鳥は恐竜から進化した|大きいことは本当にいいことなのか?

鳥の祖先は恐竜

大阪のエクスマセミナーで話したことです。

それは恐竜と鳥の進化の話です。
現存している鳥たちの祖先は恐竜でした。
肺の構造やある部分の骨など、恐竜と共通した部分が多い。
これは生物学の定説になっています。

セミナーの様子(エクスマスタッフゆかりん撮影)

恐竜が地球上で繁栄できたのは、体を大きくしてきたから。
ところがある時期、地球環境が激変したため、大きな体を維持できなくなった。
そんな話です。
その話をセミナーでしようと思ったきっかけは、NHKのAMラジオ、第一放送を聞いていた時でした。

夏休み子供科学相談室

夏休みの時期って、大人になってもなんだか嬉しい。
蝉の鳴き声を聞いたり入道雲を見たりすると、ノスタルジーな気持ちになる。
夕立が降った時の土の匂い、花火大会の夜店の雰囲気。
夏休みって好きです。

夏休みになるとNHKのAMラジオで、子供科学相談室というのをやっています。
先日、都内をクルマで走っている時に、そのラジオを聞いていました。
その中でとても面白く感じた内容があった。
小学生の男の子からの質問。

「鳥は恐竜から進化したって言われていますけど、どうして鳥は小さいのですか?」

なるほど素朴な疑問ですよね。
その答えがおもしろかったのです。

「〇〇くん、鳥が恐竜みたいに大きい方がいいの?」
「うん」
「どうしてかな〜?」
「かっこいいから」
「そうだね〜、恐竜は大きいからかっこいいよね」

という前振りがあってから、鳥の専門家の先生が答えていました。
概ねこんな感じです。

恐竜はどうして大きくなったかというと、その方が強くなれるからなんだ。
大きい方が強いよね。
敵が襲ってきても、強いから勝てる。
勝てるから、どんどん繁栄していったんだよ。

でもね、小さいってこともいいことがたくさんあるんだよ。
すばしっこい動きで敵から逃げることができたり、物陰に隠れることができたりね。
でも一番いいのは、恐竜は大きいから、たくさん食べなきゃならないよね。
小さい生き物は少しだけ食べればいいんだよ。

ある時、地球に隕石がぶつかって地球の環境が変わっちゃったんだ。
それで食べ物が少なくなった。
たくさん食べなきゃいけない大きな恐竜は、食べ物が少なくなって、どんどん死んでいった。
そして大きな恐竜はみんな滅亡してしまったんだね。

小さい体の生き物は少しだけ食べればいいから生き残った。
そして鳥の仲間は、自分たちの体をより小さく、より軽く進化して、空を自由に飛べるようになったんだ。
軽く、小さくすることで、自由を手に入れたんだね。

面白い話だな〜って思った。
そして、これを聞いていて、ボクは今の経済のことや企業のこととリンクしたのです。
今、大きな企業も恐竜みたいになりそうだなって、直感的に思ったわけです。

あの有名電気メーカーや、大きなアパレルメーカー、百貨店、大手旅行代理店、TV局・・・・
大きいから、動きが遅くなって、新しい環境に対応できない。
今までの経済のルールに、ガチガチの縛られて、創造力を失っている。

大きくなることがマイナスの時代

20世紀どうして企業が大きくなることばかり目指したかというと、その方がメリットが大きかった。
要は「大きいことが強い時代」だったわけです。
経済学的にいうと、大きい方が「取引コスト」が安いから。
取引コストというのは利益を生み出すための、すべてのコストのことです。

例えば宣伝広告費。
7兆円の売上規模の会社と100億円の企業を比較してみましょう。
ある製品を売り出すために広告費を50億円使うとします。
7兆円の企業は50億円くらい大した金額ではありません。
でも、100億円の企業にとっては、50億円を広告に使うのは大変なコストになります。
大きい方が、その製品を知ってもらうためのコストが少ないわけです。
製品を製造するのも、そうです。
大量に自社工場で製造できたら、製品のコストが安くなります。
大きくなるメリットがあったのです。

ところが現代、インターネットやSNSや3Dプリンターなどなどのテクノロジーの進化で、大きな会社でも小さな会社でも「取引コスト」があまり変わらなくなった。
スマホとSNSを使えば、無料で生放送を配信できる。
3Dプリンターを使えば製品も1個から低コストで製造できる。
クラウドがあるから、大きなオフィスもいらない。
もしかすると、今の時代一番生産性が高い会社は、一人の会社なのかもしれないと思うのです。
一人で起業して、外部のブレーンを使って社員もいない、場所も時間も選ばずスマホだけで仕事できる、これが一番生産性の高い形態の企業になるんじゃないかなって思った。
たった一人の企業でも何十億円もの売上や利益を出せる時代になった。

「たった一人の企業なんて信頼がないだろう」って反論したい人は、今の状況を分かっていません。
大きい企業が信頼があるというのは20世紀の考え方。
例えば一個人でたくさんのSNSのフォロワーがいる人は、それだけで「信頼」を得ていて、そこに投資しようという人も多数いるのです。
そういうシステムも出来上がってきつつあります。
たった一人で企業をスタートアップするために、何十億も集めた人もいます。
もはや新しい経済になっているってことです。

あなたの会社が恐竜ではなく、翼を持って自由に空を飛び回れる「鳥」に進化するために、どうしたらいいかを考えてみましょう。

秋からのエクスマの予定

まだ募集を開始していませんが、日程だけ先にお知らせします。
準備ができ次第ご案内しますので、少しお待ちくださいね。

10月19日 大阪エクスマセミナー

11月  7日 東京エクスマセミナー

11月19日 旭川エクスマセミナー

12月  6日 大阪エクスマセミナー

2018年
  1月26日 エクスマ新春セミナーin東京

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藤村 正宏
1958年、北海道釧路生まれ。著書「モノを売るな!体験を売れ!」で提唱したエクスペリエンス・マーケティング(通称エクスマ)の創始者。集客施設や企業のコンサルティングを行っている。コストをあまりかけない、誰でもカンタンにできる手法で、圧倒的な成果をあげている。 執筆活動、講演活動もする。現在フリーパレット集客施設研究所主宰。

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