夏休みになると読みたくなる本「トム・ソーヤーの冒険」

夏になると、読み返したくなる本があります。
それはマーク・トゥエインの
「トム・ソーヤーの冒険」
世界中で読みつがれている、アメリカ少年文学の傑作です。

ボクは小学校のころからこの小説を読んでいました。
とても面白くて、ボクはたぶん20回くらいは読んでいます。
名作ですから、読んだことあるかたもいますよね。
たぶん。

トム・ソーヤーの冒険 (新潮文庫)
マーク トウェイン
¥620
Amazon.co.jp

久しぶりに「トム・ソーヤーの冒険」を読み返してみました。
なんだか少年時代に戻ったような感覚になりました。
子どもの頃はささいなことでとってもうれしかったことや、草むらのにおい、夕方まで遊び家に帰るときの美しい夕焼け
そういうことを思い出しながら
読みました。
癒されました・・・。
腕白少年「トム・ソーヤー」は
町の浮浪児の「宿無しハック(ハックルベリー・フィン)」を相棒に
いたずらの数々を繰り広げます。
家出をして、海賊気取りで冒険旅行。
迷路のような洞窟での宝探し。墓場での殺人の目撃。幽霊屋敷。そして甘い初恋。
この小説を読むと、
ボクたちが子どものころ、どんなこと感じて、
どんなことを考え、どんなことを語ったか。
時にはいたずらや、奇妙な企てをやったこと。
幼い恋の甘ずっぱい感情。

そういうことを思い出しながら、トムたち少年の冒険を楽しめます。

この小説、一見、少年少女のために書かれているように感じますが
ちがうんです。

大人向けに書かれた小説。そう思うんです。

この「トム・ソーヤーの冒険」前半のほうでのエピソード。
かなり面白いところがあります。
トムがポリー伯母さんから、いたずらの罰のため
「塀のペンキ塗り」の仕事をいいつけられます。
土曜日。
せっかくのお休みなのに、塀のペンキ塗り。
かねがね今日のために計画していた面白い遊びが、すべて消えてしまう。
塀をすべて塗るには、子どもにとって、一日仕事。
最初は嫌々ペンキを塗る。

ふと、手を休めてみると、塗らなければならない塀は気が遠くなるほど残っている。
トムは、ポケットの中に入っている、玩具やさまざまなもので
通りかかる友達を買収して、代わりに塀塗り作業をやってもらおうと考えます。
でも、彼がもっているモノではせいぜい、30分かわってもらうのが限度。
その考えをあきらめる。

その時、ふと、彼の頭にすごいアイディアが浮かぶんです。
トムは静かに刷毛を手に取り、仕事をはじめます。
まもなく友達のベンが通りかかる。

トムはベンに気づかぬふりをして、仕事に熱中しているふりをする。
ベンはトムに言います。
「おい、だいぶへこたれているようだな」
トムは返事をしないで、今塗ったばかりの刷毛のあとを、画家の目つきで眺めるんです。
「どうしたトム、仕事を言いつけられたんだね」
「なんだベン、気がつかなかたよ」
そうです、トムはこのペンキ塗りを楽しんでやっているふりをしているんです。
ペンキ塗りが好きか?とベンに聞かれたトムはこう答えるんです。
「好きじゃいけないって理由はないと思うがね。塀を塗るなんて機会が、子どもに毎日恵まれていると思うかい?」
そして、またペンキ塗りの作業に戻るんです。
ベンはその動きを仔細に見ているうちに、興味がわいてきて、心を奪われ、たまならなくなり、ついに声をかける。
「おい、トム、ちょっとやらしてくれないかな」
トムはすぐにでも代わってもらいたいのに、渋るんですね。
とうとう、ベンは林檎をまるごと1個あげるから、ペンキ塗りをやらせてほしい。
そういう提案をするのです。

トムはみごとに、ペンキ塗りをベンに押し付けるんです。
それも林檎という戦利品を手に入れながら。
ベンがペンキ塗りに飽きてくると、次々とやってくる友達に
同じ手口を使って、ペンキ塗りをさせていくんです。
昼過ぎになると、朝のうちには貧しかったトムが
ものすごい財産家になっている。

トムがペンキ塗りと交換に手に入れたものは、
凧、ネズミの死骸とそれを振り回す紐、弾き球12個、
口琴の一部分、目に当てて景色などを見るための青いガラス壜の破片、
糸巻きの大砲、どんな錠前にも役立たない鍵、チョーク片、
ガラス壜の栓、ブリキの兵隊、おたまじゃくし2匹、かんしゃく玉6個、
片目の猫、真鍮のドアの取っ手、犬の首輪(ただし犬はふくまれていない)、
ナイフの柄、オレンジの皮4片、使えなくなった窓枠など。
トムが愉快に遊び暮らしている間に、遊び仲間は、いくらでもいました。
数時間で塀は三重に塗りつぶされたのです。

もしペンキがなくならなかったら、トムは村の子どもたちを破産させていたでしょう。

ね、とっても面白いエピソードでしょ。
夏になると、子供頃を思い出す。
夏って、なかなかノスタルジックです。

という昨年の夏に書いたブログです。

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藤村 正宏
1958年、北海道釧路生まれ。著書「モノを売るな!体験を売れ!」で提唱したエクスペリエンス・マーケティング(通称エクスマ)の創始者。集客施設や企業のコンサルティングを行っている。コストをあまりかけない、誰でもカンタンにできる手法で、圧倒的な成果をあげている。 執筆活動、講演活動もする。現在フリーパレット集客施設研究所主宰。

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