ファンクラブを作る意図をもとう 今までのマーケティングは死んだ

エクスマセミナーのエンディングはカーペンターズの楽曲

エクスマセミナーのエンディングの曲って、けっこういろいろと変わるんですけど、最近よく使う曲があります。
それは、カーペンターズの「青春の輝き」って曲。
美しくて儚げな、カレンの声。
そして切なくなるメロディ。
かなり好きな曲です。

AMラジオって、あまり聴かないですよね。
でもボクはけっこう聴いています。
通常は東京のFM「J−Wave」を聞いているのですが、時間帯によっては、AMラジオ聴きます。

NHK第一放送
TBS
文化放送

たぶん50歳以上の人は、深夜放送をAMラジオで聴いていた世代なので、今でもそのまま聴けるのかもね。

中学1年生の頃、深夜放送を聴き始めた。
なんだか、大人の仲間入りをしたような、そんな気持ちになった。
眠いのをがまんして、トランジスタ・ラジオをチューニングしてイヤホンから流れる、洋楽やフォークを聴いていた。

深夜にどこかと、誰かとつながっている・・・
それがとっても新鮮な気持ちだった。

夜明け前の暗い部屋で、夢うつつの時に流れた曲。
眠気もすっかり覚めてしまうほどの美しい声。
それがカーペンターズの『スーパースター』だった。
この曲の前奏を聴くたびに、あのころの空気を思い出す・・・。

カーペンターズなんて、軽く、甘いだけの音楽。
そう思うかもしれない。
でも、世界中で1億枚も売れている。
それだけ指示され、今も聴かれ続けている。

たしかにちょっと甘すぎるきらいがあるかもしれない。
でも、なんだかんだ言っても、無条件で聴いてしまう。

結局のところ、世界に恋をするというのは、そういうことなのかもしれない。

自分のコミュニティを作り出している永六輔さん

以前にもどこかに書きましたが、数々の名曲を作った作詞家の永 六輔さんの話です。
タレントでもあり作家でもある。
『土曜ワイドラジオTOKYO 永六輔その新世界』というTBSラジオの番組を、現在もやっています。
永六輔さんは、もう82歳。

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『土曜ワイドラジオTOKYO 永六輔その新世界』六輔交友録のサイトから

このラジオ番組をたまに車の中とかで聞きますけど、高齢になった永さん。
呂律(ろれつ)が回らないことがしばしば。
何しゃべっているのか、聞きとれないことが多い。
ちょっと前から、心配だったんだけど、ここのところ、かなり聴き取れない。
視聴者から、クレームが来るだろう、これじゃ。
そんな心配をしてしまいます。

『土曜ワイドラジオTOKYO 永六輔その新世界』は土曜日の朝8時30分から昼1時まで。
ハガキを読んでいても、伝わらないこともある。
一般的に言ったら、ラジオ番組としてはやばい感じ。
それでも、永さんが降板にならないのには理由がある。
「聴取率(ちょうしゅりつ)」がいいということ。
ファンからの圧倒的な支持があるんです。
土曜日の永さんの放送は、午後1時に終わるのですが、そのあとに久米宏さんの番組になると、目に見えて聴取率が落ちるそうです。

永さんの呂律がまわらなくても、
永さんがわけのわからないこと言っても
永さんの思想のファン、
永さんの話のファンが多いっていうこと。

完全に自分の「コミュニティ」(のようなもの)を作り出している。

コミュニティ、ファンクラブ、という概念

情報があまりにも多くて、発信しても届かない時代。
不特定多数に、TV-CMなどを使って情報発信しても、99.9%が見てもらえない時代。
このコミュニティが大切な概念になってきます。

あなたの会社や商品の「ファンクラブ」のようなイメージです。
これからの時代は、ファンクラブを作る意図を持つこと。

従来のマーケティングは、あまりにも新規客獲得ばかりに視点が向いていた。
でも、この時代のマーケティングは、ファンクラブを作り出し、そのファンクラブの人たちとコミュニケーションして、ファンが少しずつ増えていく。
そういうシナリオが大事になってくる。
時間がかかりそうに思えますが、これが一番の近道です。

そのためには何をしたらいいか?
まず「新規客より既存客を死ぬほど大切にすること」です。
エクスマの基本教義(笑)。
まずはそういう意識をもつことが大事です。

そう言ってしまうと、いろいろと受け取り方で誤解を招くかもしれません。
新規客っていうのは、不特定多数の人を相手に告知して、誰かわからない人を獲得するという意味。
そういう新規客のことを言っているのです。
既存客を死ぬほど大切にしていると、新規のお客さまも増えるのです。
紹介が起きるから。

ファンクラブを作るような意図をもつことです。

新規の客を獲得を目的にしている、今までのマーケティングは死んだ。
そう思ったほうがいいと思う。

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北海道釧路生まれ。明治大学卒。著書「モノを売るな!体験を売れ!」で提唱したエクスペリエンス・マーケティング(通称エクスマ)の創始者。経営者、ビジネスリーダー向けに「エクスマ塾」を実施、塾生はすでに1000名を超えている。著書は、海外にも翻訳され30冊以上出版。座右の銘「遊ばざるもの、働くべからず」
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