マーケティングにおいて編集というのは「新しい意味」を作り出すこと

「コト」を創り出す 究極の癒しセット

これはカンタンな編集力です。
雑貨屋さんでこういうPOPがついて売っていたんです。

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最近、寝つきが悪い方へ
究極の「癒しセット
480円
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新宿の地下街を歩いているときに、「最近、寝つきが悪い方へ」というPOPが目についたんです。
なんだろう? と思って見たら、これが置いてあった。

究極の癒しセット

究極の癒しセット

買って中を見てみたら、こういうものが入っていました。
お風呂のに入れる発砲入浴剤。
お茶の香りがする入浴剤。
これはカモミールのハーブティー。
そして、カンタンに育てられる植物。

単品を組み合わせて新しい「意味」を創り出す

単品を組み合わせて新しい「意味」を創り出す

入浴剤やハーブティーや植物というただの単品を集めて編集することによって、違う価値をつくり出している。
「癒しセット」という価値。
単品を組み合わせることによって、
癒しセットという「意味合い」の価値をつくり出す。

カンタンに言うと、これが編集です。

あなたが雑貨屋さんをやっていたり、何かの小売店をやっていたりしたら、単品の商品を組み合わせて違う意味をつくり出せないか? と考えてみる。

編集というのは「意味」をつくり出すということ。
「新しい価値」をつくり出す、ということです。

「コト」を創り出す バレンタインのプレゼント

花屋さんに「バレンタインデーに花束が売れないかな?」って相談されたんです。
でも、花束ってバレンタインデーに売れないでしょう、普通。

バレンタインデーって、日本では女性が男性へのプレゼントを探すわけですからね。
女性が男性にプレゼントするとき、花って思い浮かばないですよ。
男性は花がそんなに好きじゃないから。
女性は好きですけれどね。
だから普通、バレンタインデーに花束は売れません。

その花屋さんは都内の百貨店何店舗かに入っていた。
百貨店ではバレンタインフェアをやるから、それに便乗して何かをやりたいという話だった。
花束一つで売ろうとしても売れないから、花束を絡めて何か意味づけをして売ろう、というふうに考えました。

「花を買う」という動機ではダメ。
花を売ろうとするから売れない。
結果、花が売れるようになればいい。

そういうことです。

結果、花が売れるようになるにはどうするか?
バレンタインデーに女性は男性向けのプレゼントを探している。
それでいろいろ話しているうちにこういうものをつくりました。

花束・チョコレート・シャンパンという単品を組み合わせて
新しい意味を創造しました。
そしてそれをPOPで表現しました。

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ヨーロッパでは
花・チョコレート・シャンパンが
愛の3大ギフトと言われています
あなたの本気が伝わる 「最高の恋」 のギフト
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単品を組み合わせて新しい意味を創り出すことによって、売れるようになる。
そういうことです。

モノを売るのははなく、意味を売っている

モノを売るのははなく、意味を売っている

単品を組み合わせて、新しい意味、新しい価値を創り出す。
それが編集力です。
編集力はすごく大事だなと思うわけですね。

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藤村 正宏
1958年、北海道釧路生まれ。著書「モノを売るな!体験を売れ!」で提唱したエクスペリエンス・マーケティング(通称エクスマ)の創始者。集客施設や企業のコンサルティングを行っている。コストをあまりかけない、誰でもカンタンにできる手法で、圧倒的な成果をあげている。 執筆活動、講演活動もする。現在フリーパレット集客施設研究所主宰。

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