利他的な欲求が最高レベルの欲求かもしれない

心理学者マズローが唱えた「人間の欲求5段階説」

今朝、Facebookに投稿したところとても反応がよかった記事。
マズローが説いた、「人間の欲求5段階説」の話し。
それをもう少し詳細に解説します。

まず、マズローっていうのは、社会心理学者です。
いつくらいに活躍した人かというと、大ざっぱに言うと、20世紀の中ぐらいです。
彼が唱えた「人間の欲求5段階説」は、人間の欲求は低位の欲求が充たされると、より高位な欲求に移っていく。
というもの。

第1階層「生理的欲求」
第2階層「安全の欲求」
第3階層「所属と愛の欲求」
第4階層「自尊の欲求」
第5階層「自己実現の欲求」

マズローの欲求5段階

マズローの欲求5段階

1番レベルの低い(けど強烈な)欲求が生理的欲求。
生きていくための基本的・本能的な欲求(食べたい、寝たい、セックスしたいなど)。
「安全欲求」には、安全・安心な暮らしがしたい(雨風をしのぐ家や健康、お金など)。
「所属と愛の欲求」は社会的な欲求です。
集団に属したり、仲間との会話など、コミュニティに属するということなど。
この欲求が満たされないと、人は孤独感や社会的不安を感じやすくなる。
そして次に「自尊の欲求」とは、他者から認められたい、尊敬されたい、有名になりたい、というような欲求です。
5番目の「自己実現欲求」は、理想の生活がしたい。
夢をかなえたい。
あるいは、自分の能力を引き出し創造的活動がしたいなどの欲求。

マズローはより低位の欲求が満たされると、その上の段階の欲求を欲しがる。
そういうのがマズロー欲求5段階説です。

ビジネスにおいては、マーケティングやモチベーションなどの解説にもよく使われる有名な説です。

5段階よりも上の欲求がある

5段階よりも、もっと強烈な欲求が、人間にはあるんじゃないかなと思うんです。
損得勘定なく、自分以外の人のために行動する欲求。
「奉仕の欲求」
「利他的になる欲求」
どんな名前をつけるかわかりませんが、そういう欲求。
ありますよね。

人間にはそういう「利他的」な行動によろこびを感じる本能が備わっているんだと思うんです。
自分のためではなく、誰かほかの人のため。

そして、この「利他的」というのは、ビジネスの本質にもつながると思う。
ビジネスの基本は、この心です。
自分以外の人をしあわせにする。
そしてより良い世の中をつくることに貢献する。
その結果として、正当な報酬をもらう。
そうでなかったら、ボクたちがビジネスをする意味は、かなり薄れてくる。

特に来年くらいには、そういう企業がたくさん目立つようになると思う。
自分の利益ばかり考えて、他社を叩き潰すとか、競合を踏み台にするとか、そういう企業と二極化が目立つようになる。
ゴリ押しの営業や、声の大きい人間、圧力や強く言うことで操作しようとするような、そんなのは通用しなくなる。
我欲が強い人間や会社は、もう世の中から相手にされなくなってくる。

目先の姿、目先の利益ばかりを追い求めてること。
些末なことにこだわり続けること。
そういうところは淘汰される運命が待っている。

ビジネスの本質を忘れずに仕事をしたいです。
過去や未来に生きるのではなく、今自分ができることを行動することが大事。
いつだって、行動できるのですから。

今日、大河ドラマを見る前に、キッチンの換気扇の下でタバコを吸いながら考えていたことは、概ねそんなことだった。

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藤村 正宏
北海道釧路生まれ。明治大学卒。著書「モノを売るな!体験を売れ!」で提唱したエクスペリエンス・マーケティング(通称エクスマ)の創始者。経営者、ビジネスリーダー向けに「エクスマ塾」を実施、塾生はすでに1000名を超えている。著書は、海外にも翻訳され30冊以上出版。座右の銘「遊ばざるもの、働くべからず」

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