KPIとかを必達にしていると お客さんを数字でしか見なくなる(…懸念があるよね)

お客さんを数字でしか見ないのは…

お客さんを数字でしか見ないのは、誕生日に年齢だけを聞くようなものです。
「何歳ですか?」と質問すれば、答えは返ってきます。
でも、その数字だけで、その人がどんな人生を歩んできたかまではわかりません。
どんな街で育ち、何を大切にし、どんな人と笑い、どんなときに泣いたのか──そういう背景は、数字からは見えてこないのです。

ビジネスの現場でも、数字は欠かせません。
「今月の売上◯万円」「リピート率△%」「顧客単価××円」数字は現状を把握するための道具です。
でも、それだけを見て「お客さんを理解した」と思ってしまうのは危険です。
地図だけを見て、旅のすべてを知った気になるのと同じ
地図には、風の匂いや街角の音、地元の人の笑顔は描かれていません。

数字は指標であって、人そのものではありません。
売上が下がっているお客さんの背景には、引っ越しや家族の病気など、生活の変化があるかもしれない。
逆に、大きく売上を伸ばしてくれたお客さんの裏には、あなたとの信頼関係や、心に響くエピソードが隠れていることもあります。

SNSの時代は、この「物語の部分」が見えるようになりました。
お客さんが日々どんなことを感じ、何を大切にしているのか。
誕生日のケーキや旅行先の写真、趣味の投稿。
それらは、数字では測れない「人となり」を教えてくれます。

たとえば、僕の塾生さんの飲食店では「来店回数」よりも「今日はなぜ来てくれたのか」をスタッフ同士で想像して共有しているそうです。
「久しぶりに会う友達と話すため」や「ちょっと落ち込んでいるから美味しいものを食べたくて」。
そんな理由がわかれば、出す一皿にひと工夫を加えることができます。
その積み重ねが、数字以上の信頼を生みます。

お客さんを数字でしか見ないのは、白黒の写真だけで人生を判断するようなもの。
大切なのは、色や音や温度まで感じ取ることです。
数字の奥にあるストーリーに触れることで、関係性は深まり、商売はもっと面白くなります。

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北海道釧路生まれ。明治大学卒。著書「モノを売るな!体験を売れ!」で提唱したエクスペリエンス・マーケティング(通称エクスマ)の創始者。経営者、ビジネスリーダー向けに「エクスマ塾」を実施、塾生はすでに1000名を超えている。著書は、海外にも翻訳され30冊以上出版。座右の銘「遊ばざるもの、働くべからず」
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