グレン・グールドの演奏から気づく「逸脱」の価値

グレン・グールドの逸脱した演奏

先週、大阪で実施したのエクスマセミナーでお話ししたことです。
クラシックのピアニスト、グレン・グールド(1932-1982)のことです。

グールドの話をした(塾生のさおりんが撮影)

グレン・グールドは魅力的なピアニストです。
様々な意味で、今までのピアニストとは、全く違う存在だった。
バッハのピアノソナタやピアノ協奏曲なんかを聴いていると、本当にすごくクリエイティブな人なんだなと感心してしまう。
バッハの優雅な雰囲気を超え、そこに激しい感情や情緒、さらにはある種の「神の領域」を見出すことができる。

今まで聴いていたバッハとはまったく異質のものになることが多々ある。
アダージョと指示しているのにアレグレットで演奏していたり、あるときには、ちょっとイライラするほどスローなテンポで演奏したり・・・
自分なりの解釈を加え、ジャズのような即興演奏をしたり。
時には、演奏しながらハミングをしたりもする。

バッハの音楽を媒体にして、そこに創造力という翼を駆使し、新たなバッハを現代に蘇らせようとしているかのように新しい。
それがバッハだけでなく、モーツアルトやベートーベンを演奏するときもそうなのです。

32歳、人気の絶頂でコンサート活動を一切やめてしまったグレン・グールド。
TVのインタービューでこんなことを言っている。

「現代という時代に生きる演奏家に残されているのは、これまでと違いながら、きちんと成立し得ることをするための、新しい存在理由を見つけることだ」

『これまでと違いながら、きちんと成立し得ること』

というところに大きなヒントがある。

バッハの演奏は、もうやりつくされている。
同じことをやっていては演奏家としての存在理由がないじゃないか?
譜面通りの演奏をして、譜面通りの解釈をしていたら、自分の存在する理由がない。

いかに譜面通りに演奏するか。
譜面にどういう感情を入れ、どう解釈するか。
それがクラシック音楽の演奏家に求められていることだった。
それが「常識」だったわけです。
でもグールドはそこから離れ、ジャズのようなインプロヴィゼーション(即興演奏)をしたり、演奏中に自分でハミングして、それも作品にしている。
とても新鮮な演奏になっているのです。

今までの演奏家とは次元の違う存在になった。
グールドはその常識を打ち破って、大成功した。

常識を外して捉えてみる

ビジネスにおいても、そういう発想はとっても重要です。
成功するためには、常識に縛られていると成功は難しい。
常識に縛られていると、SNS時代のビジネスで成功することは難しくなります。

常識から逸脱してみると、見えてくる世界があります。
常識の中だけでビジネスをやっていると、その常識が絶対だと思ってしまう。
そうすると選択肢が限られてしまい、未来が見えなくなってしまいます。
不安になり、不満が出てきて、悩みが増えていく。

でも、ちょっとそこから離れて俯瞰する視点を持つと、多様な選択肢があることがわかる。
自由になるということです。

〜してはいけない
〜しなければならない
〜するべきだ

そんなことは実は幻想だったとわかれば、もっと自由な発想になり、あなたの人生もビジネスも輝くのです。

常識から逸脱した人へのセミナー案内

ボクの新刊は7月13日に発売ですが、東京で7月6日に実施するエクスマセミナーで、この本をプレゼントします。サイン付きです。

ぜひ参加してください。以下から参加の申し込みを!

東京出版セミナー7/6

後8月9日は久しぶりに短パン社長をゲスト講師に迎えてエクスマセミナーをします。
もう一人のゲスト講師は名古屋の「メガネプラザ」の上田社長です。

大阪エクスマセミナー8/9

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藤村 正宏
北海道釧路生まれ。明治大学卒。著書「モノを売るな!体験を売れ!」で提唱したエクスペリエンス・マーケティング(通称エクスマ)の創始者。経営者、ビジネスリーダー向けに「エクスマ塾」を実施、塾生はすでに1000名を超えている。著書は、海外にも翻訳され30冊以上出版。座右の銘「遊ばざるもの、働くべからず」

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