エクスマ思考

【劇団藤村組メンバー募集】ビジネスに効く演劇という“遊び” |ビジネスにこそ“舞台”が必要な理由

以前から言っていますが、演劇は、経営者やビジネスパーソンにとって、とてつもなく役に立ちます。「演劇をつくる」って体験は、台本を書いて、演出を考えて、仲間と舞台をつくって、そして自分も演じてみる。この一連の流れって、ふつうの仕事ではなかなかできない体験です。でも、ここにはビジネスに役立つヒントが、ぎっしり詰まってる。その中でも、とくに大きな6つのメリットを書きます。① コミュニケーションの“引き出し”がグンと増える演劇では、言葉よりも大事なものがあります。声のトーン、ちょっとした“間”、目線の送り方、身体の動き…。そういう非言語の部分を大切にしながら相手に伝えるから、自然と「伝える力」が磨かれていくわけです。商談でも、プレゼンでも、社内の会話でも、全部がレベルアップします。特に、SNS発信が圧倒的になる。Instagram、TikTok、YouTubeなど、動画で伝えることが非常に有効な時代になります。ショート動画、長尺動画、ライブ配信。自分がカメラに向かって解説やプレゼンをする方が、絶対に反応がいい。演劇をやっていると、度胸も付くし、声も出るし、滑舌も良くなるし、めっちゃ有効なんです。演劇を体験したことのない人とは、圧倒的な差が出るのは、火を見るより、明らかです。② 「他人の気持ち」にちゃんと寄り添えるようになる・・・・・
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遊びこそ最強のビジネススキル

日曜の夕方、ふと思った。「この一週間、ちゃんと“遊んだ”かな?」って。でもすぐに、「けっこう遊んでいるよな」って、思った。やばいくらい仕事らしい仕事していないわ。6月2日(月曜日)に演劇をする劇場(上野バズチカ)で、スタッフと橋本くんと、照明や音響の設置をした。火曜日と水曜日は、その劇場を使って、7月8-9日に公演する、劇団藤村組の舞台稽古。<劇団藤村組『シュレディンガーの猫』の詳細>北海道から九州までの塾生が集まってきた。みんな真剣に演劇をつくっている。水曜日の夕方には、伊豆長岡温泉に移動。木曜日、金曜日と、「藤村流経営者塾」の合宿。合宿のテーマは、『どうでもいい』。「どうでもいいと思える心を持つと、人生も仕事もうまくいく」という考え方を体験してもらう。そのために、自分をいつもより出して、自分が無意識にかぶっていた「殻」を破る。そんなワークショップをやった。おもしろくて、会場はいつも爆笑の渦。金曜日の夜に帰ってきたら、さすがにかなり身体が疲れていた。土日は好きなことしかしなかった。
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「拡大路線の誘惑」 屏風は広げれば広げるほど倒れやすくなる

「もっと広げたい」「拡大しよう」「フォロワーを増やそう」そんな声、ビジネスをしていると、あちこちから聞こえてくる。広げる。スケールアップ。全国展開。海外進出。新店舗。新事業。成長ってそういうことだよね、って、なんとなく思わされている。でもね・・・「ほんとうに、広げることが正解なのかな?」って思うこともある。いや、もちろん広げること自体は悪くないし、意味もある。たくさんの人に届いたらうれしいし、夢が広がるのもすてきなこと。でも──それ、「広げても大丈夫な土台があるか?」ってこと。屏風は、広げれば広げるほど、倒れやすくなる
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「PDCAの功罪」プランにはワクワクを!仕事には物語を!

そのプランに、ワクワクはあるか?「PDCA、ちゃんと回してますか?」ビジネスの現場では、もはや呪文のように唱えられるこの言葉。Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善)。この4つのプロセスを繰り返して、成長を促す。それが“できるビジネスパーソン”の常識、と言われる時代。たしかに、ロジックとしては完璧だし、組織やチームを効率よく動かすには、有効なフレームワークでもある。でも、最近、こんなふうに思うことがあるんです。「そのP(プラン)、本当にワクワクしてる?」って。たいていの“計画”は、つまらない企業のマーケティング会議に呼ばれると、よく見せられるのが「今期の販促プラン」なる資料です。たとえば、ある化粧品メーカーの社内企画会議。提示されたのは、「季節限定キャンペーン」「ポイント倍増」「インスタでのPR企画」……どれも過去にやって、そこそこ効果があった「安全牌」です。
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怒ったまま、落ち込んだまま、選択しないこと

人生は選択の連続 ── 穏やかな心が、未来をつくっていく朝、目が覚めた瞬間から、人生は“選択”でできている。布団の中でもう5分ゴロゴロするか、思い切って起きるか。朝ごはんにパンを選ぶか、ご飯を選ぶか。駅まで早歩きするか、のんびり歩くか。どの車両に乗るか、座るか立つか、誰の隣に座るか。そんなちいさな選択の積み重ねが、実はその日の気分を左右する。そしてその日の気分が、出会いや出来事に微妙な影響を与える。つまり、選択の“クセ”が人生そのものをつくっていくんだな。
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「今に満足、今日に感謝しよう」 ──仕合せは“どこかにある”ものじゃなく“いまここ”にある

「もっと稼がなきゃ」「もっと評価されたい」「もっと豊かになりたい」そんなふうに、“もっと、もっと”と毎日を走っている人、多いと思う。でも、ちょっとだけ立ち止まって考えてみてほしい。「仕合せ」って、本当に“手に入れた先”にあるものなのか?僕はそうは思わない。仕合せって、「今ここ」にあるもの。たとえば——・朝、窓を開けたら、気持ちいい風が吹いていたこと・美味しいコーヒーをゆっくり飲めたこと・何気ない会話で笑い合えたことそんな、ちいさな出来事の中に、実は仕合せはいっぱいある。
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洗濯機から考える「ブランド」という“思想”

ブランドは「共感の積み重ね」最近の洗濯機って、ほんとうに優秀です。音は静かだし、節水だし、自動で洗剤を入れてくれたりもする。乾燥までしてくれて、タオルもふかふか。どのメーカーの洗濯機も、正直なところ「ちゃんとしてる」。じゃあ、パナソニック、...
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「ちゃんと伝わるもの」をつくるには 「ちゃんと感じられる自分」でいることが大事

北海道のリゾートホテルのラウンジで、パソコンを開いた。新緑が、窓の外いっぱいに広がっている。芝生の上には、芝桜のピンクがにじむように咲いていて、その向こうには、やわらかな光をまとった森。仕事をしに来たんだけど、この空間は、なんだか「働く」って言葉とは少しちがう。香り高いコーヒーが、そっと湯気をたてている。静かに流れるBGMが、頭の中の雑音をすっと拭ってくれる。スタッフさんの立ち振る舞いにも、無理がない。すべてが、ちょうどいい距離感で、そこにある。人間って、環境にすごく影響されると思う。いつものデスクだと進まないことも、ここだとするすると言葉が出てくる。頭の中の引き出しが、ひとつずつやわらかく開いていく感じ。「ちゃんと伝わるもの」をつくるには、「ちゃんと感じられる自分」でいることが大事なんだな。
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「売ること」って疲れることもある|もう“買ってください”は、逆効果かも

テレビを観ていて、CMが始まると、つい冷蔵庫に行ってお茶を入れたり、トイレに立ったり。YouTubeで好きな動画を見ようとしたら、いきなり現れる「スキップできない広告」に、少しムッとしたり。ああいうときって、たいてい広告の内容なんて見てないし、むしろ「この会社、なんかイヤだな」って、逆にイメージ悪くなったりする。そんなこと経験したことありますよね。「伝えるために、がんばっている」つもりの広告が、実は、知らず知らずのうちに、人を遠ざけてしまっている。そんな時代になってきました。売り込みが“ノイズ”になる時代かつてのマーケティングは、「いかに注目されるか」がテーマでした。・どうすれば振り向いてもらえるか・どうすれば話題になるか・どうすれば「いいね!」されるかでも、いまは違います。人は毎日、膨大な情報のシャワーを浴びていて、もう十分すぎるくらい「注目され疲れている」。企業が「もっと伝えなきゃ」と思えば思うほど、お客さんは、ちょっとずつ、静かに、離れていっている。「しつこいな、この会社」って思われたら終わり。
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「ターゲットの違和感」人を“ねらう”と関係は壊れる

「ターゲットは誰ですか?」マーケティングの現場では、最初に出る言葉だ。空気のように自然に。疑問すら持たずに。「20代の女性をターゲットに」「地方に住む高齢者を狙って」「ファミリー層を取りにいきましょう」言ってる本人たちは、きっと何も疑問を持たないのかもしれない。でもぼくは、この言葉に、ずっとある種の「違和感」を感じていた。その言葉には、どこか冷たく、恐ろしい、「戦い」のにおいがする。「ターゲット」。直訳すれば、「標的」。