新型コロナウイルスとチェルノブイリ原発事故 いつの時代も情報の隠蔽が悲劇を招く

言論、思想、表現の自由がない社会

もしあなたが、SNSで

「我が国に危機管理はあるのか?コロナウイルスの検査が進まないのは、今の政府が無能だからだ!なんとかしろよ!」

のような投稿をしたら、あなたのその投稿はすぐに消される。
懲りずにまた批判を投稿しているうちに、アカウントも削除される。
それでもまた違うSNSで政府批判をしていると、あなたのところへ警察がやってきて、逮捕される。

そんなの、嫌じゃないですか?

もしあなたがSNSで

「これからトイレットペーパーが品薄になるから今のうちに買っておいたほうがいいよ」

などと、転売目的でデマを流し、本当に買い占が起きて店頭からトイレットペーパーがなくなる事態になったら。
すぐにそのSNSのプラットフォーム会社から個人が特定され、逮捕され、社会を混乱に陥れた罪になり、終身刑、または死刑。

そんなの、嫌じゃないですか?

表現の自由、言論の自由、思想の自由がない社会。
政府を批判したり、政府に個人情報をすべて開示しなかったり、政府に都合の悪い本当のことを言ったりすると、すぐに警察に逮捕される。
政府批判だけでなく、教育上悪影響があるという理由で、ポルノっぽい漫画、小説、映画などを作ると、逮捕される。
実際に、2018年末、とても人気だったBL(ボーイズラブ)の小説家が逮捕され、実刑10年の判決を受けている。

おまけに刑務所は地獄。
人権などないも同様。
一度入ったら、刑務官の暴力は日常茶飯事で受刑者同士の争いも絶えない。

日本に住んでいると、信じられないことですが、そんな国があるんです。
新型コロナウイルスが最初に発生した、現在の中国です。
中国共産党の一党独裁。
おまけにトップの人は皇帝になろうとしているのか、個人崇拝の基盤を固めていきつつある。
恐ろしいことです。

隠蔽体質の政府だと怖い

今回のコロナウイルスの世界的蔓延は中国から発生しました。
初期段階での中国共産党政府の情報隠しなどがあって、初動で感染を抑えられなかったのが、世界に拡散した原因の一つと言われています。

12月30日の時点で、患者をみていた武漢の若い医師が、グループチャット(ウィーチャット)で、いち早く感染に警鐘を鳴らしていました。
医師仲間たちに危険を伝えていたのです。
これがネットで拡散されると、多くの市民が不安を抱くようになりました。
ところが、12月31日、武漢市衛生健康委員会は「ヒト-ヒト感染なし」と発表します。
そして1月1日にこの若い医者は、警察に摘発され、反省文を書き3日に現場に復帰、献身的に患者の治療にあたっていましたが、自分も感染してしまい、2月6日に亡くなってしまいました。

ヒトからヒトへの感染しないという政府の情報を信じて、発生源とされている武漢市の市民は安心しました。
春節の前だったので、伝統行事の「万家宴」という宴会が開かれてしまった。
各自の家から一品料理を持ち寄って、市内の大ホール9箇所くらいで数万人が参加する「大宴会」。
今年は1月18日に行われて、4万世帯が参加したといいます。
ウイルスに絶好の伝染の場を与えてしまった。

【Yahooニュース】
武漢で感染拡大招いた4万世帯参加の「万家宴」 意外な真相

武漢市はウイルスが人から人に感染することを知っていながら、宴会の中止をしなかった。
武漢市の地方政府が中央に事態を報告して、どう対応したらいいかを聞いたのですが、中央政府に握りつぶされた。
そんなことを告発している人もいます。

いずれにせよ、情報を隠蔽したことが、感染拡大したことは明らかです。

こういうことをしていると、現政権、中国共産党も崩壊する可能性もあるんじゃないかなって思うのです。

実際に中国の歴史を見ると、疫病が蔓延するということは、世を治める皇帝が皇帝としての資格がないから天が怒っている、という考え方があります。
皇帝は人々に対して、絶対的な権力を持っていました。
でも、ふさわしくなかったり、不公正だったり、無能だったりすればその地位を剥奪されることもありました。
天が怒っていると思われる時は、民衆が反乱を起こしてもいいことが暗黙に認められていた。
天災、飢饉、疫病、侵略などは皇帝が倒れる兆候と思われていたのです。
皇帝が失脚したり、クーデターが起きて、政権が交代したわけです。

隠蔽体質が原因の悲劇、チェルノブイリ原発事故

今回の新型コロナウイルスは、ソ連のチェルノブイリ原発事故を思い出します。
1986年の4月26日の深夜に、ソ連で、チェルノブイリ原発がメルトダウンを起こして、大爆発をした事故です。
重大事故を起こしたのに、当局はひたすら事実の隠蔽と責任転嫁をしていた。
夜が明けても近隣地区の住民は何も知らされず、普通の生活をしていた人たちや屋外で遊んでいた子供たちが、次々と深刻な放射能障害を受けてしまった。

チェルノブイリの原発事故があってソ連では、情報公開が進みます。
当時のソ連のトップは、就任してまだ1年のゴルバチョフ書記長。
今までのトップとは違い、まだ若い書記長でした。
就任当時は54歳。
チェルノブイリの原発事故で、彼は古い組織やシステムが、もう時代に合わなくなったことを痛感した。
その後、ソ連では情報公開や改革が進んでいくのです。
結果的、チェルノブイリの事故から3年半でベルリンの壁が「自由」という力で崩壊し、その後ソ連も崩壊していく。

現在の中国共産党政府も、数年後に自由主義に取って代わられ、コロナウイルスがきっかけになった。
そんなふうに、歴史に書かれる。

先日書いたブログ
【コロナウイルスの蔓延を見ていると、現代は100年前の第一次世界大戦の頃と、とても似ていると思う】

やっぱり歴史は繰り返すのかもしれません。

昨日、3.11の大震災での福島の原発事故と新型コロナウイルスのニュースを見ていて、そんなことを考えていました。
そういえば、福島の原発事故の時も「冷却水は大丈夫」「メルトダウンではありません」という東電の情報隠蔽が、悲劇を大きくしたんだったな。

あれからもう9年。
被害に合われて亡くなられた方々に黙祷すると共に、いまだに避難している4万人以上の方々が、1日も早く穏やかに暮らせることを祈っています。

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藤村 正宏
北海道釧路生まれ。明治大学卒。著書「モノを売るな!体験を売れ!」で提唱したエクスペリエンス・マーケティング(通称エクスマ)の創始者。経営者、ビジネスリーダー向けに「エクスマ塾」を実施、塾生はすでに1000名を超えている。著書は、海外にも翻訳され30冊以上出版。座右の銘「遊ばざるもの、働くべからず」
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