藤村正宏の思考

AI活用

劇的な成功を追うのをやめると世界はゆるりと動き出す |AI時代の「観測」とマーケティング

「何かを変えたい」。 仕事、売上、発信、あるいは人生そのもの。そう願うとき、僕たちはつい「大きな変化」を求めすぎてしまいます。劇的な成功や、流れを一気に変える一発逆転のドラマを。しかし、現実はもっと静かに動いています。 音もなく、ドラマチックな演出もなく、気づいたときに「あれ?」と思うくらいの小さな変化の積み重ねこそが、世界の輪郭を変えていくのです。
AI活用

北海道のホテルが毎日ショート動画を上げる本当の理由

AIを使っていると、どこか「息苦しさ」を感じることはありませんか?情報は溢れているのに、なぜか自分の選択肢は狭まっているような感覚。もしそう感じているなら、それはあなたの能力不足ではなく、AI時代特有の「静かな落とし穴」に足元を掬われているのかもしれません。その落とし穴の正体は、「不安が、AIによって論理化されてしまう」という現象です。「不安」を「正しい判断」にすり替えていないか?本来、不安は人間らしい自然な感情です。しかしAIは、私たちの不安を「論理」という形に変換してしまいます。
AI活用

社員ゼロでも、売上100億円の会社は作れるのか?

日本政府が「100億企業」を増やしたい理由まず前提として、なぜ国がこの政策を進めているのか。・人口減少による市場縮小・中小企業の低生産性問題・国際競争力の強化こうした背景から「小さな企業をたくさん」ではなく、「成長する企業をしっかり育てる」という方向にシフトしています。これは合理的ですし、間違っていません。でもね、ここに大きな前提があります。それは、「企業は人を増やして成長するもの」という前提です。
エクスマ思考

アドベンチャートラベルに「筋肉」はいらない|大人のための「知の冒険」

「アドベンチャー」の主役は、筋肉ではなく「脳」なんだ現在、世界的に定義されているアドベンチャートラベルの本質は、決して「身体的なスリル」そのものではありません。ATTA(世界アドベンチャートラベル協会)が掲げる要素には「自然」「活動」と並んで「異文化体験」があり、その先にある真の目的は「自己変革(Transformation)」だとされています。つまり、旅を終えた後に「自分の中の何かが書き換わっていること」。これこそがアドベンチャーの正体です。だとするならば、心拍数を上げることだけが冒険ではないということ。僕は、「知的好奇心が震える体験」こそが、成熟した大人にとっての最高の冒険であると確信しています。
エクスマ思考

ユトリロで自由研究をした少年は、経営コンサルタントになった|文化が、僕の仕事をつくった

小学校6年生のとき僕は自由研究でモーリス・ユトリロを取り上げた。今思えば、ずいぶん変わった子どもだったと思う。普通なら昆虫採集とか、植物の観察とか、そういうものを選びそうな年頃だ。けれど僕は、パリの街角を描く画家に惹かれていた。ユトリロの絵には、華やかさとは少し違う魅力がある。白い壁。静かな坂道。人の気配はあるのに、どこか孤独。賑やかではないのに、なぜか惹かれる。子どもの僕は、うまく言葉にはできなかったけれど、あの絵の中に漂う「空気」のようなものが好きだった。たぶん僕は、絵そのものを見ていたというより、その奥にある「気配」や「世界観」を感じ取ろうとしていたんだと思う。その頃から、美術が好きだった。
AI活用

AI時代は「情報発信」より「人格発信」になる

AIに情報は任せて、人間は「人格」を伝えようこの間、ぼくのスタジオで実施したトークセッションでは、参加者さんがAIの脅威的な進化に驚いていました。終わったあと、参加者の方々から直接こんな感想をいただきました。「めっちゃ楽しかったです」「無知...
エクスマ思考

スマホ時代に「モヤモヤ」を取り戻す、ネガティブ・ケイパビリティとは?

AI時代、人間に残された大切な能力最近、読んだ本「スマホ時代の哲学」<谷川嘉浩:著 ディスカヴァー携書>。とても面白かった。そしてその中で「ああ、これは今の時代にすごく大事だな」と思ったことがあります。それはモヤモヤする力という話です。今の時代って、すぐ答えが出ますよね。スマホで検索すれば、AIに聞けば、ほとんどのことは一瞬で答えが出てくる。便利です。本当に便利。でもね、その便利さの中で、僕たちは一つの力を失いつつあるんじゃないかなと思うんです。それがモヤモヤする力。
エクスマ思考

宇宙船地球号という発想|愚かである勇気はどこから生まれたのか

Stay hungry.Stay foolish.「ハングリーであれ。愚かであれ。」この言葉は、多くの人がスティーブ・ジョブズの言葉だと思っています。でも、正確に言うと、彼のオリジナルではありません。この言葉の源流は、もっと前にあります。バックミンスター・フラーという思想家の世界観から生まれたものです。
AI活用

「ノイズ」「異端」…面白いことは「エッジ(境界線)」から生まれる

面白いアイデアはどうやって生まれるのでしょうか。多くの人はこう思っています。「一人でじっくり考えると、いい発想が生まれる」でも実際は、そうでもありません。人間は一人で考えていると、どうしても同じところをぐるぐる回ってしまいます。過去の経験知識常識自分の価値観その範囲の中でしか思考は動かないからです。だから、一人で考えていても、だいたい似たような結論にたどり着きます。
SNSマーケティング

AIに「正解」を、自分に「愛嬌」を。これからのSNSの遊び方

最近、僕もSNSの発信内容について、AIに相談することがよくあります。彼ら(AI)は本当に優秀です。論理的で、話の破綻もなく、日本語の文章の組み立ても実に見事。僕が「こんなテーマで書いて」と頼めば、数秒で「100点満点の発信案」を提示してくれます。でも、そのまま投稿したりしません。「これ、僕じゃなくても書けるよな」ってこと。完璧すぎる言葉は、誰の心にも刺さらないAIが作る文章は、いわば「優等生の解答」です。誰にでも当てはまるし、誰も傷つけない。けれど、裏を返せば、誰の心にも深く刺さらないということでもある。もし、みんながAIに頼りきって、AIが吐き出したままの文章を投稿し始めたらどうなるか?SNSのタイムラインは、同じような論理、同じような言い回しの、無機質な言葉で埋め尽くされてしまいます。それはまるで、全員が同じお面を被って歩いているような、不気味で退屈な世界になっちゃう。