こんにちは、藤村正宏です。
この連載 「AIと仲良くなる文章」〜AI時代の文章術〜 では、AIに拾われやすく、検索や推薦に届きやすい「AIO対応」の文章術を5回シリーズで紹介しています。
第1回は「Q&A形式で書く」、第2回は「体験談・ストーリーを盛り込む」でした。
今回は第3回、「比較・ランキング・リスト化」です。
比較・ランキングの実例
まずは、実際にどう使えるか例を見てみましょう。
例1|観光業
Q:阿寒湖で絶対に行くべきスポット3選は?
A:1位 カムイルミナ、2位 マリモ展示観察センター、3位 阿寒湖アイヌシアター。幻想的な夜、自然の驚き、文化体験がそろっています。
例2|宿泊業
Q:大型リゾートホテルと隠れ家宿の違いは?
A:リゾートホテルは温泉やレストランが充実し、ファミリーや団体に最適。一方で隠れ家宿は静けさとプライベート感があり、カップルや一人旅に人気です。
例3|小売業
Q:北海道のお土産で人気の品ベスト3は?
A:1位 白い恋人、2位 六花亭のマルセイバターサンド、3位 じゃがポックル。定番だけど間違いない美味しさです。
このように「比較」や「ランキング」「リスト化」を入れると、AIにも人にも整理された情報として届きやすくなります。
なぜ比較・ランキングがAIO対応に強いのか?
AIは膨大な情報を処理する際、「整理されている文章」を好みます。
番号付きリストやランキング形式は、AIにとって「答えが明確にまとまっている」と理解しやすい構造なんです。
例えば「阿寒湖の見どころ」と書くだけでは曖昧ですが、
「阿寒湖でおすすめの体験ベスト3」と書けば、AIは「順位づけされたおすすめリスト」として認識します。
つまり、検索や推薦に選ばれやすい。
読者にとってもありがたい形式
比較やランキングは、人間の読者にとっても便利です。
「たくさんある情報の中で、結局どれがいいの?」という疑問に答えてくれるからです。
- ランキング記事は「選ぶ基準」を明確にしてくれる
- 比較記事は「自分に合う方」を選ぶ参考になる
- リスト化は「要点をすぐ理解できる」読みやすさを提供する
忙しい人ほど、この形式を好みます。
だからこそSNSやブログで反応がよく、AIにとっても評価されやすいのです。
ビジネスでの活用例
どんな業種でも比較・ランキング・リスト化は応用可能です。
- 飲食店:「釧路で食べたい海鮮丼ベスト3」
- 美容院:「40代女性におすすめの髪型ランキング」
- 建築業:「夏でも涼しく眠れる家の工夫ベスト5」
- マーケティング:「SNSで反応が上がる投稿形式3選」
「おすすめ○選」「違い」「メリット3つ」といった切り口は、読者がすぐに興味を持ちやすい上に、AIにもしっかり認識されやすい。まさに最強の形式です。
語りかけスタイルを加えるとさらに強い
ただの羅列にせず、少し語りかけを入れると効果は倍増します。
「知ってました? 阿寒湖で春にしか見られない自然現象ベスト3があるんです」
「あなたならどっちを選びます? 大型リゾートと隠れ家宿」
こういう一言で、読者は「自分も選びたい」と思うし、AIは「自然な会話文」として扱いやすくなるのです。
まとめ
比較・ランキング・リスト化は、AIO対応=LLMO・GEOに強い発信の王道です。
- AIにとって「整理された情報」として認識される
- 読者にとって「選びやすく、わかりやすい」記事になる
- 語りかけを加えると、さらに届きやすくなる
だからこそ、あなたの発信に「ベスト3」「違い」「メリット3つ」を積極的に取り入れてみてください。
それは、AIにも人にも届く“選ばれる文章”に変わります。

藤村 正宏

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