わくわく会議という名の楽しい時間
素晴らしいアイデアを思いつくために、アイデア会議のやり方って大切だと思うのです。
会議そのものに参加したくなるくらい、エキサイティングで楽しくて、面白いものにした方がいい。
だって、素晴らしいアイデアは命令では出てきませんから。
昨日(2016年12月22日)は、カメラのキタムラさんのコンサルでした。
これは会議形式で、一日中本社の会議室でやっています。
「わくわく会議」。
キタムラのエクスマ会議は「わくわく会議」という正式名称です。
もう15年前、僕が最初にコンサルした時からこの名前で続いています。
名前の通り、面白い、新しい、アイデアが出てくる会議です。
会議の雰囲気ってとっても大切です。
「わくわく」が名前についていると、とてもなごやかな雰囲気になります。
でもなごやかだけど、真剣です。
ここが、会社が取り組むべき新しいことが生まれてくる、最前線ですからね。
トップに近い幹部社員、若い社員の方まで、どんな時にも遠慮なく、意見を言いやすく、なんでも話し合えるムードになる。
多くの会社は、上司が居ると、全く意見が出なかったり、他の人の意見に流されたり、会議の意味がなくなることがある。
楽しい会議にした方がいいに決まっています。
キタムラさんの企業文化なんだと思うのです。
楽しい時間です。
誰でもアイデアが出せる方法
ミーティングも意見が出やすいように工夫している。
例えば昨日は、来年力を入れて売る新商品を告知するために、面白いアイデアを出すことをやりました。
担当の方が、新商品の概要を解説して、それを売るための目標の数字や期間、販促方法を新規客とリピーター客とに分けて考えること、などなどを説明します。
まず付箋が配られ、個人でどんどんアイデアを出していきます。
付箋に書くことがポイント。
「〜さんと同じ意見です」という逃げができなくなる。
できなくてもいいから、やりたいコト、面白いコトを書いていきます。
それを一人一人発表して、分類していきます。
発表の後、それは面白いとか、それはできるかも、とかその度に意見がある人や感想がある人は発言します。
その後、ウェブチームや販促チームなど、セクションごとにグループに分かれてブレストしていきます。
さらにアイデアを膨らませ、何ができるかを検討していく。
そして確実に次回までにやることを決めるのです。
アイデアだけ出しても、行動しなければないのと同じ。
それぞれのセクションが自分たちのやりたいこと、できることを発表し、次回までに行動するのです。
できる、できないで決めるから無難なところに落ち着いてしまうんです。
できる、できないで決めないで、やりたいコトで決めていく。
やりたいか、やりたくないか。
この基準はとっても大切なことです。
そうでなければ、面白い個性的な取り組みはできない。
素晴らしいアイデアをたくさん出すためには、アイデア会議そのものを、その会議に参加したいと社員に思ってもらうくらい楽しくしなければ、
命令では、素晴らしいアイデアは出てこないのです。
遊び感覚が大切。
毎回そう思う、カメラのキタムラさんの「わくわく会議」なのです。
藤村 正宏
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