日本の消費者は消費に無関心になっている?

日本の消費者は消費に無関心になっている

昨日はパナソニックさんの依頼で、広島でセミナーをやりました。
パナソニックさんの取引先さんに向けて「エクスマ的つながりの経済」の話をしました。
そのときに話していて思ったことがあります。

Panasonic広島でのセミナー

Panasonic広島でのセミナー

もうひと月以上前ですが、とても興味深いニュースを見ました。
それはアクセンチュアという会社が調査した「グローバル消費者調査2015」の調査結果。

【日本の消費者は「無関心化」している? アクセンチュアが語る衝撃の調査結果とその対処法とは】

「製品・サービスについて購入前によく検討をしますか?」という質問では、日本・米国は「検討しない」という回答が多かったそうです。
日本では、およそ6割の消費者が「製品・サービスを事前に検討しない」「製品・サービスに興味・関心がない」と回答した。

理由は2つです。

1:得られる情報が多すぎて、消費者は情報の海に溺れている
2:どの製品・サービスを選んでも大して変わらないと思っている

この調査は衝撃的ではなく、当然の帰着だなって感じた。
今そういう人が増えている。

もう絶対に処理できない情報がニュースサイトやSNS、他のメディアから、大量に流れ込んでくる。
メディアが多様化して、企業の発信する情報と個人が発信する情報の差がなくなっている時代。
その傾向はますます、顕著になっていくでしょう。
本当に5年前には考えられなかった環境になっています。
生活者は企業の発信だけでなく、さまざまなメディアで発信される個人からも情報を得ている。
そして生活者が情報洪水の中で、こうした情報を選別したり編集したりすることでもまた、情報を大量に生み出している。
情報がかつてないほど溢れている現代社会。
ビジネスの環境も、ハンパない情報洪水になっています。

もう人々は情報に飽きている状況です。
物を買うときに、ネットなどで比較検討するなんて面倒くさいと感じている。
スペックや価格も比較しない。

そして、世の中には、いい商品なんてたくさんあるし、素晴らしい会社や店は星の数ほど存在する。
だから、どの製品・サービス・店を選んでも大して変わらない。
人々はそういう環境に、慣れてしまった。

当然、日本などの先進国の人々が消費に無関心になるはずです。
そして今はまだ60%くらいの人ですが、この傾向はどんどん進んでいくでしょう。

この状況を危機と捉えるかチャンスと捉えるかはあなた次第

でも考、これはチャンスです。
どこで買っても同じと思っている。
何を買っても同じと思っている。
そもそも買うこと自体に興味がない。
そういう人たちでも「つながり」があれば、消費するわけです。

エクスマでよく言っている
「どこで、何を買うかより、誰から買うかが大事」
ということ。
人々が消費に無関心になればなるほど、こういう傾向はより強くなっていく。

探すのも検討するのも面倒だと思っている人でも、自分の友達や知り合いがすすめた物や買った物。
行ったレストランや店は興味がある情報なのですから。

しっかりと人々とつながっている会社や店は、逆に選ばれる確率が高くなる。
消費に無関心になっているというより、消費する理由が見つからない。
そんな状況なんだと思う。

「つながり」は、その消費する大きな理由になるのです。

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藤村 正宏
北海道釧路生まれ。明治大学卒。著書「モノを売るな!体験を売れ!」で提唱したエクスペリエンス・マーケティング(通称エクスマ)の創始者。経営者、ビジネスリーダー向けに「エクスマ塾」を実施、塾生はすでに1000名を超えている。著書は、海外にも翻訳され30冊以上出版。座右の銘「遊ばざるもの、働くべからず」

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