危機に瀕した時、企業を救うのは「知恵」以外ない-映画『アポロ13』での気づき

障害も苦労も、それを乗り越えられる人にだけ与えられる

『アポロ13』という映画があります。

長い間生きていると、時として目の前に壁ができたり、障害が現れたりすることがあります。
そんな時、ボクは、この『アポロ13』という映画を思い出す。
そして「どんな障害も苦労も、それを乗り越える力のある人だけに与えられる」んだなって思う。

ボクらの世代にとって、アポロ計画は夢のような計画でした。

アポロ11号が最初に月に着陸したのは、1969年7月20日。
ボクは小学校5年生でした。
「アポロが月に着陸するんだって」と言って夜中眠いのに、テレビをずっと見ていました。
でも、なかなか始まらない。
耐えきれなくなって、そのまま寝てしまいました。
翌日、学校に行くと、子どもたちはみんな寝不足。

結局、その日の昼間、着陸した。
スゴイなあと思った。
ワクワクしました。
21世紀になったらボクらはきっと月に旅行に行けるんだ、と思っていました。

アポロ計画の月着陸時の司令船

アポロ計画の月着陸時の司令船

アポロ11号は世界的に有名になりました。
人類史上はじめて月に人間を送り込んだのですから。

翌年1970年4月に、アポロ13号が打ち上げられました。
アメリカでは、月の着陸が無事にできたので12号に続いて3回目ということで、あまり注目されていなかった。
ところが、ものすごく大変なことが起こりました。
映画は、その大変な実話を映画化したものなんですね。
トム・ハンクスが主演です。
実話だからスゴイ。
本当に面白い。

アポロ計画に関わった人間の大多数が最も誇りに思っているのは
月面に初めて着陸した11号ではなく、13号だと答えるだろう
13号では本当に仕事をしたと感じ、給料に見合う仕事をした
(アポロ計画全体のフライト・コントローラーを担当したジェリー・ボスティックの言葉)

この映画のパンフレットにこの言葉が載っていました。

何が起きたのか?
13号は、打ち上げられて月に行く途中、電気系統の事故を起こします。
そのままでは帰って来られないということで
月着陸を諦めて、地球に帰還することになるんだけれど途中、いろいろなトラブルが起きます。
それをみんなで協力して解決し、無事に帰還させる、という話です。

限られた条件下で知恵を出すこと

司令船と着陸船があります。
片方に三人の宇宙飛行士を乗せ、もう片方を捨てて地球に生還させるわけですが、途中でいろいろな問題が起こる。
例えば電気がなくなったりする。
電気が無くなったら大変だから、地上で、電気を節約するためのシミュレーションを繰り返してデータを取り、その結果をアポロ13号に伝えるわけです。
いろいろなことを解決して、だいたいうまくいき始めたとき
予想しない大変な事態が起こります。

それは、ドッキングしている二船のうちの地球に帰ってくるほうで、二酸化炭素の量がどんどん増えている、という事態。
二酸化炭素を除去するためのフィルタが、壊れてしまっている。
でも、捨てるほうの船のフィルタは生きていることがわかる。
それを使えばいいんだ! という話になる。

しかし、信じられないことに司令船と着陸船のフィルタの形状が、丸と四角で違うんだ。
「同じ形に作っておけよ!」って思うんだけどね。
それで、地上ですごく怒る。
「どういうことなんだ! これだから役所仕事はダメなんだ!」って(笑)。

そして、プロたちが額を集めて対策を考える。
いろいろな専門家が集まっている部屋に、ある男が入ってきて、段ボールに入ったごちゃごちゃしたガラクタを会議室の大きなテーブルの上に、バッとぶちまけて、こう言います。
「アポロ13号で今手配できるのはこれだけだ。この形状とこの形状をくっつけるためのものをこの材料だけを使って、なるべく早くつくり出せ」
ビニールシート、ガムテープ、ホースなどのガラクタものすごく限られた条件で、そのプロジェクトを完成しなければいけない。
そうしなければ、アポロ13号の乗務員3名は死んじゃうんだから。

そして、見た目にはむちゃくちゃだけど段ボールをガムテープで貼り合わせたりして、見事につくり出すわけです。
アポロ13の乗組員に無線でこう言う。
「今から口頭で伝えるから、そのとおり作ってくれ」
乗組員はそのとおりにそれを作って、見事にフィルタが機能するようになる。
その一連のシーンを見て、スゴイなあと思った。
生きるか死ぬかというときになると、人間ってものすごい知恵を出すんだ。
そういうこと。

映画でビジネスの気づきを得る

限られた条件下でも、知恵を出せば、大抵の危機は乗り越えることができます。

もしあなたの会社が何かの危機に遭遇していたら、どこかうまくいっていないのだったら原因は必ずあるはずです。
うまくいっていることにもうまくいっていないことにもすべての事象には原因があるはずです。

原因があって、今の現象があるわけでしょう?
その原因を見つけて、改善していけばいいわけです。
なぜ経営者が勉強しなければならないかといえば、今の現象の原因を解明するためです。

知恵を出せば、その危機を乗り越えることができます。
だって、神様は人間を苦しめるためにこの世に生まれさせたわけではないから。
どんな障害も、それを乗り越える力のある人だけに与えられるんです。
もし障害があるとしたら
あなたはそれを乗り越えられるからこそ、その障害に遭っているのです。

『アポロ13』を観ると、ビジネスに役立つ気づきがたくさんあります。

今は映画を観る機会がたくさんある時代です。
映画館で、DVDで、インターネットで、有料放送で、ケーブルTVで。
ボクが若い頃に比べると、観ようと思ったら、いつでも観られる信じられないくらい素晴らしい時代です。
そして、映画を観ると、ビジネスの気づきがたくさんある。

4月22日(水曜日)午後7時から名古屋の映画館でトークセッションをやります

ボクの塾生さんで、経営コンサルタントをしている坪井秀樹さんをゲスト講師に迎えて、

「映画から気づくビジネスの真理」

というトークセッションをやります。

坪井さんは、愛知県を中心にリサイクルショップを展開している『買取王国』の元副社長。
エクスマを活用して『買取王国』をゼロから10年で、見事、株式上場させた立役者です。
上場してすぐに、会社を辞めたんですけどね。
辞めた理由は「面白くなくなってきたから」って…。

彼は映画をたくさん観ている。
映画からたくさん影響を受けている。
その坪井さんと実際の映画館を会場にセミナーをします。
セミナー形式になるか、トークセッションになるか、今のところは不明です。
ボクはトークセッションみたいなのをやりたいなって思うんだけど。

定員は50名です。
時間は午後7時から10時くらいまでの3時間。
料金は15,000円。

坪井秀樹さんとトークセッション

坪井秀樹さんとトークセッション

明日くらいに募集を開始する予定です。
募集開始が決まったら、ボクのFacebookでまずお知らせしますね。
お楽しみに。

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藤村 正宏
北海道釧路生まれ。明治大学卒。著書「モノを売るな!体験を売れ!」で提唱したエクスペリエンス・マーケティング(通称エクスマ)の創始者。経営者、ビジネスリーダー向けに「エクスマ塾」を実施、塾生はすでに1000名を超えている。著書は、海外にも翻訳され30冊以上出版。座右の銘「遊ばざるもの、働くべからず」

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