「一つの命を救える人は、世界も救える」 映画シンドラーのリストから

この映画を観たあと、しばらく頭から離れなかった言葉がある。

「一つの命を救える人は、世界も救える」

シンドラーのリストという映画の中で出てくる言葉なんだけど、観終わったあとも、ずっと残る。

最初は、正直ちょっと大げさな言葉にも聞こえる。
「世界を救う」って、そんな簡単な話じゃないし、どこか現実離れしている感じもする。
でも、よく考えてみると、
世界って、結局は「誰か一人ひとり」の集まりなんだよなって思う。

映画の中で、オスカー・シンドラーは、最初から立派な人だったわけじゃない。
むしろ、お金のことしか考えていなかった人が、目の前の現実を見て、少しずつ変わっていく。
その変化って、すごく劇的なものというよりも、「見てしまったから、もう戻れない」みたいな、静かな決意に近い気がする。
それで、ひとり、またひとりと、助けていく。
たぶん、あのときの彼は、「世界を救おう」なんて思っていなかったんじゃないかな。
ただ、目の前の人を見て、放っておけなかった。
それだけだったのかもしれない。

でも、その積み重ねが、結果として、大きな意味を持っていく。

なんとなく思う。
ぼくらはつい、「大きなことをしなきゃ」って考えがちだけど、本当は逆で、大きなことって、だいたい小さなことの延長にあるんじゃないかって。

身近な人に、ちゃんと向き合うこと。
誰か一人に、少しだけ優しくすること。
ほんの少し、何かを差し出すこと。

それって、あまりにも小さくて、意味がないように感じることもあるけど、
でも、そういうものほど、じわじわ広がっていく気がする。
波紋みたいに。

たぶん、世界を変えるって、どこか遠くの話じゃなくて、すごく近いところから始まるんだろうな。

だから、何かを変えようとするときに、あまり大きく考えすぎなくてもいいのかもしれない。
まずは、目の前の誰か。
それくらいの距離感のほうが、むしろ現実的で、
そして、ちゃんと届く。

あの言葉って、「世界を救え」っていう話じゃなくて、「目の前のひとりを大切にできるか」っていう、すごく冷静な問いなのかもしれないなって、そんなふうに思ったりする。

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北海道釧路生まれ。明治大学卒。著書「モノを売るな!体験を売れ!」で提唱したエクスペリエンス・マーケティング(通称エクスマ)の創始者。経営者、ビジネスリーダー向けに「エクスマ塾」を実施、塾生はすでに1000名を超えている。著書は、海外にも翻訳され30冊以上出版。座右の銘「遊ばざるもの、働くべからず」
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