクスマセミナーで、話した一部です。
![](https://www.ex-ma.com/wp-content/uploads/2018/03/4157334f4ba250159145f56df0295ef7.jpg)
エクスマセミナー<撮影:下澤美香>
アマゾンが全米50州のうち12州で処方薬販売の許可を得たと言うニュースを見て、想像した日本の未来です。
日本の場合は、法律があるから、すぐにはこんな状態にはならないと思うけど、いずれなるだろうな。
法律はどんどん変わります。
ちょっと前まで薬は通販できなかった。
今はかなりの種類ができるようになりました。
そのほうが社会のためだからです。
法律は業者を守るためにあるのではなく、社会をよりよくするためにあるのですから。
いずれ処方薬だって、アマゾンが販売する日は必ずやって来ます。
去年(2017年)の年末に、エクスマセミナーの懇親会である女性に質問されたことを思い出します。
「先生、ウチの子、小学5年生なんですけど、将来が心配なので国家資格を取らせようと思っているのですけど、どんな資格がいいですかね?」
「どんな資格を考えているのですか?」
「薬剤師の資格を取らせようかと思っているのです」
将来が心配で薬剤師の資格を取らせようと思っているのなら、それは間違った選択です。
だって、薬剤師はこれからどんどん仕事がなくなっていく職種だと思う。
人工知能とロボットの影響をモロに受ける職種です。
薬を正確に処方する、患者さんの過去のデータを全て把握する、薬の説明と飲みかたを解説する。
これを人間よりも精度高くやってくれます。
さらに日本でも、あの巨大企業アマゾンが処方薬に本気で参入してきたら、現在法律で守られている薬局はかなり痛手を被ることになります。
子供の将来が心配で、薬剤師の資格を取らせようとする考え方が間違っていると思う。
今更、レンタルビデオ店を開業するような人はいません。
それと似ていることだと思いませんか。
情報が足りないと、間違った将来を選択してしまう。
今、年々出願率が減っている資格ってあります。
将来、その資格を持っていても、仕事が不足するから魅力がなくなっている職種。
例えば弁護士、弁理士、税理士、行政書士などなど。
確実にAIに代替されるのが予想されている職種です。
でも、先を予想できる情報を知らないと、それすらわからない。
もっともっと新しい情報に敏感になること、世の中が今、どこに向かって、どうなって行くのかを感じ取ることが大事なのです。
相当危機感を持ってもいいと思う
今の時代、どんな業種でも「危機感」を持つことです。
自分の業界に、全く違う業界からいつ「黒船」がやってくるかわかりません。
ゲスト講師で登壇してくれた大河ドラマ税理士、山本やすぞうさん。
今やっている大河ドラマ『西郷どん』の話もしてくれました。
![](https://www.ex-ma.com/wp-content/uploads/2018/03/19b0496fe0510184a39a9d5a95ac8398.jpg)
大河ドラマ税理士山本やすぞう氏<撮影:下澤美香>
幕末の薩摩藩は情報収集力がハンパなくすごかった。
琉球を使って海外と密貿易をやっていました。
だから世の中では今、何が起きて、どういう方向に向かっているのかをいち早く知ることができた。
藩主、島津斉彬(ドラマでは渡辺謙が演じている)は危機感を募らせていきます。
このままでは、日本は欧米列国の植民地にされ、日本人は奴隷のようになってしまう。
狭い日本の国の中で、諸藩が争い、くだらない権力闘争をしている場合じゃない。
そんなことをしていないで、日本国が一丸となって西欧列強に立ち向かわなければならない。
そのためには新しい技術や考え方を積極的に取り入れ、近代化をしよう。
情報収集
危機感
イノベーション
そういう流れです。
情報はとても大事です。
にもかかわらず自分の業界の情報すら知らない会社が多い。
知らないから、危機感を持てない。
だからイノベーション(改革)できない。
ボクは様々な業種を見ていますが、かなり危機感を持っています。
あなたも、相当危機感を持ってもいいと思う。
マーケティングの概念を変える
もう一人のゲスト講師は、白藤沙織さん。
Web製作会社の役員さんです。
本人もwebのエキスパート。
彼女の話を聞いていて思った。
![](https://www.ex-ma.com/wp-content/uploads/2018/03/feffc494bd5d1932dd30472cb5dc9304.jpg)
Webのエキスパート白藤沙織さん<撮影:勝村大輔>
今求められているのは、マーケティングの概念を変えることだなってこと。
現代社会、企業はマーケティングがすべてと言っても過言ではありません。
でも、今まで言われてきた、MBA的なマーケティングとは違います。
新規客を獲得するとか、顧客のロイヤリティを作るとか、そういうマーケティングではありません。
わずか数年前(2010年くらいまで)に機能していたマーケティングは、ビジョンを決め、消費者向けのシナリオを企業がコントロールしながら実施することでした。
しかしながら現代は、SNSとスマホがコミュニケーションをカンタンにし、人々の考え方や行動に大きな影響を与えるようになった。
普通の人々がコミュニケーションをコントロールする割合が、大きくなってきたということです。
マーケティングやブランドを企業側の意図でコントロールすることができない時代になったってこと。
だから古くさいマーケティングの概念を変えることが必須なのです。
あなたとあなたの会社がやることすべてが「マーケティング活動」になるということです。
ブログやSNS、YouTubeなどの、ほぼ予算がかからない便利なツールを使うことができるのです。
そして、今までのマーケティングは企業が発信することが原則でしたが、いまは企業ではなく、個人が主役になりつつあるのです。
だからあなたの仕事のことはもちろん、休日に美術館に行ったとか、ランチはどの店で何を食べたとか、そういう類のプライベートの発信も、全てがマーケティング的に意味があるということなのです。
「命を削ってブログを書け!」とまでは言いませんが、ボクもまたブログをしっかり書こうと思った、白藤さんの講演でした。
時代に合った新しいマーケティングを身につけよう
新しい情報を知らなければ、危機感も持てない、新しいこともしないし、しようと思わない。
だから改革もできない。
その他大勢と同じ境遇になってしまい、選ばれなくなってしましいます。
現代に合った情報収集の仕方や新しいマーケティングのやり方を学ぶことです。
そのためにぜひ、エクスマ塾に来て、エクスマの仲間になりましょう。
エクスマ塾では、SNSを使ってお客さまとつながること。
自分ではなかなかわからない、自分の独自の価値を追求すること。
そして、それをどのように発信するか。
などなどのカリキュラムを通して、あなたが輝く未来を創り出すサポートをしていきます。
あなたが変化を起こす側にいることです。
どうせなら傍観者になるのではなく、未来を作り出しましょう!
以下から詳細と参加表明を!
エクスマセミナー予定
現在募集しているエクスマセミナーです。
以下から詳細と参加表明を!
3月25日(日曜日)北海道比布町エクスマセミナー
【独自の価値を発信すると楽しく成功できる】
4月10日(火曜日)大阪エクスマライブ
【顧客ではなく、ファンをつくれ!】
もうすぐ募集しますが、今後のエクスマセミナーの予定です。
今からスケジュールに入れてもらえたら、嬉しいです。
【5月17日(木曜日)東京】
【5月21日(月曜日)札幌】
【6月13日(水曜日)大阪】
【6月28日(木曜日)豊橋】
【7月17日(火曜日)東京】
【8月23日(木曜日)大阪】
![アバター画像](https://www.ex-ma.com/wp-content/uploads/2016/06/0f28303bb7ca9ecc7a627dc9150158ae-80x80.jpg)
藤村 正宏
![アバター画像](https://www.ex-ma.com/wp-content/uploads/2016/06/0f28303bb7ca9ecc7a627dc9150158ae-80x80.jpg)
最新記事 by 藤村 正宏 (全て見る)
- 個性がなくなっていく時代に いかに個性的になれるか|生半可な個性じゃなくね - 2024年7月13日
- リピーターが多い店が必ずやっているたった一つの大切なこととは? - 2024年7月10日
- 「顔晴る」とは決して言わない どちらが儲かるかではなく、どちらが面白いかで選ぼう - 2024年7月10日