クレームは誤解から生じ、誤解は情報不足から生まれる
今日のブログは以前書いたブログの記事ふたつを、合わせてリライトしたものです。
だから「読んだことあるぞ」と思っても、復習だと思って、しっかり読んでくださいね。
エクスマ的には、基本中の基本のことですから。
と、あらかじめ言っておきます(笑)。
日本には「あらかじめ言っておく」という文化があります。
 あらかじめ言っておくと、相手も安心するし、突然にモノゴトが起きても、あらかじめ予想しているから、驚きません。
 これは、とっても素晴らしい文化だと思う。
たとえば、おもたせを持っていき、訪問先でお渡しするときに、あらかじめ言います。
 「つまらないものですが」とか・・・。
 これは謙遜して言っている場合がほとんどだと思います。
 でも、ちがう見方をしてみるとこれは、あらかじめ言うことで、本当につまらないものでも、クレームにならないということ(笑)。
 あらかじめ「つまらないモノ」ですと言っていて、本当につまらないモノだったらクレームになりません。
あらかじめ言うことで、後々クレームにならないってことです。
 だからお見合いの時も、あらかじめ写真を渡しておくわけです。
 振込み詐欺だって、あらかじめ言っておいたら犯罪にならない。(ん?)
「もしもし、俺、俺、振込詐欺なんだけど、200万円口座に入れてくれませんか?」(笑)
ということは、あらかじめ言っておけば、クレームは極端に減るということですよね。
 たとえば、「配達はしません」と言っておけば「配達してくれないなんていまどきおかしい」というクレームはなくなるんです。
 クレームは誤解から生じ、誤解は情報不足から生まれる。
 そういうことです。
露天風呂に葉っぱが浮いていて何が悪い?
温泉旅館の露天風呂で、意外と多いクレーム。
「お湯に虫が入っていたんですけど」
 「湯船に葉っぱが浮いていたんですけど」
こういうクレームを言う客は、どういうつもりなんでしょうね。
常識がないか、社会的に不適応な人か、嫌がらせが好きな人か・・・
露天風呂ですから、虫の一匹や二匹、葉っぱ数枚、入っているのはあたりまえです。
 だって屋外ですから。
露天風呂に虫や葉が入っているのが嫌だったら、露天風呂に入らなきゃいい。
これは、先日発売した「マンガでわかる!安売りするな!『価値』を売れ!」に詳しく書いています。
これを解決するためには
「葉っぱさんも、虫さんもこいと旅館の温泉が大好きです。でも自分で上がれないので、浮いていたらこの網ですくってあげてくださいね」
そういう感じで書いておけばいいんです。
これでクレームはなくなります。
熱すぎる、ぬるすぎる、というクレームの対処
ほとんどのクレームは「誤解」で生じ、「誤解」は「情報不足」から起こる。
 だから、あらかじめたくさんの情報を提供しておくことが、重要です。
ボクのお客さまに、大きな温泉旅館がありました。
 そこの温泉は名湯といわれている温泉です。
 露天風呂と内湯があり、メインの内湯はとても大きい。
 岩風呂で大きな窓に向かっている横長のお風呂です。
 窓の外はみごとな落葉樹の森。
 たくさんの人が、お風呂にはいりながら、窓外の四季折々の木々を楽しめます。
湯船の窓に向かって左側に源泉が出ている湯口があり、大量の源泉が滝のように流れています。
 源泉の近くは熱いお湯。
 中間は普通の温度。
 源泉から離れたところは、ややぬるめのお湯。
 自分の好みで入れます。
ところがこの温泉旅館、お風呂のクレームがものすごく多かった。
 どういうクレームかというと、
 「お風呂がぬるすぎる」
 「お風呂が熱すぎる」
 そういうクレームです。
しょっちゅうあったクレームを0(ゼロ)にした方法があります。
 完全にそのクレームがなくなった。
 その方法。
 これはカンタン!
「43°熱め」
 「41°やや熱め」
 「39°ややぬるめ」
という、見やすい木製の看板を出しただけ。
ほとんどのクレームは「誤解」で生じ、「誤解」は「情報不足」から起こるのです。
 だから、クレームを減らすためには、あらかじめたくさんの情報を提供しておくことが、重要なのです。
 
		藤村 正宏
 
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