エクスマ思考 「ターゲットの違和感」人を“ねらう”と関係は壊れる 「ターゲットは誰ですか?」マーケティングの現場では、最初に出る言葉だ。空気のように自然に。疑問すら持たずに。「20代の女性をターゲットに」「地方に住む高齢者を狙って」「ファミリー層を取りにいきましょう」言ってる本人たちは、きっと何も疑問を持たないのかもしれない。でもぼくは、この言葉に、ずっとある種の「違和感」を感じていた。その言葉には、どこか冷たく、恐ろしい、「戦い」のにおいがする。「ターゲット」。直訳すれば、「標的」。 2025.05.24 エクスマ思考マーケティング今を読む
エクスマ思考 「効率化の罠」ムダを排除するとビジネスは不毛になる 効率化だけならAIでいい ビジネスは、ムダなことで深くなる「ムダなことは、やめよう。」そう言えば、きっと賢く聞こえる。無駄を削れば、効率が上がる。コストは下がり、利益は出やすくなる。それは正論だ。間違いじゃない。でも、ぼくは思う。正しいことだけを積み上げていくと、最後には“何か”が足りなくなる。ムダを省いてきた結果、ビジネスが豊かさを失っていった。無味乾燥した、不毛な仕事はおもしろくない。今こそ「ビジネスにムダを!」そんな運動をしたいくらいだ。ムダを排除していくと、みんな同じようなことを始める。似たような言葉、似たようなサービス、似たような広告。その結果、どの会社の話を聞いても、もう耳に残らない。どれも「正しすぎて」退屈。 2025.05.23 エクスマ思考マーケティング今を読む
エクスマ思考 「KPI の奴隷」数字を追う手で心を置き忘れていないか ぼくは時々思うんです。KPIって、なんだか“冷たい目”をしているなって。たとえば、SNSのフォロワー数。月末のレポートで「前月比+872」って書いてあると、「よし、伸びたな」って言われる。けれど、それが「誰が増えたか」とか「その人と何が通じ合ったか」なんてことには、誰も触れない。ただの“増えた数”として通過していく。数字は、いつも無口だ。もちろん、経営には数字がいる。KPIは羅針盤のようなものだ。売上、利益率、コンバージョン、リーチ数。ぜんぶ大事なことだ。でもね、それだけを見つめていると、景色がボヤけてくる。 2025.05.21 エクスマ思考マーケティング今を読む
SNSマーケティング 最初の気持ちを思い出してみて──売上よりも大切なものがそこにある いちばん最初の「あの気持ち」を思い出してみる商売をしていると、数字のプレッシャー、世間の目、トレンド、ライバル、気にしなきゃいけないことがどんどん増えていきます。気づかぬうちに、「どうすれば売れるか?」ばかりを考えるようになって、ふと、立ち止まったとき、自分がどこに向かっているのか、わからなくなってしまうことがあります。そんなときに、そっと立ち返ってみてほしいんです。いちばん最初の、あの気持ちに。あのとき、あなたは何にワクワクしていましたか? 2025.05.18 SNSマーケティングエクスマ思考マーケティング今を読む
SNSマーケティング 「ショート動画って、なんか人に話しかける感じがする」―SNSの“ちいさな映像”が、思ってたより大きな関係をつくってくれる話― 以前からエクスマでは、SNSってただの「情報発信の場所」じゃなくなく、「だれかとの関係をはじめる場所」みたいなこと。そう伝えています。昔は広告って、「大きな声で、多くの人に向かってしゃべる」感じだったけど、いまはちょっと違って、「一人の人に、ちゃんと目を見て話しかける」みたいな感覚。そんなふうに思わせてくれるのが、ショート動画やUGC(ユーザーがつくる投稿)なんです。 2025.05.16 SNSマーケティングSNS集客エクスマ思考今を読む
SNSマーケティング ふたつのまなざし、それぞれの物語|ショート動画とロング動画、そのどちらにも“ちゃんと理由”がある スワイプする人と、じっと見つめる人最近、YouTubeを見ていて、ふと思ったんです。動画の“長さ”に、はっきりとした分かれ目ができてきたなって。パパッと終わるショート動画。じっくり腰を据えて見るロング動画。そのあいだにあった“8〜10分の中間サイズ”の動画が、今やぐっと減っている。企業のYouTubeチャンネルでも、この「二極化」ははっきりしています。調査によると、人気の企業チャンネルのうち、「8〜10分」の動画は、全体のわずか6%。「4分未満」が約44%、そして「16分以上」の長尺が32%。——まさに“真ん中がスカスカ”な状態です。でも、これってすごく自然なことなのかもしれません。短い動画は、電車の中でも、昼休みのすきまでも観られる。長い動画は、夜、テレビの大きな画面で、家族といっしょに観ることもある。人の「まなざし」が、スマホとテレビのあいだで、うまく住み分けてきてるんです。 2025.05.09 SNSマーケティングSNS集客エクスマ思考マーケティング今を読む
エクスマ思考 昨日と同じ地図を広げていない?|そんなことじゃ新しいものは生まれない 時代がガラッと変わってます。まるで、知らない駅に急に降ろされたような気分。看板を見ても読めないし、ルールも違う。そんな世界で、昨日と同じ地図を広げてたって、道に迷うのは当然です。あるいは、まるで、ルールが書き換えられたボードゲームの続きを、昔のルールのままやろうとしてるようなもの。今までの“当たり前”が、もう通用しない。けど、なぜか僕らは、古いルールを捨てきれない。その結果、「なんかうまくいかないなぁ」ってモヤモヤする。でもね、たいていの会社って、“みんなで話し合って”決めたがるんですよ。安心だし、無難だから。でもその「無難」って、実はけっこう危ないんです。 2025.05.08 エクスマ思考マーケティング今を読む
エクスマ思考 「無駄に見える学びが未来をつくる」 〜コーヒーを飲みながら仕事と未来の話をしよう〜 AIはすごいスピードで進化しています。絵も描くし、文章も書くし、法律の相談にも乗ってくれる。そのうち営業までしてくれるんじゃないかって、ちょっとゾッとしたりもする。でもね。AIが「できること」が増えるほど、人間にしか「できないこと」も、くっきりしてくるんです。たとえば、誰かの心に寄り添うこと。たとえば、目の前の人の空気を感じて、そっと言葉を選ぶこと。たとえば、「面白いな」「なんか好きだな」っていう感覚。こういうの、AIはちょっと苦手です。いや、たぶん、ずっと苦手なままかもしれない。 2025.05.07 エクスマ思考マーケティング今を読む
エクスマ思考 売るんじゃない 未来をいっしょにつくるんだ ──共創の営業が生む“ほんとうの価値” 営業って、なにかを「売りに行く仕事」だと思われがちです。もちろん、それも間違ってはいない。でも、これからの時代、ほんとうに信頼される営業っていうのは──「売る人」じゃなくて、「つくる人」だと思うんです。「買ってください」じゃなくて、「一緒にこの未来、つくりませんか?」って言える人。 2025.05.06 エクスマ思考マーケティング今を読む藤村流経営者塾
SNSマーケティング 売りたいなら、売らない 集めたいなら、つながる|エクスマ流・本当に大切なこと フォロワーの数を増やすより、今いるフォロワーを、もっと好きになってもらうほうが、きっと、ずっと強い。SNSも、ビジネスも、ほんとうは同じだと思う。最近、SNSの空気が、またひとつ変わってきた気がします。InstagramもX(旧Twitter)も、今は「フォロワーの数」より、「フォロワーとのつながり」を見てる。つまり、バズった回数よりも、ふだんの会話が、じつは大事になってきた。これって、よくよく考えると、ビジネスの話とそっくりだなと思うんです。たとえば、お店の売上が落ちたとき。たいていの経営者さんは「新しいお客さんを増やさなきゃ!」って思う。もちろん、それも大事なことなんだけど──本当に大事なのは、「すでに来てくれたお客さん」を、死ぬほど大切にすることだと思うんです。エクスマ(エクスペリエンス・マーケティング)でも、もう耳にタコができるくらい言ってます。それでも、何度でも、伝えたい。たぶん、人は、一度聞いただけじゃ、ほんとうに大事なことは、聞き流してしまうから。 2025.05.04 SNSマーケティングSNS集客エクスマ思考マーケティング今を読む