利益を出すのはカンタンだが同時に愚かなことでもある Amazonは百貨店になった

Amazonはもはや百貨店

Amazonの創業者でCEOのジェフ・ベソスの言葉に恐ろしい言葉があります。

「利益は出ていない。出そうと思えば出せるけどね。利益を出すのは簡単だ。同時に愚かなことでもある。」

すごいですよね。
利益を出すのは愚かなこと。

たしかにAmazonは当初インターネット書店でものすごく売上も利益もあったのに、その利益をすべて投資していた。
巨大なサーバーを次々と構築し、世界中に配送センターを作っていきました。
「世界一お客さまのことを考えている企業」
そんなビジョンを掲げ、利益は顧客のために使う。
すごい会社です。
利益はあまり出さなくていい。

そういう会社ですが、webのニュースを見ていたら、フリーキャッシュフローが驚異的だそうです。
利益はそんなに出ていないのに、キャッシュを生み出す力がある。
お客さまがすぐに支払い、在庫が上手に管理され、仕入れ先への支払いに時間的余裕を持てるから。
HBR発表による2014年版「世界のCEOベスト100」のトップにベゾスが輝いた理由の1つかもしれない。

ちょっと前にTwitterにつぶやきました。

世界中で百貨店が衰退している。
でも唯一売上も利益も伸ばし続けている百貨店がある。
品揃えも価格も世界一。
それは、Amazon。
Amazonは百貨店といえる。

ジェフ・ベソスは創業からすべてのオンライン小売市場を支配しようと考えていた。
でも意図的に本を売ることから始めた。
今やAmazonはインターネット書店などという範疇ではなく、名実ともに世界最大の通販販売会社になりました。
世界一の百貨店と言ってもいい。
本当に品揃えや価格はすごいですよね。

たとえば、あながたサントリーのウーロン茶を買うとします。
2リットルペットボトル6本入りを2箱。12本です。
これをスーパーで買うとなると、重い。
2リットル12本といえば、ウーロン茶の重さだけで、24㎏になるわけでしょ。
それをスーパーの駐車場まで運んで、車に載せて、今度家の駐車場から自宅のキッチンまで運ぶんですよ。
でもAmazonだとスマホを1回クリックするだけで、翌日の午前中とかに、家の玄関まで運んでくれるのです。
そして、スーパーで買うよりも安いとしたら、どうでしょう?
実際にAmazonでは今の時点で、52%OFFの、2,052円で売っています。
もう日用品や飲料などはAmazonで買うようになるかもしれません。

Amazonは重い商品を買うときにいい

Amazonは重い商品を買うときにいい

ショールーミングは日常茶飯事なこと

ソーシャルメディアが発達して、みんなが利用するようになりました。
もうインフラと言ってもいい状況です。
そして、スマートホンが急激に普及しています。

スマートホンを手に入れた消費者は、常時インターネットにつながっている状態なわけです。
ますます、ネットショップの市場が拡大していくでしょう。
もしかするとAmazonのひとり勝ちのようになるかもしれません。
それくらいAmazonのサービスはお客さまのことを考えている。

リアルの店舗にとっては、とっても厳しい時代になりました。
こういう傾向は今後、増えることはあっても決して減ることはありません。
ネットショップの市場規模は、さらに拡大することが予想されているからです。
だからただ単にモノを売っている商店は、これからの時代、生き残るのはかなり困難になっていくということです。

たとえば、「ショールーミング」という消費活動が流行っています。
これは、リアルの店舗がネットショップのショールームになってしまうというコト。
先日会った、靴屋をチェーン展開している社長さんの話。
「あるお客さまの希望で靴を取り寄せたんです。その商品が入荷後、そのお客さまが来店で試着してもらったら、ぴったりのサイズだった。でもその時は買ってくれなかったんです。それからもう来なくなったんです。あれはきっとAmazonで買ったんだと思います。最近けっこう多いですよ。そういうお客さまが」

リアルの店舗で試着したり、使ってみて、Amazonなどで購入する。
そういう「ショールーミング」は現代社会では当然の行為かもしれません。
スマートホンが普及して、誰もが、いつでもどこでもインターネットにつながっている時代です。
モノを売っているだけの店だったら、Amazonに負けてしまうのは当たり前です。
価格と品揃えだけだったら、Amazonで買ってしまうのです。

リアルの店の価値を高めて、お客さまとの関係性を構築していかなければ、店の存在意義はなくなっていく。
モノを売っているだけの店は淘汰されていくのです。
あなたの独自の価値を発信して、繁盛する店にしてください。
Amazonに負けない魅力を提供できない店舗は、これからますます苦しくなる。
だから、モノを売る店からコトを売る店にならなければなりません。

まとめ

★Amazonに負けない店のつくり方 3つのポイント

リアルの店舗がAmazonに負けないためのポイントは以下の3つです。

1:独自の商品
Amazonでは売っていない商品やサービスを提供するということ。

2:関係性
お客さまや地域社会との関係性を深めて、ひいきしてもらう。

3:リアルの空間
ネットショップでは再現不可能なリアルの空間。
オリジナリティのある魅力的な店舗空間やイベントを実施する。

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藤村 正宏
北海道釧路生まれ。明治大学卒。著書「モノを売るな!体験を売れ!」で提唱したエクスペリエンス・マーケティング(通称エクスマ)の創始者。経営者、ビジネスリーダー向けに「エクスマ塾」を実施、塾生はすでに1000名を超えている。著書は、海外にも翻訳され30冊以上出版。座右の銘「遊ばざるもの、働くべからず」

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