新規客獲得という言葉が、使われなくなる時代がやってくる

見ず知らずの人から買わない時代

新規客を獲得する、という考え方がなくなる時代になるんじゃないかな。
そう思うんです。

消費はすべて、つながりの中でまかなえる時代。
見ず知らずの人からものを買うなんてクレージーだと思われる時代。
そんな時代がいずれやってくると思う。

こういう販促は効果なくなってくる?

こういう販促は効果なくなってくる?

先日郊外の駅前で、某大手デベロッパーのマンションのチラシを配っていました。
ティッシュつき。

寒くて、はなみずが出そうだったので、もらったけど、そもそもティッシュが欲しい人がこのマンションのお客さまなのか?
そこのところを考えないと、効果ないんじゃないかな。
などと考えていた。

もう昔の販促手法は効果がかなり薄くなっている。
本気で改革しなければ、経費ばかりかかって、利益が薄くなっていくだろうな。
おつむと冒険心が大事だよなー。

そんなことを思いながら歩いていると、ふと、ある考えが頭に浮かんだ。

みんなとつながれる、店とも会社ともつながれる

その時にボクの頭に浮かんだ考えは、「そもそも顔もわからない新規客を獲得するのは難しいことなんじゃないか?」ってこと。

だって今の時代は、つながっているから。
リアルでもSNSでもつながりやすくなっています。

SNSが登場して普及することにより、ボクたち生活者は多大な恩恵を受けることになりました。
たくさんの人やモノとつながりやすくなり、とっても便利な生活ができるようになった。
SNSの上で、ユーザーが近況をコメントしたり写真を共有したり、コミュニケーションしています。
そのため、人々に流れ込む情報量の伸びは、想像を絶するほどになった。
人ひとりが処理できる能力を超えている。
だから人は友人や家族などの「つながっている人」の情報に注目するようになるわけです。

FacebookやTwitterを見ているだけで、友人や知人の動向がわかる。
どんな仕事をしているか、どんな休日を過ごしているか、いろいろなことが分かる時代です。
自分の価値観に近いなとか、好みがちがうなとか。

SNSの浸透により、口コミの伝播が異常なほどにスピードを増しました。
そして、内容も濃くなってきたということです。
そしてその「つながり」の中で消費することが増えている。
新しいお店や新しい商品も、友達や知人の紹介SNSの投稿とかで知る。

誰だって見ず知らずの人の情報より、友人や知人の情報を信頼するのです。

新規客獲得の広告や販促は「雑音」になる

今までのマーケティングは、いかに関心のない新規客に関心をもってもらえるかに、エネルギーをそそいできた。
広告や販促の役割は、主にそうだった。
それが、人々がつながることで、もう意味のない「雑音」になってしまう。

ありとあらゆるSNSに広告を出している会社があります。
その広告が出るたびに「うざいな〜」って感じている。
FacebookやTwitter、Instagram、最近では位置情報のSNSであるSwarmにまでも出てくる。
誰かマーケティングのコンサルタントがそういう指導をしているのかもしれない。
広告を出せば出すほど、嫌われるような、まったく時流をわかっていないやり方です。

新規客獲得という言葉が化石になる時代が、少しずつだけど、確実に近づいているように感じる。
もう世の中に新規客という概念がなくなる時代になる。
そして、そういう時代は、今よりももっと仕合わせな時代になるんじゃないかな。

寒そうにチラシを配っているバイトの男の子を見て、そんなことを思っていた。

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藤村 正宏
1958年、北海道釧路生まれ。著書「モノを売るな!体験を売れ!」で提唱したエクスペリエンス・マーケティング(通称エクスマ)の創始者。集客施設や企業のコンサルティングを行っている。コストをあまりかけない、誰でもカンタンにできる手法で、圧倒的な成果をあげている。 執筆活動、講演活動もする。現在フリーパレット集客施設研究所主宰。

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