旅館ホテル業もソーシャルメディアの成功例がたくさん。それでもまだ安売り続けますか?

旅館ホテル業もソーシャルメディアが無視できない環境

今日は名古屋で旅館とホテル関係者に講演をしました。
中部地区のホテル旅館の経営者や支配人、幹部社員の人たちが参加してくれました。
昔から、北海道の「鶴雅グループ」の仕事をしているので、よく旅館ホテル業界や観光業界でお話しすることが多いのですが、ここにきてやっぱりソーシャルメディアの事例が多くなてきている。
そう感じています。

ボクの塾生さん、山形県米沢市、小野川温泉「登府屋旅館」の若旦那、遠藤君のブログの事例やYouTubeの事例。
やっぱり塾生さん、広島県宮島の「錦水館」の若だんな武内君のブログやInstagramの事例。
クライアントの鶴雅グループの英語版のFacebookページの事例。
などを話しました。

3年くらい前まではなかったことです。
ビジネスにソーシャルメディアが普通に使われてきているってことですよね。

全国ネットのTV番組取材はYouTubeがきっかけ

小野川温泉「登府屋旅館」の若旦那、遠藤君は毎日のようにブログを書いています。
彼の旅館は「車いすでも安心して旅行ができる」というコンセプトで宿を作っている。
そういうことを、ブログやFacebook、YouTubeでしっかりと発信しているんです。
もちろん、ニュースレターや折込チラシなどの紙媒体でも発信しています。

「大浴場に手すりとスロープ!さらに、ラクラクに」
「だから車いすで泊まれない。宿のバリアフリー化が進まない3つのカベ」

など、車いすでも大丈夫ですよ、という発信や、旅館業にバリアフリーがすすまない問題提起など、コンセプトにあった記事をたくさん書いている。

【小野川温泉登府屋旅館のブログ】

他に小野川温泉の魅力や、雪国ならではの魅力を発信しています。
そういう発信を飽きずに懲りずにやっているうちに、マスコミにも注目され、有名週刊誌に取り上げられたり、全国ネットのTV番組にとりあげられたりしています。

実際にTVの番組にとりあげられることが多いのですけど、YouTubeの動画がけっこうきっかけになっているそうです。
TV番組を作る場合、作る前に調査したり資料を集めたりしますよね。
最初はほとんどインターネットを使う。
それも、YouTubeなどの動画サイトを調べてから下見にきたりする。
確かに動画っていうのは、TV番組を制作している人にとってみたら、身近な媒体です。
動画を調べるというのは、当たり前のことかもしれない。

遠藤君は冬のお客さまサービスであるかまくら村で、子供たちが雪遊びをしている画像をYouTubeに投稿したり、雪のテーブルでラーメンの出前サービスをしてお客さまが感激している動画を投稿したりしています。
そういう動画をたくさん投稿することで、TV局の人や番組制作のスタッフに見てもらいやすくなっているのです。
これは面白いすよね。

まだ安売りを続けるつもりですか

旅館ホテル業も、ソーシャルメディアを上手に使って情報を発信して、関係性を構築することが大事な時代になった。
一部の温泉ホテルなどでは、激安のところも出てきています。
一泊二食つきで、ひとり6000円とか7000円なんかの宿もあります。
いちげんのお客さまを価格だけ集めている。

そういうところと同じ土俵で戦っていたら、不毛で過酷な仕事になります。
あなたの旅館やホテルを好きって言ってくれるお客さまと、ソーシャルメディアを使って関係性を作り出すことなんです。
今からやっておかないと、気づいた時には関係性の深いお客さまが極端に少ないっていう悲劇になっているかもしれません。

講演会が終わって、夜の懇親会までの間、ホテルの立派な控室で考えていたのは、概ねそんなことです。

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藤村 正宏
北海道釧路生まれ。明治大学卒。著書「モノを売るな!体験を売れ!」で提唱したエクスペリエンス・マーケティング(通称エクスマ)の創始者。経営者、ビジネスリーダー向けに「エクスマ塾」を実施、塾生はすでに1000名を超えている。著書は、海外にも翻訳され30冊以上出版。座右の銘「遊ばざるもの、働くべからず」

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