エクスマ思考

ムダを排除するとビジネスは不毛になる|効率化だけならAIでいい

ビジネスは、ムダなことで深くなる「ムダなことは、やめよう。」そう言えば、きっと賢く聞こえる。無駄を削れば、効率が上がる。コストは下がり、利益は出やすくなる。それは正論だ。間違いじゃない。でも、ぼくは思う。正しいことだけを積み上げていくと、最後には“何か”が足りなくなる。ムダを省いてきた結果、ビジネスが豊かさを失っていった。無味乾燥した、不毛な仕事はおもしろくない。今こそ「ビジネスにムダを!」そんな運動をしたいくらいだ。ムダを排除していくと、みんな同じようなことを始める。似たような言葉、似たようなサービス、似たような広告。その結果、どの会社の話を聞いても、もう耳に残らない。どれも「正しすぎて」退屈。
SNSマーケティング

「あなたは何を売ってるの?」よりも「あなたは誰なの?」が先に来る時代

SNSを、販促の延長線上に置くことには、どこか違和感がある。広告はたしかに機能するけれど、それは出会いの入口でしかない。それだけで心が動くほど、今の人間関係って単純じゃないんだ。SNSにおける最大の価値は、関係性の「構築」だ。まるでワインのように、時間をかけてゆっくりと深まっていくもの。売り込みばかりしていたら、酸っぱくなる。もちろん、イベントの告知や商品の紹介だって必要だ。でも、そればかりになったとき、SNSは急速に「つまらない場所」になる。
エクスマ思考

数字を追う手で、心を置き忘れていないか できる人ほど陥る“KPIという罠”

ぼくは時々思うんです。KPIって、なんだか“冷たい目”をしているなって。たとえば、SNSのフォロワー数。月末のレポートで「前月比+872」って書いてあると、「よし、伸びたな」って言われる。けれど、それが「誰が増えたか」とか「その人と何が通じ合ったか」なんてことには、誰も触れない。ただの“増えた数”として通過していく。数字は、いつも無口だ。もちろん、経営には数字がいる。KPIは羅針盤のようなものだ。売上、利益率、コンバージョン、リーチ数。ぜんぶ大事なことだ。でもね、それだけを見つめていると、景色がボヤけてくる。
エクスマ思考

「仕事って、いいなあ」って思える瞬間

仕事っていうのも、本来は「仕えること」なんだよね。ちょっと古くさい言葉かもしれないけど、そこには「誰かの役に立ちたい」っていう気持ちがある。「自分の好きなこと」とか「得意なこと」を使って、誰かに「ありがとう」って言ってもらえるとき、ああ、仕事っていいな、って思える。
エクスマ思考

「正解探し」は、そろそろ卒業してもいいんじゃない ──感性と遊び心が、あなたの“差”になる時代

「こうすればうまくいく」って、昔はわりと、はっきりしていた気がします。モノが足りなかった時代。情報が少なかった時代。選択肢が限られていた時代。努力すれば届いたし、勉強すれば追いつけたし、数字を追えば、未来が見えた。でもいまは──モノはあふれて、情報は多すぎて、みんなが「正解っぽいもの」に、手を伸ばしてる。結果、どうなったか。誰がやっても、同じような答えにたどり着いて、どのお店も、どのサービスも、どのSNS投稿も、なんとなく“似てる”。「正解」は、もう差を生まない
SNSマーケティング

最初の気持ちを思い出してみて──売上よりも大切なものがそこにある

いちばん最初の「あの気持ち」を思い出してみる商売をしていると、数字のプレッシャー、世間の目、トレンド、ライバル、気にしなきゃいけないことがどんどん増えていきます。気づかぬうちに、「どうすれば売れるか?」ばかりを考えるようになって、ふと、立ち止まったとき、自分がどこに向かっているのか、わからなくなってしまうことがあります。そんなときに、そっと立ち返ってみてほしいんです。いちばん最初の、あの気持ちに。あのとき、あなたは何にワクワクしていましたか?
SNSマーケティング

「ショート動画って、なんか人に話しかける感じがする」―SNSの“ちいさな映像”が、思ってたより大きな関係をつくってくれる話―

以前からエクスマでは、SNSってただの「情報発信の場所」じゃなくなく、「だれかとの関係をはじめる場所」みたいなこと。そう伝えています。昔は広告って、「大きな声で、多くの人に向かってしゃべる」感じだったけど、いまはちょっと違って、「一人の人に、ちゃんと目を見て話しかける」みたいな感覚。そんなふうに思わせてくれるのが、ショート動画やUGC(ユーザーがつくる投稿)なんです。
エクスマ思考

死んだあとに何を遺せるだろう? 内村鑑三に学ぶ人生の“しるし”の残しかた

僕は何を残せるのだろう「ぼくなんか、たいしたことしてないし。」「お金も地位もないし、誰かの役に立ってるとも思えない。」そんなふうに、人生を“ちいさく”見てしまうことって、ありますよね。でも、ある日ふと、こんな問いがよぎるんです。「自分がいなくなったあと、何かを残せるんだろうか?」
エクスマ思考

経営に必要なのは、論理より“感性”なんだ ──よく見る、よく聴く、よく味わう経営

アートや旅がヒントになるビジネス書だけ読んでいても、新しいアイデアってなかなか出てこない。でも、映画や音楽、絵画や舞台、そして旅。そこには、たくさんの「感じるヒント」が詰まっています。ある経営者さんは、毎月必ず展覧会に行くと言っていました。「お客さんの気持ちがわからなくなったら、 いったん自分の感性に水をやる」と。それくらい、感性って“鈍る”ものでもあるし、“養える”ものでもある。
エクスマ思考

7月8日,9日 劇団藤村組公演 東京月光奇譚『シュレディンガーの猫』

探偵・池澤のもとに突現れた依頼人・柚木は、この半年間毎晩同じ夢を見るという奇妙な体験を語る。その夢の中には、青い海と白い砂浜、そして人々が生活する光景が広がっていた。ある日、信号待ちをしていた柚木はそばにあった骨董店のショウ・ウィンドウでその夢と全く同じ風景が写った写真立てを発見し、衝撃を受ける。その写真に導かれるように、池澤と柚木は「夢」と「現実」の境界を探る旅へと踏み出していく。