人はあなたの言いたいことなんて聞きたくない。自分が関心のあることだけ知りたい。

売上を上げたかったら、お客さまの関心事を知ること。

チラシでも、POPでも、看板でもポスターでも、ウェブサイトでも、ソーシャルメディアでも、なんでも。
商売で情報発信をするとき、お客さんの関心が何にあるのか、ということを考えて発信しなければいけません。
なぜなら、人は関心のあるものしか、反応しないからです。
関心があるものしか目に入らないから。
お客さんの関心事を知ることが大切です。

人間は自分に関心のあることしか、目に入らない。
これは脳科学で明らかになっています。
たとえば、世の中にゴルフ好きとゴルフに関心のない人がいます。
ゴルフが好きな人は、街中でゴルフショップをみかけると、「ああ、ゴルフショップだ」って認識します。
でも、ゴルフに関心のない人は、たとえゴルフショップの店先を通っても、ゴルフショップは目に入らない。
そういうことです。
実際、ボクはゴルフにはまったく関心がありません。
だから、東京に30年以上住んでいますが、東京のどこにゴルフショップがあるのか、まったく知りません。
たぶんどこかにたくさんあるのでしょうけど。

あるいはペット、犬とか猫とかを飼っている人は、家の周りのペットショップや動物病院、ペット美容院がどこにあるのか、知っています。
でも、ペットを飼ったことのない人は、ペット関係のサービスを提供しているところが、どこにあるのかを把握している人は少ない。
そういうことです。

どうしてかと言うと、入ってくるすべての情報を処理していると、脳が機能障害に陥ってしまうから、関係ないことは無視する、という自己防衛本能が働くのです。
特に現代社会は、3年くらい前と比べても、情報が天文学的に増えている時代です。
人々は、いちいちすべての情報なんて見ていられません。
それでなくても忙しい日々を送っているのです。
人々は、数年前に比べて、処理しきれない情報の洪水の中で生活している。
あなたの店の名前、あなたの商品、あなた個人のことも、人々にとっては、情報。
情報が多くなるということは、選択肢が多くなるということ。
だから、選ばれにくい世の中になったってことです。

あなたの店が選ばれなくなるのは、当たり前のことなのです。
あなたの商品が選ばれなくなっていくのは、当たり前なのです。
関心ないものは、見ないのです。

だから、今までの考え方のままで、自動思考していると、伝わらなくなるのは、当然のことです。
従来の考えかたで伝えていると、見てもらえない、手にとってもらえない、読んでもらえない。
そうなってしまいます。

小樽観光をしたい人は特定の寿司屋には関心はない

伝えたい人がどんなことに関心があるのかを知ることが、最優先です。
そして、その関心に沿った販促物やウェブサイトを提供することです。
そうしなきゃ、見てもらえないってことですから。

たとえば、ボクのブログは基本的にビジネスブログですから、読んでいる人はビジネスに関心のある人たちです。
経営者やビジネスパーソン。
だから、売上をあげるための方法や企業のマーケティング、イノベーション、経営の考え方、ITテクノロジーのことなど、ビジネスに関係あることを書いています。
たまにF1や映画の紹介、音楽などのことも書きますがベースになっているのは、ビジネスのことです。

たとえば、あなたが小樽の寿司屋さんで、「おたる政寿司」という会社をやっているとします。
そして、会社のウェブサイトを作るとする。
読んで欲しい読者、ターゲットは、小樽に観光にくる観光客。
その時に「おたる政寿司」という会社名は、関心ありませんよね。
でも「小樽観光を1日で満喫する方法」は関心あるかもしれません。
だからターゲットに向けて「小樽観光1日満喫.com」というサイトを作ったほうが、ターゲットに届きやすくなるということです。
そして、そのサイトの中で「小樽観光アドバイザー」が小樽を一日で満喫できる道順や見どころの施設などを案内しています。
そのほかに楽しい絵地図があったり、ランチのお店を紹介していたり。
その道順に「おたる政寿司」があって夕食はここで食べてください、と誘導しています。
もちろん、「小樽観光1日満喫.com」は政寿司が提供しているサイトだということも正直に公開しています。

小樽観光1日満喫.com

小樽観光1日満喫.com

ね、関心事に沿うということは、ウェブサイトでいえばこういうことなんです。
実際にそういう考え方で作っています。

小樽観光1日満喫.com

このお寿司屋さんの三代目の経営者はボクの塾生さんです。
サイトもボクの塾生さんの会社「インファクト」が作りました。

あなたの販促物、看板、ウェブサイト、ブログ、ソーシャルメディア。
伝えたい人は誰ですか?
その人はどんなことに関心がありますか?
それを明確にしなければ、見てもくれないのですよ。

一年に一番夜が長くなり、太陽の復活が始まるといわれている冬至の夕方、都内のカフェで休憩しながら考えていたことは、概ねそんなことです。

今日は冬至です。
それも19年に一度の朔旦冬至です。
太陽の復活である「冬至」と、月の復活である「新月」が重なる珍しい現象。
おまけに次回は19年後ではなく38年後の2052年になるそうです(これは旧暦2033年問題ということが原因らしい)。
何か新しいコトが始まりそうで、ワクワクしますね。

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藤村 正宏
北海道釧路生まれ。明治大学卒。著書「モノを売るな!体験を売れ!」で提唱したエクスペリエンス・マーケティング(通称エクスマ)の創始者。経営者、ビジネスリーダー向けに「エクスマ塾」を実施、塾生はすでに1000名を超えている。著書は、海外にも翻訳され30冊以上出版。座右の銘「遊ばざるもの、働くべからず」

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