マーケティング

SNSマーケティング

SNSは焚き火みたいなもの

SNSは焚き火みたいなものだと思います。最初に火をつけたときは、パチパチと音を立て、オレンジ色の炎が勢いよく立ち上がります。見ている人は「おっ」と足を止め、その温かさに近寄ってきます。でも、どんなにきれいな炎でも、放っておけばあっという間に小さくなり、やがて灰だけが残ります。人との関係性も同じです。一度つながったからといって、何もせずにいると、その温もりは少しずつ失われていきます。
SNSマーケティング

SNSマーケティングの盲点 生活者はもう、「評価」を信じてない

その「評価」信じられます?どんなお店も「評価」に晒されています。星の数、点数、コメント欄。それを見て、「良い店かどうか」を判断する時代が、かつてはありました。でも、最近、ちょっと違う感じになていると思う。「評価、あんまり信じなくなったな」って。評価の背景にある人が見えないと、どんなに星が多くても、どこか薄っぺらく感じる。そのお店が本当にいいのかどうかよりも、誰が、どんな気持ちで言ってるのか”のほうが気になる。実はこれ、マーケティングにとってはとても重要な変化です。
エクスマ思考

遊びのチカラで仕事はもっと面白くなるんだ

あそぶ人は、仕事もうまい「もっと遊ばなきゃなあ」って言ってる人のほうが、なんだか仕事も楽しそうで、成果も出している。「遊んでる場合じゃないよ」って顔をしてる人のほうが、むしろずっと忙しそうで、どこか余裕がなくて、疲れている。仕事に本気な人ほど、「遊び」にも真剣な気がするのです。ふざけてるようで、実は一番“まじめ”に生きているのが、そういう人たちなんじゃないかな。
エクスマ思考

遊びこそ最強のビジネススキル

日曜の夕方、ふと思った。「この一週間、ちゃんと“遊んだ”かな?」って。でもすぐに、「けっこう遊んでいるよな」って、思った。やばいくらい仕事らしい仕事していないわ。6月2日(月曜日)に演劇をする劇場(上野バズチカ)で、スタッフと橋本くんと、照明や音響の設置をした。火曜日と水曜日は、その劇場を使って、7月8-9日に公演する、劇団藤村組の舞台稽古。<劇団藤村組『シュレディンガーの猫』の詳細>北海道から九州までの塾生が集まってきた。みんな真剣に演劇をつくっている。水曜日の夕方には、伊豆長岡温泉に移動。木曜日、金曜日と、「藤村流経営者塾」の合宿。合宿のテーマは、『どうでもいい』。「どうでもいいと思える心を持つと、人生も仕事もうまくいく」という考え方を体験してもらう。そのために、自分をいつもより出して、自分が無意識にかぶっていた「殻」を破る。そんなワークショップをやった。おもしろくて、会場はいつも爆笑の渦。金曜日の夜に帰ってきたら、さすがにかなり身体が疲れていた。土日は好きなことしかしなかった。
エクスマ思考

「拡大路線の誘惑」 屏風は広げれば広げるほど倒れやすくなる

「もっと広げたい」「拡大しよう」「フォロワーを増やそう」そんな声、ビジネスをしていると、あちこちから聞こえてくる。広げる。スケールアップ。全国展開。海外進出。新店舗。新事業。成長ってそういうことだよね、って、なんとなく思わされている。でもね・・・「ほんとうに、広げることが正解なのかな?」って思うこともある。いや、もちろん広げること自体は悪くないし、意味もある。たくさんの人に届いたらうれしいし、夢が広がるのもすてきなこと。でも──それ、「広げても大丈夫な土台があるか?」ってこと。屏風は、広げれば広げるほど、倒れやすくなる
エクスマ思考

「PDCAの功罪」プランにはワクワクを!仕事には物語を!

そのプランに、ワクワクはあるか?「PDCA、ちゃんと回してますか?」ビジネスの現場では、もはや呪文のように唱えられるこの言葉。Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善)。この4つのプロセスを繰り返して、成長を促す。それが“できるビジネスパーソン”の常識、と言われる時代。たしかに、ロジックとしては完璧だし、組織やチームを効率よく動かすには、有効なフレームワークでもある。でも、最近、こんなふうに思うことがあるんです。「そのP(プラン)、本当にワクワクしてる?」って。たいていの“計画”は、つまらない企業のマーケティング会議に呼ばれると、よく見せられるのが「今期の販促プラン」なる資料です。たとえば、ある化粧品メーカーの社内企画会議。提示されたのは、「季節限定キャンペーン」「ポイント倍増」「インスタでのPR企画」……どれも過去にやって、そこそこ効果があった「安全牌」です。
エクスマ思考

洗濯機から考える「ブランド」という“思想”

ブランドは「共感の積み重ね」最近の洗濯機って、ほんとうに優秀です。音は静かだし、節水だし、自動で洗剤を入れてくれたりもする。乾燥までしてくれて、タオルもふかふか。どのメーカーの洗濯機も、正直なところ「ちゃんとしてる」。じゃあ、パナソニック、...
SNSマーケティング

「売ること」って疲れることもある|もう“買ってください”は、逆効果かも

テレビを観ていて、CMが始まると、つい冷蔵庫に行ってお茶を入れたり、トイレに立ったり。YouTubeで好きな動画を見ようとしたら、いきなり現れる「スキップできない広告」に、少しムッとしたり。ああいうときって、たいてい広告の内容なんて見てないし、むしろ「この会社、なんかイヤだな」って、逆にイメージ悪くなったりする。そんなこと経験したことありますよね。「伝えるために、がんばっている」つもりの広告が、実は、知らず知らずのうちに、人を遠ざけてしまっている。そんな時代になってきました。売り込みが“ノイズ”になる時代かつてのマーケティングは、「いかに注目されるか」がテーマでした。・どうすれば振り向いてもらえるか・どうすれば話題になるか・どうすれば「いいね!」されるかでも、いまは違います。人は毎日、膨大な情報のシャワーを浴びていて、もう十分すぎるくらい「注目され疲れている」。企業が「もっと伝えなきゃ」と思えば思うほど、お客さんは、ちょっとずつ、静かに、離れていっている。「しつこいな、この会社」って思われたら終わり。
エクスマ思考

「ターゲットの違和感」人を“ねらう”と関係は壊れる

「ターゲットは誰ですか?」マーケティングの現場では、最初に出る言葉だ。空気のように自然に。疑問すら持たずに。「20代の女性をターゲットに」「地方に住む高齢者を狙って」「ファミリー層を取りにいきましょう」言ってる本人たちは、きっと何も疑問を持たないのかもしれない。でもぼくは、この言葉に、ずっとある種の「違和感」を感じていた。その言葉には、どこか冷たく、恐ろしい、「戦い」のにおいがする。「ターゲット」。直訳すれば、「標的」。
エクスマ思考

「効率化の罠」ムダを排除するとビジネスは不毛になる 効率化だけならAIでいい

ビジネスは、ムダなことで深くなる「ムダなことは、やめよう。」そう言えば、きっと賢く聞こえる。無駄を削れば、効率が上がる。コストは下がり、利益は出やすくなる。それは正論だ。間違いじゃない。でも、ぼくは思う。正しいことだけを積み上げていくと、最後には“何か”が足りなくなる。ムダを省いてきた結果、ビジネスが豊かさを失っていった。無味乾燥した、不毛な仕事はおもしろくない。今こそ「ビジネスにムダを!」そんな運動をしたいくらいだ。ムダを排除していくと、みんな同じようなことを始める。似たような言葉、似たようなサービス、似たような広告。その結果、どの会社の話を聞いても、もう耳に残らない。どれも「正しすぎて」退屈。