サブカルチャー的な位置は価値|みんなと同じことをしないこと

ビートルズはサブカルチャーでいたかったのか?

先日の東京の渋谷で実施したエクスマ出版セミナーのオープニングは、懐かしのビートルズの曲、「Help!」を使いました。
この曲が入っているアルバムはもちろん「Help!」です。
デビューして3年、1965年のビートルズ5枚目のアルバム。

人気絶頂期のアルバム「Help!」

このアルバムは、彼らの主演映画2作目の「Help!」に使われた曲と新作の曲が収められている。
のちに世界のスタンダードになる、ポールマッカートニーの不朽の名作「Yesterday」が収められているのでも有名です。
人気絶頂になった頃、さらにこれから人気者になっていく時代のアルバム。
翌年には来日公演がありました。

ボクはこのアルバムを聞いているうちに、あることに気づいた。
それは将来メンバーの音楽の考え方の違いから、バラバラになって解散していく最初の「兆し」を感じたのです。

もともとビートルズはジョンレノンが最初に作ったバンドです。
彼はどちらかというと、反体制的なサブカルチャー的な立場でバンドを作ったんだと思うのです。
それが自分の思惑とは正反対に、人気者になってメジャーになっていく。
当時、世界がビートルズに恋をしているような状態でしたから。
そして、自分のことがだんだんわからなくなっていった。
自分のやりたかったことと、現実が乖離しつつあった。
ジョンは苦悩していたんだと思うのです。
こんなはずじゃなかった・・・これでいいのか?
それがこの「Help!」という悲痛な叫びを伴った曲に現れている。
その後、ジョンはメッセージ性のある曲を作り出していきます。
その最初の発露がこの曲だった。
「Help!」から「All you need is love」「Revolution」「Imagine」につながっているのだと思う。

一方で稀代のメロディーメーカー、ポールマッカートニーの「Yesterday」が同じアルバムに入っている。
実際ポールは綺麗なバラードを作らせたら超一級の作曲家です。
その才能が花開いた曲「Yesterday」。
その後、たくさんのヒット曲を作り出します。
ある意味天才です。

音楽性にズレが生じてきたのを、微妙に感じるアルバムなのです。

ジョンとポールの生き方。
どっちらが正解か、なんていうのは無意味です。
どちらも正しいし、どちらも素敵です。
でも、自分に重ね合わせると、ボクは「音楽には世界を変える力がある」と信じていた、ジョンレノンの方が好きだな。

サブカルチャーでいたい

体制的か反体制的か
メインカルチャーかサブカルチャーか
商業的か芸術的か

そんな基準で世の中を見ると、とっても面白い。

ボクは元々、サブカルチャー的な物事が好きです。
大学生の時に小劇場の芝居をやっていたから。
当時アングラと言われた、芝居です。
唐十郎(状況劇場)、寺山修司(天井桟敷)、佐藤信(黒テント)、山崎哲(転位・21)などなどの芝居が好きだった。

だからエクスマはマーケティングのサブカルでいたいと思っています。
メインのカルチャーにはなれないし、なりたくない。
最初の本を書いた2001年以来、ずっとMBA的なマーケティングやダイレクトレスポンスマーケティング的なこととは違うところを目指してきました。
「遊びのような仕事をしよう」
「どっちが儲かるかではなく、どっちが楽しいか」
「遊ばざるもの、働くべからず」
「かっこいいか、かっこ悪いか」等々・・・
発言も違った。

だから本だってベストセラーにならないし、わかってくれる人だけわかってくれればいいというスタンスです。
これはこれからも変わりません。
その方が楽しいし、好きなことができるから。

でも最近はマスの概念が崩壊しつつあります。
みんなと同じということは無価値の時代です。
個性がないのは、存在しないのと同じことです。

だから、エクスマのようなサブカルなマーケティングが注目を浴びてきている。
エクスマもメインカルチャーになってしまったら、ボクもジョンのように「Help!」って言うのかな(笑)。
でもメインカルチャーにはならない自信があるから、そんな心配は無用ですね。

先日のエクスマセミナーで「Help!」を使ったのは、そんな裏の意味もあったのです。

ビートルズの「Help!」の動画

 

 

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だって、サブカルチャーですから(笑)。

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北海道釧路生まれ。明治大学卒。著書「モノを売るな!体験を売れ!」で提唱したエクスペリエンス・マーケティング(通称エクスマ)の創始者。経営者、ビジネスリーダー向けに「エクスマ塾」を実施、塾生はすでに1000名を超えている。著書は、海外にも翻訳され30冊以上出版。座右の銘「遊ばざるもの、働くべからず」
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