映画会社『日活』の復活劇|イノベーションする時にはこれくらいの覚悟が必要

台湾で翻訳出版された本

台湾で翻訳出版された僕の本
「新版 安売りするな!『価値』を売れ!」
を、見ていてた。(読めないので見るしかないのですけど)
読めないけど裏表紙に書いてあるキーワードはわかった。
SNS時代の価値は以下の5つのキーワードで価値を創出し、価値を伝えること。

1:関係性
2:個
3:好き
4:編集
5:逸脱

この5つのキーワードで、この本は構成されています。それぞれのキーワードの、事例がたくさん出ています。

去年の本だから新しい事例もたくさんあります。
5年前の本の改訂版ということだったんですけど、8割が書き下ろしになりました。
ほとんど新刊と言ってもいいくらいです。

台湾版の表紙と裏表紙

SNSが企業活動に影響を与える時代、価値の意味も変わってきました。
商品に価値がないと思ったほうがいい。
売れる商品は無い、売れる売り方があるだけです。

5番目のキーワード「逸脱」の項目に載せた文章をリライトして書きますね。
日活ロマンポルノのことです。

逸脱は新たな価値を生み出すエネルギー源

NHK BSプレミアムで放送しているドキュメンタリー番組「アナザーストーリーズ運命の分岐点」、さすがNHKと唸るような、面白い番組です。
色々な日本や世界の事件や事柄が題材になっています。
その当事者達を取材して、その事件を違う視点から見てみる、という番組。
毎回録画して、まとめて見たりしている。
2016年11月16日に放映された回は、逸脱は新しい価値を生み出すことにもなるんだなって、実感するものでした。
映画会社、日活のドキュメンタリーです。

日活という映画会社をご存じですか。
昭和の時代に石原裕次郎、小林旭、吉永小百合、浅丘ルリ子などの人気俳優を輩出。
名作をたくさん生み出し、日本映画の黄金時代を築いた会社です。
でも、1960年代に、テレビがどんどん家庭に入ってきて、映画を見る人が減っていき、経営危機に陥ります。
放漫経営のうわさもありました。
さらに、どうしようもない状態に追い打ちをかけたのが、大人気だった石原裕次郎や小林旭がアイドル路線から離れていってしまったことです。

そこで、新しい経営者が就任するのですが、彼は何をしたか。
成人映画「日活ロマンポルノ」の誕生です。

起死回生の一手で、1971年、大きな路線変更を果たしました。
これは世間に衝撃を与えます。
日本映画を代表する会社が、ポルノ映画をつくるのですから。
今の状況にたとえると、日本経済新聞出版社がすべての出版物を官能小説にしたような感じです。

多くの社員はこの状況についていけず辞めていったそうです。
なかでも、ベテランスタッフほど、「なぜ自分たちが成人映画をつくらなければならないのか」といって会社を去ったといいます。
それで残ったのは若手のメンバー。
日活は予算もスタジオもある。
他の成人映画をつくっている会社とは一線を画したものがつくれるはずだ。
彼らは新しい路線に勝負をかけるのです。
日活ロマンポルノの記念すべき第1作『団地妻昼下がりの情事』は異例の観客動員数でした。
これで日活は会社の存続が可能になったわけです。

記念すべき第1作

その後、ヒット作が次々と生まれました。

逸脱した思考というのは、とっても創造的なエネルギーを持っているときがあります。
新しいもの、新しい価値を生み出すエネルギーになるってことです。
日活ロマンポルノからは、日本映画を支えるたくさんの優れた監督が登場しました。
根岸吉太郎、相米慎二、滝田洋二郎……若いクリエーターたちが現場で映画を撮ることを覚えていったからです。
逸脱は新しいモノを生むエネルギーになるのです。

イノベーションする時には、これくらいの覚悟を持つことですね。

そして、イノベーションして圧倒的になるために、ぜひエクスマを学んでください。
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藤村 正宏
北海道釧路生まれ。明治大学卒。著書「モノを売るな!体験を売れ!」で提唱したエクスペリエンス・マーケティング(通称エクスマ)の創始者。経営者、ビジネスリーダー向けに「エクスマ塾」を実施、塾生はすでに1000名を超えている。著書は、海外にも翻訳され30冊以上出版。座右の銘「遊ばざるもの、働くべからず」

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