「ターゲット」って言葉に違和感を感じる

「商売の本質」を忘れないこと

最近「ターゲット」っていう言葉に違和感を感じています。

というか、以前から使いにくなって思っていた。
でも、わかりやすいから使っていました。
商売の本質を考えると、お客さまのことを「ターゲット(的)」っていうのは、ヘンだなって。
そこには、お客さまを攻略するというようなイメージがある。
そう思うのはボクだけかもしれないけど。

先週は、大阪でやっていたエクスマ塾62期と東京の63期が終わりました。
塾生さんたちの会社を見ていると、みんな楽しそうにビジネスをしているのが伝わってきます。
そしてこの人たちのビジネスは「戦い」とは無縁なんだろうなって、思う。

OSAKA 62

OSAKA 62

TOKYO 63

TOKYO 63

ビジネスは戦いではありません。
戦略とか戦術とか、攻略法とか、そういうものとは無縁のはず。
攻略されたいと思っている人はいないだろうし、お客さまを攻略しようとしている企業も不毛です。

真理に沿ったビジネスをやっている会社や店が繁盛する時代になりつつあります。

昔は「こうしたら利益がたくさん出る」とか「こういう事業をしたら儲かる」とか、経済原理や合理性でやっていても、ある程度は上手くいきました。
でも、これからの世の中は、そういうことが難しくなっていく。
ソーシャルメディアやITテクノロジーが発達したことで、企業が考えていることが世の中に伝わりやすくなるからです。
隠そうと思っている情報も、伝わってしまうということ。

過去において、情報はマスメディアや大企業にコントロールされていました。
でもソーシャルメディアの普及により、普通の人の情報が大きな影響を与えるという社会になったのです。
もはやマスコミや企業にとって都合の良い情報だけが生活者の間で流通するわけではないのです。
マスコミや企業による一方的なコントロールは難しくなってきたということです。
だから会社も襟を正して、自分の利益のことばかり考えるのではなく、お客さまの方をもっと見ることが大事だということです。

「商売の本質」に戻ること。

商売の本質というのは、お客さまの方を見るということです。
競合他社や、業界、マーケットシェアばかり見ていては、やっていけないということです。
当たり前のことなのですが、生活者の声に耳を傾け、いい商品やサービスを作り、購入したお客さまとの素晴らしい関係構築にエネルギーを注ぐことです。

そういうふうに考えると、「ターゲット」っていう言葉に違和感を感じます。
もしかすると、お客さまだと思っているからそういう言葉になるのかもしれません。
お客さまじゃなく、友達や仲間っていう概念だと、ターゲットなんて使いませんよね。

そろそろボクも「ターゲット」っていう言葉を、なるべく使わないようにしよう。

とっても久しぶりなお休みの午後、ダラダラと思っていたのは、概ねそんなことだった。

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藤村 正宏
北海道釧路生まれ。明治大学卒。著書「モノを売るな!体験を売れ!」で提唱したエクスペリエンス・マーケティング(通称エクスマ)の創始者。経営者、ビジネスリーダー向けに「エクスマ塾」を実施、塾生はすでに1000名を超えている。著書は、海外にも翻訳され30冊以上出版。座右の銘「遊ばざるもの、働くべからず」

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