つながりの経済では「境界」が曖昧になる

見ず知らずの人からモノは買わない

つながりの中で消費が起きる。
もう見ず知らずの人からはモノは買わない時代が来るんじゃないかな。
そういうことがボクの周りでたくさん起きている。

FacebookやTwitterでつながった人たちが、知り合いになったり友達になったりして、そこからの情報で消費が発生する。
最初に「友達」のような関係になって、それから「そういえば勝村くんって美容師だったんだね。今度髪切ってもらいたいな」とか「橋本くんってダイエットカウンセラーだったんだよね。ボクの彼女がダイエットしているんだけど、どんなふうにするの?」とか。

友達とお客さまとの境界がどんどん、曖昧になっていくように思えるのです。

境界が曖昧というのが特徴

「つながりの経済」では「境界が曖昧」というのがひとつのキーワードになっていくんじゃないかな。

ボクの新刊

ボクの新刊

たとえば、国境
インターネットが国境をなくしたと言われています。
情報は国境を越え、カンタンに人々に伝わっている。

ボクらは地球の裏側で起きていることも、瞬時に知ることができる。
モロッコに住んでいる友人がスークで羊を肉を買ったとか
中国広州の女友達が仕事が忙しいとか
以前同じ会社に働いていた友達がアメリカのアリゾナに出張しているとか
世界はせまくなりました。

新規客と既存客

新規客と既存客、この境もなくなっている。
あなたのブログのファンがいるとします。
毎日あなたのブログを読んで共感している。
その人が、初めてあなたの商品を買った時は、新規客か既存客か。
ね、曖昧ですよね。

従業員とお客さま

お客さまが仕事をしてくれる。
お手伝いをしてくれる。
お友達からお客さまになった人が多くなると、お客さまと従業員の境も曖昧になる。
そんなことも実際に多く目にするようになった。

2つ以上の職業が当たり前

職業がなんなのか、曖昧になっている。
美容師さんがサッカージャーナリストをやっていたり
アパレルメーカーの社長が芸能人になっていたり
薬屋の社長がカフェを経営していたり
2つ以上の職業が当たり前になって、自分の職業が明確に言えない。
職業も曖昧になっていく。

プロとアマチュア

プロとアマチュアの境界が曖昧になっている。
デジタルカメラや写真加工アプリの進化で、プロとアマチュアのカメラマンの差がわからない。
パソコンやソフトの進化で、グラフィックデザイナーと器用なアマチュアの差がわからない。

リアルとヴァーチャル

リアルの世界と仮想現実(ヴァーチャル)の世界も曖昧になっていきます。
テクノロジーの発達でヴァーチャルリアリテイが現実に限りなく近づきつつあります。
どんどんその境が曖昧になっている。

さらにSNSが発達したことで、リアルとの境がなくなってきています。
SNSで関係性ができて、それからリアルの付き合いが始まる。
そのほうが深いリアルの関係ができやすい。

リアルと仮想の境が曖昧になっています。

遊びと仕事の境界

24時間仕事をする環境になっています。
それだったら、好きなことを仕事に組み込んでみたり、好きなことを仕事にする
辛い仕事だとできませんよね。
ボクも今は毎日、仕事のようだし、遊んでいるような感じ。
遊びのような仕事、仕事のような遊びがこれが主流になっていく。

そして、本当に人間らしい仕事っていうのは「遊び」から生まれてくるのだと思うのです。
世の中を変えるような、新しい仕事、新しいビジネスモデルは、過去の延長線上の思考からは生まれてこない。
常識的なことからは生まれないのです。

昔の考え方でビジネスを捉えないこと

資本主義というのが限界にきている。
本当にそう思うんです。
資本主義はなくならないとは思うけど、それに参加していては、厳しいビジネスになる。
なんのために仕事をしているのかわからなくなる。
熾烈な価格競争や差別化、戦略的思考。
どれをとっても豊かさとか仕合わせにはほど遠い。

資本主義は資本のあるところ、要はお金持ちがよりお金持ちになるような世界です。
中小企業や個人事業主は、確実に苦労するか、負ける。

以前の古い時代のビジネスでは、上場すると、すごいね、とか、、とか賞賛の嵐でした。
でも、今はそんなことでは賞賛しない人たち、価値を感じられない人たち、意味がわからない人たちが多くなっている。

絶え間ない努力と苦労の末に成功があるっていう考え方は、もはや過去の遺物・・・どころか「化石化」する時代になりつつあるのかもしれない。

「上場を目指す」とか「世界制覇を目指す」とか、そんなに価値を感じられない。
上場したって、誰もえらいと思ってもらえないし、すごいとも思わない。
逆にビジネスが窮屈になって、面白味がなくなる。

ボクの塾生さんにも上場させて、その後、すぐにその会社を辞めた人がいます。
理由は上場した途端、面白くなくなったから。
黙ってその会社にいたら、経済的には裕福だったかもしれません。
でも、どっちが儲かるかよりも、どっちが楽しいかで選んだ。
彼にとっては、そのほうが好きなことができるから。

ますます昔の常識が非常識になっている時代です。
そんな時代に成功するためには、つながりの経済に参加することです。
資本主義の限界なのですから。

とういうわけでボクの新刊

『「つながり」で売る!7つの法則』<日本経済新聞出版社>
今日発売です。

この本を作っている途中、原稿を書いていたり、ゲラを校正したり、編集者の酒井さんと打ち合わせしたり、たくさん「つながりの経済」のことを思考しました。
面白い本になったと思うので、よかったら読んでみてくださいね。

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藤村 正宏
1958年、北海道釧路生まれ。著書「モノを売るな!体験を売れ!」で提唱したエクスペリエンス・マーケティング(通称エクスマ)の創始者。集客施設や企業のコンサルティングを行っている。コストをあまりかけない、誰でもカンタンにできる手法で、圧倒的な成果をあげている。 執筆活動、講演活動もする。現在フリーパレット集客施設研究所主宰。

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