SNSは焚き火みたいなもの

花火じゃなく焚き火

SNSは焚き火みたいなものだと思います。
最初に火をつけたときは、パチパチと音を立て、オレンジ色の炎が勢いよく立ち上がります。
見ている人は「おっ」と足を止め、その温かさに近寄ってきます。
でも、どんなにきれいな炎

でも、放っておけばあっという間に小さくなり、やがて灰だけが残ります。

人との関係性も同じです。
一度つながったからといって、何もせずにいると、その温もりは少しずつ失われていきます。
昔はよく話していた友人とも、連絡を取らなければ距離が開き、やがて名前や顔を思い出すのも難しくなる。
SNSでつながっただけの関係も、同じ運命をたどります。

Screenshot

だからこそ、たまには薪をくべるような行動が必要です。
自分の近況を投稿する。
相手の投稿に反応する。
ちょっとしたコメントや「いいね」でもいい。
それは、焚き火に新しい薪を入れたり、そっと風を送る行為に似ています。
ほんの小さなひと手間ですが、その積み重ねが火を長く燃やし続けます。

焚き火には、人を引き寄せる力があります。
炎の前に座ると、自然に会話が始まり、笑い声がこぼれます。
黙っていても、不思議と安心感がある。
SNSも同じで、そこに温もりを感じる場所があるから、人はまた集まってくるのです。

派手な炎で一瞬だけ目を引くやり方もあります。
でも、花火のように一瞬で消えるものより、静かに長く燃え続ける火のほうが、人の心に残ります。
一晩中燃え続ける焚き火のように、ゆっくりと人を温めるSNSのあり方を意識したい。

「炎を絶やさない」ためには、日々の小さな積み重ねが欠かせません。
今日は誰に声をかけようか。
どんな話をしようか。
その問いを持ち続けることが、関係性を育てるいちばんの近道です。

SNSは、あなたと誰かをつなぐ焚き火です。
その火を絶やさないのは、あなたの手にかかっています。

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北海道釧路生まれ。明治大学卒。著書「モノを売るな!体験を売れ!」で提唱したエクスペリエンス・マーケティング(通称エクスマ)の創始者。経営者、ビジネスリーダー向けに「エクスマ塾」を実施、塾生はすでに1000名を超えている。著書は、海外にも翻訳され30冊以上出版。座右の銘「遊ばざるもの、働くべからず」
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