映画『ボヘミアン・ラプソディ』自由になるということの本当の意味

『ボヘミアン・ラプソディ』

伝説のバンドQueenの成功の過程を、バンド結成から1985年のライブエイドまで、リードヴォーカルのフレディ・マーキュリーを主人公に描いた『ボヘミアン・ラプソディ』を観てきました。
とても面白かった。
音楽もオリジナルが使われていた。
フレディを演じた役者さんはもちろん、他のメンバー、ブライアン・メイやロジャー・テイラー、ジョン・ディーコンも、とても似ていたなぁ。

IMAXシアターの大画面と音響。サイコーでした。

従来の習慣にとらわれない、放浪的な生き方をする人のことを、ボヘミアンって言いますね。
そしてラプソディは従来のルールにとらわれない、自由な形式の音楽のこと。狂詩曲って言いかたもあります。
Queenは他のバンドとは違う、自分たちの音楽を追求し続けた、本当にボヘミアンなバンドだったんだな。

Queenを最初に聞いたのは16歳の時、セカンドアルバムだった。
友人の斉藤大也くんの家で聞いた。
1974年。デジタルが音楽界にインフレをもたらす、ずいぶん前。
A面がホワイトサイド。ブライアンが作った曲。
B面はフレディが作ったブラックサイド。
今までのロックアルバムとは違っていた。
独特のギターの音やコーラス、クラシックの手法など、他のバンドとは違っていたのを、新鮮な驚きで感じたことを思い出した。

翌年、この映画のタイトルの曲『ボヘミアン・ラプソディ』が大ヒットした。
美しいピアノの演奏で始まり、圧倒的な声量の哀しみを帯びたフレディの声、美しいメロディ。
それが3分くらいのところで、いきなりオペラのパートに入る。
今までの流れが突然全く違うイメージになる。
意味不明な人物の名前やモーツアルトの魔笛を思い出させるような展開。
そしてそのパートが終わると、メタルのようなかっこいい演奏があり、そしてまたピアノの美しい曲になって、終わる。
実に6分を超える長い曲。
一曲の中に、違う形式の音楽が展開していく、狂詩曲(ラプソディ)になっている。
この曲が入っているアルバム『オペラ座の夜』が大ヒットし、Queenが世界的なバンドになるわけです。

映画の中では、このアルバムを作っていく過程が描かれています。
そうか、こんなふうにあの曲は生まれたのかと思う興味深いエピソードがたくさんあった。

ボクはQueenにはそんなに夢中にならなかった。
Queenはどちらかというと、女性のファンが多かったように記憶している。
高校の同級生の中でも、女の子が夢中になっていた。
だからかもしれないけど、ボクはあまり関心がなかった。
多くのバンドの一つって感じ。
当時のボクはロックよりジャズに傾倒していた時代だったから。

楽曲は知っていたし、好きな曲もたくさんある。
特に1980年代に入ってヒットした『RADIO GA GA』。
このプロモーション・ビデオはとてもかっこよくて、曲も好きになった。
無声映画時代のSF映画の名作『メトロポリス』の映像を使ったもの。
作ったのはドラムのロジャー・テイラー。
今活躍しているレディ・ガガの名前の由来になっている曲です。

愛というテーマ

この映画『ボヘミアン・ラプソディ』は、主人公のフレディ・マーキュリーが成功する過程で、苦悩、傲慢さ、迷いなどを抱えながら、本当に大切なことは何かに気づいていく過程でもある。
とても陳腐な表現かもしれないけど、根底に流れている大きなテーマは「愛」だと思う。

ファンへの愛(Follower)
友達との愛(Friend)
家族愛(Family)

フレディがこの3つのFに気づいていく。
そして観客は、本当に自由になるということは、支えてくれる人たちがいて、初めて成立することなんだということに気づくのです。

どちらかというとボクは、フレディ・マーキュリーよりもロジャーの方が好きだった。
でもね、今回の映画を観ると、フレディ・マーキュリーが超かっこいい。
弱さや苦悩を抱え、愛情を求め、それを音楽に昇華していく。
映画のラスト21分のライブエイドのシーンは圧巻。
フレディ・マーキュリーが伝説になった瞬間に立ち会える。
そこを観るだけでも、価値のある映画です。

何か閉塞感に捉われている人、物事がうまく進まなくて迷っている人、人間関係に悩んでいる人、そんな人は元気になると思います。
Queenのことをよく知らなくても、とても面白い映画だと思う。
ボクはロードショー初日と翌日、2回観た。

ぜひ、週末に映画館に行ってください。

 

Queenの公式YouTubeチャンネルから『ボヘミアン・ラプソディ』

 

Queenの公式YouTubeチャンネルから『RADIO GA GA』

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広島近郊のかた、エクスマトークライブのお知らせ

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北海道釧路生まれ。明治大学卒。著書「モノを売るな!体験を売れ!」で提唱したエクスペリエンス・マーケティング(通称エクスマ)の創始者。経営者、ビジネスリーダー向けに「エクスマ塾」を実施、塾生はすでに1000名を超えている。著書は、海外にも翻訳され30冊以上出版。座右の銘「遊ばざるもの、働くべからず」
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