藤村正宏の思考

エクスマ思考

想定外は「例外」ではなく「日常」になった

まさか、こんなことが起こるなんて。そう思った出来事が、この数年で、いくつあっただろう。パンデミック。戦争。経済の揺らぎ。テクノロジーの加速。そして、AI。少し前まで「未来の話」だったものが、気がつけば、もう目の前にある。しかも、それは徐々にやってくるのではなく、ある日突然、生活の中に入り込んでくる。今回のイラン戦争もそうだった。アメリカとイスラエルが、ある日突然イランを攻め、ホルムズ海峡が閉鎖され、世界中で石油関連の製品が品薄になり、また価格が上がる。たった数人の決断で、世界は1日で姿を変えてしまいます。これが今の時代です。
AI活用

AI時代 最も危険なのは「能力不足」ではない

最近、よく聞かれる。「AI時代に生き残るには、何を学べばいいですか?」スキルなのか。知識なのか。資格なのか。でも、僕はいつもこう思う。その問い自体が、もう少しズレているんじゃないか、と。
AI活用

人間味というバグを愛す|豪華なフルコースとおにぎり

AIが曲をどんどん作っちゃうから、聴く人よりも、曲の数のほうが多くなっちゃう。これって、ちょっとすごい話だよね。言ってみれば、お腹が空いている人よりも、並んでいる料理のほうが多い、みたいな。目の前には、世界中の贅を尽くしたフルコースが、それこそ無限に並んでいる。見た目も完璧だし、味もデータで計算され尽くしている。でもね、どんなに豪華な料理が並んでいても、 僕らのお腹はひとつしかないじゃない?
AI活用

働くことがレジャーになるんだ|遊びのような仕事、仕事のような遊び

これからの時代に必要なスキルは何か?従来のスキル(知識・分析力など)も大切。それ以上に重要になるのは「人間性のスキル」でしよう。・人と自然につながる力・場を楽しませる力・面白がる力・共感する力・好かれる力こういったことかな。能力よりも「人柄」が問われる時代になるということ。性格の悪い人、傲慢な、ケチな人、いつも不機嫌な人、いつも怖い人、あなたの周りにそういう人がいたら、その人を想像してみて。その人とずっと一緒に仕事したいですか? そういう社長の会社に就職したいですか? そんな人の店で買い物しますか?そういうことなんだ。
AI活用

マーケティングとは、未来の選び方である |売ることより先に、何を信じるか

あなたは何を信じているだろうか?マーケティングという言葉を聞くと、多くの人はこう思います。売るための技術。集客のノウハウ。数字を上げるための方法。もちろん、それも間違いではありません。でもねマーケティングとは、そんなに軽いものではない。マーケティングとは、どんな未来を選び取るかという行為です。そして、どんな未来を選ぶかは、どんな世界を信じているかと、ほぼ同義です。たとえば、こんな問いを自分に向けてみてください。・お客さんは、信じるに値する存在か・人は、価格だけで動くのか・この世界は、奪い合いなのかこの問いへの答えは、無意識のうちに、あなたのマーケティングににじみ出ているんです。「どうせ分かってもらえない」そう信じていれば、説明は雑になります。「どうせ値段で決まる」そう信じていれば、値下げしか選択肢がなくなる。「この業界は厳しい」そう信じていれば、守りの発信しかできなくなる。
AI活用

劇的な成功を追うのをやめると世界はゆるりと動き出す |AI時代の「観測」とマーケティング

「何かを変えたい」。 仕事、売上、発信、あるいは人生そのもの。そう願うとき、僕たちはつい「大きな変化」を求めすぎてしまいます。劇的な成功や、流れを一気に変える一発逆転のドラマを。しかし、現実はもっと静かに動いています。 音もなく、ドラマチックな演出もなく、気づいたときに「あれ?」と思うくらいの小さな変化の積み重ねこそが、世界の輪郭を変えていくのです。
AI活用

北海道のホテルが毎日ショート動画を上げる本当の理由

AIを使っていると、どこか「息苦しさ」を感じることはありませんか?情報は溢れているのに、なぜか自分の選択肢は狭まっているような感覚。もしそう感じているなら、それはあなたの能力不足ではなく、AI時代特有の「静かな落とし穴」に足元を掬われているのかもしれません。その落とし穴の正体は、「不安が、AIによって論理化されてしまう」という現象です。「不安」を「正しい判断」にすり替えていないか?本来、不安は人間らしい自然な感情です。しかしAIは、私たちの不安を「論理」という形に変換してしまいます。
AI活用

社員ゼロでも、売上100億円の会社は作れるのか?

日本政府が「100億企業」を増やしたい理由まず前提として、なぜ国がこの政策を進めているのか。・人口減少による市場縮小・中小企業の低生産性問題・国際競争力の強化こうした背景から「小さな企業をたくさん」ではなく、「成長する企業をしっかり育てる」という方向にシフトしています。これは合理的ですし、間違っていません。でもね、ここに大きな前提があります。それは、「企業は人を増やして成長するもの」という前提です。
エクスマ思考

ユトリロで自由研究をした少年は、経営コンサルタントになった|文化が、僕の仕事をつくった

小学校6年生のとき僕は自由研究でモーリス・ユトリロを取り上げた。今思えば、ずいぶん変わった子どもだったと思う。普通なら昆虫採集とか、植物の観察とか、そういうものを選びそうな年頃だ。けれど僕は、パリの街角を描く画家に惹かれていた。ユトリロの絵には、華やかさとは少し違う魅力がある。白い壁。静かな坂道。人の気配はあるのに、どこか孤独。賑やかではないのに、なぜか惹かれる。子どもの僕は、うまく言葉にはできなかったけれど、あの絵の中に漂う「空気」のようなものが好きだった。たぶん僕は、絵そのものを見ていたというより、その奥にある「気配」や「世界観」を感じ取ろうとしていたんだと思う。その頃から、美術が好きだった。
AI活用

AI時代は「情報発信」より「人格発信」になる

AIに情報は任せて、人間は「人格」を伝えようこの間、ぼくのスタジオで実施したトークセッションでは、参加者さんがAIの脅威的な進化に驚いていました。終わったあと、参加者の方々から直接こんな感想をいただきました。「めっちゃ楽しかったです」「無知...