映画で知るイスラエルの基本思想|ガザ地区の戦争で亡くなった人2万人を超え 7割が女性と子ども

戦争の被害者はいつの時代も女性と子ども

もうすぐ2023年も終わりますが、世界では戦争が続いています。
悲しいですよね。

10月7日、パレスチナの政党ハマスのイスラエルへの不意打ちの攻撃に報復する形で始まったイスラエルとパレスチナの戦争は、イスラエルが圧倒的な軍事力で、パレスチナのガザ地域を空爆したり、地上戦をしたりで、手を緩めることをしません。

そのせいで開戦以来、ガザでは2万1110人が死亡したと、ガザ地区の保健当局が27日に発表しました。
そして、死亡した人の約7割が女性と子ども。
悲劇です。

イスラエルは国連や国際社会から非難を受けても、攻撃を続けています。
民間人、女性、子どもが犠牲になることも厭わな勢いです。
徹底的に、ハマスを滅亡させるまで容赦なく攻撃するでしょう。
それがイスラエルという国の基本思想だからです。
この基本思想を理解すると、どうして徹底的に攻撃するのかがわかります。

同情はしても助けてはくれないから自分で守る

ご存知の通り、ユダヤ民族の国家です。
彼らは、長年世界中で虐げられてきた民族。
有名なのは、第二次世界大戦中、ナチスが600万人ものユダヤ人を虐殺した「ホロコースト」です。

「国がないから世界中で虐げられるんだ」
ユダヤ民族の中に、そういう考えがあるわけです。
彼らはユダヤ人は、自分の民族の国を持つことが悲願だった。

そして第二次世界大戦が終結したあと、今のパレスチナ地域に、イスラエルという国を建国したわけです。
2000年待ち続けて、やっと自分たちの国ができたんですね。

でも、そこには以前から住んでいたアラブ民族がいた。
彼らにしてみると不条理な話ですよね。
近隣のアラブの国々も、そんなのおかしいだろ、ってことになるわけです。
そんなことで、イスラエルが建国した翌日、一斉に近隣のアラブ諸国がイスラエルに攻め込みます。
これが「中東戦争」の始まりです。

でもイスラエルはこの戦争に勝ちます。
情報が漏れていて、攻めてくることを知っていた。
だから万全の準備が整っていた。

その後も合計で4回、中東戦争が起きました。
その全てにイスラエルは勝利している。

イスラエルは本当に強い。
どうしてそんなに強いのか。
「自分の国は自分たちで守るんだ」
という考え方が国民の隅々まで行き渡っているから。

「ユダヤ民族が長い間世界中で迫害されていても、国際社会は、同情はしてくれても助けてはくれなかった。だから自分の国は自分たちで守る!」
そういう思想です。
男性も女性も徴兵があるし、軍事訓練も受けます。
大人はみんな自動小銃を使える。

そして、すごく執拗に報復をする国なんですよ。

絶対に許さない 必ず報復する

有名なのはナチスの高官アイヒマンの捜査。
終戦後、ナチスのホロコーストの責任者だったアドルフ・アイヒマが逃亡した。
それから15年をかけ、イスラエルの情報部「モサド」はアイヒマンが名前を変えて、アルゼンチンにいることを特定。
モサドの情報員が捕え、イスラエル本国に違法な手続きで移送します。
アイヒマンに航空会社の制服を着せ、薬で眠らせ、酔っ払った航空会社のクルーということでアルゼンチンの税関を通過します。

そして、長い時間をかけイスラエルで裁判をします。
この裁判で、ナチスのホロコーストの詳細な実態が暴かれていく。
そしてアイヒマンは死刑宣告をうけ、イスラエルで処刑されます。

2015年の映画「アイヒマンを追え」

その一連の話を描いた映画があります。
『アイヒマンを追え!』
2015年の映画です。
実話を元に作られています。
こんなことが本当にあったのか。
観ていて何度も思いました。

本当にイスラエルは執念深く報復をします。

1972年、西ドイツのミュンヘンでオリンピックがありました。
そこで起きた悲劇。
イスラエル選手団がパレスチナのテロ組織「黒い九月」に襲撃され、人質になります。
イスラエル本国では、特殊部隊をすぐに西ドイツに派遣しようとします。
ところが特殊部隊は西ドイツから入国を許されませんでした。
テロ組織との交渉は西ドイツが対応します。
でもテロに慣れていない西ドイツ警察の不手際もあって、結果は人質11名全員が死亡するという最悪の結果になってしまいました。
「またも、ドイツか?」
イスラエルはそう思ったに違いありません。

その後、イスラエル政府はモサドに極秘の命令を出します。
モサドの優秀なメンバー5人を集め、暗殺チームを作るのです。
パレスチナテロ組織「黒い九月」に対する報復指令。
「黒い九月」の要人11名がターゲット。
モサドのメンバーはこれを成功させます。
この経緯を知りたかったら、スティーブン・スピルバーグの映画『ミュンヘン』(2005年)を観るといい。

スピルバーグの映画「ミュンヘン」2005年


イスラエルは報復の手を緩めることはありません。
復讐を完遂するまで、執念深く追い続けるのです。
有名な2つの例を紹介しましたが、他にもたくさんあります。
ゆうに1000件を超えるくらいあるそうです。

イスラエルの基本思想にある「自分の国は自分で守りぬく」。
世界の全てが敵になっても、自分の国は、自分の力で死守するという考え方。
これが元になっている。

現在の戦争も、もしかするとパレスチナ地域を殲滅させるまで、続くかもしれません。
そして国際社会はそれに対して、何もできないだろうな。
イスラエルとパレスチナの問題は根が深いですね。

ともかく、パレスチナとイスラエルの子どもたちに、被害が及ばないことを祈るしかない。
日本が平和だということに感謝をするとともに、今この瞬間も世界では戦争が起きていて、被害を受けている子どもたちが大勢いるということを、僕たちは忘れてはいけないと思う。

1日も早く戦争が終わりますように。

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北海道釧路生まれ。明治大学卒。著書「モノを売るな!体験を売れ!」で提唱したエクスペリエンス・マーケティング(通称エクスマ)の創始者。経営者、ビジネスリーダー向けに「エクスマ塾」を実施、塾生はすでに1000名を超えている。著書は、海外にも翻訳され30冊以上出版。座右の銘「遊ばざるもの、働くべからず」
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