危機に瀕した時には協調して乗り越えよう-映画『アポロ13』での気づき

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障害も苦労も、それを乗り越えられる人にだけ与えられる

今回の新型コロナウイルスの混乱は、まだ続きそうです。
日本では感染が抑えられつつあるようで、少し安心していますが、世界中の感染者が400万人を超えて、まだまだ予断を許さない状況です。
もう少し、自宅での外出自粛期間が続きそうです。

先行きが見えない状況で、不安になったり、閉塞感を感じている人も多いと思います。
でも、世界中が苦しんでいるのです。
しょうがないことなのですから、現状を受入れ、心を前向きに明るくしましょう。
それが大事なことだと思う。

そんな環境ですから、見るだけで元気になる映画を紹介します。

『アポロ13』という映画です。

長い間生きていると、時として目の前に壁ができたり、障害が現れたりすることがあります。
そんな時、ボクは、この『アポロ13』という映画を思い出す。

そして「どんな障害も苦労も、それを乗り越える力のある人だけに与えられる」んだなって思う。

ボクらの世代にとって、アポロ計画は夢のような計画でした。

アポロ11号が最初に月に着陸したのは、1969年7月20日。
ボクは小学校5年生でした。
「アポロが月に着陸するんだって」と言って夜中眠いのに、テレビをずっと見ていました。
でも、なかなか始まらない。
耐えきれなくなって、そのまま寝てしまいました。
翌日、学校に行くと、子どもたちはみんな寝不足。

結局、その日の昼間、着陸した。
スゴイなあと思った。
ワクワクしました。
21世紀になったらボクらはきっと月に旅行に行けるんだ、と思っていました。

アポロ計画の月着陸時の司令船

アポロ計画の月着陸時の司令船

 

アポロ11号は世界的に有名になりました。
人類史上はじめて月に人間を送り込んだのですから。

翌年1970年4月に、アポロ13号が打ち上げられました。
アメリカでは、月の着陸が無事にできたので12号に続いて3回目ということで、あまり注目されていなかった。
ところが、ものすごく大変なことが起こりました。
映画は、その大変な実話を映画化したものなんですね。

トム・ハンクスが主演です。
実話だからスゴイ。
本当に面白い。

アポロ計画に関わった人間の大多数が最も誇りに思っているのは
月面に初めて着陸した11号ではなく、13号だと答えるだろう
13号では本当に仕事をしたと感じ、給料に見合う仕事をした
(アポロ計画全体のフライト・コントローラーを担当したジェリー・ボスティックの言葉)

この映画のパンフレットにこの言葉が載っていました。

何が起きたのか?
13号は、打ち上げられて月に行く途中、電気系統の事故を起こします。
そのままでは帰って来られないということで
月着陸を諦めて、地球に帰還することになるんだけれど途中、いろいろなトラブルが起きます。
それをみんなで協力して解決し、無事に帰還させる、という話です。

限られた条件下で知恵を出すこと

司令船と着陸船があります。
片方に三人の宇宙飛行士を乗せ、もう片方を捨てて地球に生還させるわけですが、途中でいろいろな問題が起こる。
例えば電気がなくなったりする。
電気が無くなったら大変だから、地上で、電気を節約するためのシミュレーションを繰り返してデータを取り、その結果をアポロ13号に伝えるわけです。
いろいろなことを解決して、だいたいうまくいき始めたとき
予想しない大変な事態が起こります。

それは、ドッキングしている二船のうちの地球に帰ってくるほうで、二酸化炭素の量がどんどん増えている、という事態。
二酸化炭素を除去するためのフィルタが、壊れてしまっている。
でも、捨てるほうの船のフィルタは生きていることがわかる。
それを使えばいいんだ! という話になる。

しかし、信じられないことに司令船と着陸船のフィルタの形状が、丸と四角で違うんだ。
「同じ形に作っておけよ!」って思うんだけどね。
それで、地上ですごく怒る。
「どういうことなんだ! これだから役所仕事はダメなんだ!」って(笑)。

そして、プロたちが額を集めて対策を考える。
いろいろな専門家が集まっている部屋に、ある男が入ってきて、段ボールに入ったごちゃごちゃしたガラクタを会議室の大きなテーブルの上に、バッとぶちまけて、こう言います。
「アポロ13号で今手配できるのはこれだけだ。この形状とこの形状をくっつけるためのものをこの材料だけを使って、なるべく早くつくり出せ」
ビニールシート、ガムテープ、ホースなどのガラクタものすごく限られた条件で、そのプロジェクトを完成しなければいけない。
そうしなければ、アポロ13号の乗務員3名は死んじゃうんだから。

そして、見た目にはむちゃくちゃだけど段ボールをガムテープで貼り合わせたりして、見事につくり出すわけです。
アポロ13の乗組員に無線でこう言う。
「今から口頭で伝えるから、そのとおり作ってくれ」
乗組員はそのとおりにそれを作って、見事にフィルタが機能するようになる。
その一連のシーンを見て、スゴイなあと思った。
生きるか死ぬかというときになると、人間ってものすごい知恵を出すんだ。
そういうこと。

映画で豊かな時間を過ごして気づきを得る

限られた条件下でも、知恵を出せば、大抵の危機は乗り越えることができます。
今の時代、危機に直面している会社や個人事業主の方がたくさんいるはずです。

みんなで協力して知恵を出せば、その危機を乗り越えることができます。
だって、神様は人間を苦しめるためにこの世に生まれさせたわけではないから。
どんな障害も、それを乗り越える力のある人だけに与えられるんです。
もし障害があるとしたら、ボクたちはそれを乗り越えられるからこそ、その障害に遭っているのです。

『アポロ13』を観ると、人間の能力の素晴らしさと、協調することの大切さ。
そんな役立つ気づきがたくさんあります。

この映画の中で、エド・ハリスが演じる当時のフライトディレクター、ジーン・クランツが大活躍します。
アポロ13号の乗組員を無事地球に生還させるプロジェクトのリーダーです。
彼の判断力と行動力を見ていると、リーダーっていうのはこうじゃなきゃな。
本当にそう実感します。

「ジーン・クランツの10ヶ条」というのがあって、これは今でも、リスクマネジメントや大きなプロジェクトを推進する指針になっています。

【ジーン・クランツの10ヶ条】

1:積極的に行動せよ
2:自ら責任をもて
3:目標に向け脇目もふらず速く遂行せよ
4:わからないことは質問せよ
5:考えられることは全て試し、確認せよ

6:メモをとれ
7:ミスを隠すな
8:自分の仕事を熟知せよ
9:常に先のことを考えよ
10:仲間を尊重し、信頼せよ

 

自宅で外出自粛を強いられている人もたくさんいるでしょう、
でも、見方を変えたら映画を観る機会がたくさんあるってことです。
AmazonプライムビデオやNetflixなどのストリーミングサービス、DVDやケーブルTVで。
ボクが若い頃に比べると、観ようと思ったら、いつでも観られる信じられないくらい素晴らしい時代です。
そして、映画を観ると、ビジネスや人生の気づきがたくさんあります。

 

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藤村 正宏
北海道釧路生まれ。明治大学卒。著書「モノを売るな!体験を売れ!」で提唱したエクスペリエンス・マーケティング(通称エクスマ)の創始者。経営者、ビジネスリーダー向けに「エクスマ塾」を実施、塾生はすでに1000名を超えている。著書は、海外にも翻訳され30冊以上出版。座右の銘「遊ばざるもの、働くべからず」
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