ディズニーのトイレには鏡がない「滞留時間は消費金額に正比例する」

突然、冬に戻ったようです

先日、ホームセンターの記事を書いたときには、本当に暖かくて、春でしたが、まだ3日しかたっていないのに、ここのところ冬に戻ったようです。
(その時の記事はこれ)

【フリーミアムの概念を売場に入れると売上が上がると思う】

あの日は本当にこのまま暖かくなるんじゃないかと思っていました。
ホームセンターの園芸売場の、花たちをみていて、確実に春になったって実感したのです。
だから、冬物のコートとかジャケットをクリーニングに出してしまった。
油断していました。
昨日なんて、雪が降ったから。
やれやれ・・・

園芸コーナー この日は春のようでした

園芸コーナー この日は春のようでした

園芸売場でたくさんの花を見ていると、本当に時間を忘れてしまいます。
ペットコーナーでもペットたちが可愛いから、かなり長い時間見ています。
こういうところは確実に滞留時間を伸ばすことができる売場です。
楽しいですよね。
なんだかんだで1時間以上ホームセンターにいたのです。
結局、鏡のクレンザーを買おうと思って行ったのに、いろいろなモノを買ってしまった。
こういうことが起きる。

お客さまに店に長居してもらえる工夫を

テーマパークや百貨店、ショッピングモール、ショップなどでは「滞留時間は消費金額に正比例する」という法則があります。
これは確実に正比例しています。
ボクも小売店さんに対してアドバイスするときは、滞留時間を延ばす工夫をします。
滞留時間が延びれば、必ず売上は増えるからです。

東京ディズニーランドに行ったことありますか?
ボクは特にディズニー好きでもないのですが、時々行きます。
とっても勉強になるからです。

たとえば、知っている人もいるかもしれませんが、東京ディズニーランドのトイレの手洗い場の前には鏡がついていません。
鏡はトイレの入口近くに1枚あるだけです。
それはなぜでしょう?

もちろん、大量の人をさばくためのオペレーションの問題もありますが、ボクが思うに、トイレで手を洗うとき、自分の顔を見ると現実に戻ってしまうから。
自分の顔を見た途端「あ、明日ゼミのレポート提出日だ」とか「あ、課長に頼まれたあの仕事やってなかったわ」とか、日常に戻りやすいからなのです。
テーマパークは別世界です。
日常とは切り離された世界を楽しんでもらうためには、現実を思い出させてはいけない。
もし日常を思い出してしまうと、楽しい気分が半減して、早々に帰ってしまう人がいるかもしれません。
それは経営上もマイナスです。
「滞留時間は消費金額に正比例する」のですから。
特にトイレというのは現実に戻りやすい空間なのです。

銀座のクラブなんかで、トイレに立って用を済ませ席に戻ったとき、きれいなホステスのおねえさんが「ハイ!」といっておしぼりを渡してくれますよね。
あれも現実に戻さないための作戦だったんですね。
たぶん……。
確かに、帰ろうと思っていても、ああいうことをされてしまうと「もう少しいいか」と長居してしまうことがありますよね。
滞留時間を延ばされたわけです。

滞留時間が伸びるような店舗空間を考えてみましょう。

試着、試飲、試食、立ち読み。
お茶のサービス。
ソファやイス。
店内のBGM。
情報を載せたパネルやPOP
トイレの演出。

などなど、アイデアがたくさん出てきます。
考えるだけでも考えてみる。
馬鹿げたアイデアでもいいから。

まだ寒いけど、春は必ず来ます。
楽しみながら、がんばりましょう。

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藤村 正宏
1958年、北海道釧路生まれ。著書「モノを売るな!体験を売れ!」で提唱したエクスペリエンス・マーケティング(通称エクスマ)の創始者。集客施設や企業のコンサルティングを行っている。コストをあまりかけない、誰でもカンタンにできる手法で、圧倒的な成果をあげている。 執筆活動、講演活動もする。現在フリーパレット集客施設研究所主宰。

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