マーケティング

エクスマ思考

子どものころ食品サンプルは“夢の国”だった|食品サンプルを巡るマーケティング的考察

「最初に食品サンプルを食堂に並べたのは、どこだったんだろう?」そんな素朴な問いから、ふと昔の情景がよみがえります。あの頃(5~60年前)のスパゲティといえば、ほとんど二択でした。ナポリタンか、ミートソース。しかも主役は、母が作ってくれるいつもナポリタンで、ミートソースは“たまに会える特別なひと”。ひと月かふた月に一度、母が連れて行ってくれたデパートの食堂。そこで僕はようやく、ミートソースさまにお目にかかれたのです。子どもにとっては、まるで王様に会うような気分だった。食堂の入口に並んだ食品サンプルのウインドウは、いわば“夢の国”。フォークがスパゲティをからめたまま宙に浮かんでいる。光を浴びて、湯気まで立っていそうなリアルさに、僕はただただ見とれていました。「すげ〜……」それが、子どもだった僕の素直なつぶやき。この国の“目で食べる文化”は、こんなふうに幼い感性を震わせてきたんだと思います。
SNSマーケティング

だいたい・・・コーヒーそのものに たいした価値ってないんだ モノを買うのではなく

出張先の大阪で、ホテルの窓からファミマの看板が見えた朝。ほんの数百メートル先にセブンがあったのに、僕はファミマのコーヒーを買った。その瞬間に気づいたんです。「人は“好きだから”買うとは限らない」この気づきが、いまの時代のマーケティングを象徴しているように思った。
SNSマーケティング

顧客満足を高めてもリピーターは増えないんだ なぜなら・・・

「お客様の満足度を上げよう」。多くの企業やお店が、当然のように掲げている目標です。けれど、ここに大きな誤解があります。どんなに顧客満足を高めても、リピーターは増えない。これは、現場で何度も実証された事実です。あ、何もボクは顧客満足を高めなくていい、そう言っているわけではありませんよ。それはとっても大切なこと。どんな会社もみんなやっています。しのぎを削って、顧客満足向上をやっています。なんなら、プロなんだから、満足させなきゃ、お金もらえませんよね。でもね・・・どんなに顧客満足を向上させても、リピーターになってもらえない、二度と利用してくれないってことが起きるんですよ。それは、満足とは別のところで起きているということなんですね。お客さまは、満足しているのに、どうして二度ときてくれないのでしょう。
エクスマ思考

AIをビジネスで駆使したいのなら これを忘れないようにね!

「努力している人が報われる時代」は、そっと幕を閉じつつある。もちろん、努力を否定したいわけではありません。一生懸命に働き、歯を食いしばってきた時間は、確かにあなたをつくった。でも、AIが静かに世界に入り込んだいま、状況は少しだけ変わってきたと思う。これからは、努力だけでは足りない。必要なのは、遊び心。意味なんて、なくていい。役に立たなくても、かまわない。むしろ、そういうもののほうが、人生ではだいたいあとから効いてくるんです。やらされるAIはつまらない「AIを仕事で活用しろ」と言われた瞬間に、心は遠ざかってしまう。その言葉の裏には、「ほら、効率よくやれ」「遅れているぞ」「成果を出せ」そんな圧が潜んでいる。そうすると、AIは急に「管理の道具」みたいな顔になってしまいます。やらされ感があると、人は動けない。心が閉じる。楽しさが消える。好奇心がどこかへ行ってしまう。それでは、もったいないと思うんですよね。AIは、本来、そんな堅苦しい存在じゃない。本当はもっと自由で、柔らかくて、ちょっと茶目っ気のあるやつ。
エクスマ思考

AI推薦(AIO)って? 図書館と雑誌の違いのような感じ

インターネットで情報を探すとき、昔は「検索」しかありませんでした。Googleに知りたいことを入れて、出てきたページを順番に開いていく。まるで図書館で本を探すようなものです。必要なことを調べにいく行動ですね。これが SEO(検索エンジン最適化) の世界です。「阿寒湖 温泉 おすすめ」「時計 女性人気ブランド」「髪質改善 トリートメント 効果」こうしたキーワードを入力すると、検索上位に出てきた記事が読まれます。だから、SEOで強いのは「Q&A」や「ランキング」や「比較記事」。“知りたい人が探してくる情報”です。ところが今、時代は大きく変わってきました。YouTubeやInstagram、TikTok。さらにChatGPTなどのAI。私たちが検索する前に、「あなたにおすすめ」という形で情報が届くようになった。それは実感している人も多いですよね。これが AIO(AI推薦最適化) の世界です。
SNS活用

“妄想力”が世界を変える ──思考ではなく想像から始まるビジネス

「考える」よりも「妄想する」ほうが大事そう思っている。だって、“考える”って、どうしても「正解を探す作業」になっちゃうでしょ。「これで合ってるかな」「間違ってたらどうしよう」──そうやって慎重になって、だんだん動けなくなる。
エクスマ思考

24時間働いても苦にならない理由 ──仕事と遊びの境界をなくすと人生が豊かになる

“遊んでいるように働く”って、最高の生き方本を読んでいるときも、映画を観ているときも、温泉に浸かっているときも、メダカの水を替えているときも──ふと、仕事のアイデアが浮かんでくる。「これ、ホテルのプロモーションに使えるな」「この感情の流れ、マーケティングにも応用できる」たぶん、他の人から見たら「休みの日まで仕事してる」と思われるかもしれない。でもボクにとっては違う。“仕事をしてる”という意識がない。ただ、楽しいことを考えてるだけ。
SNSマーケティング

AIに拾われるって、けっこう人間的 やっぱり最後は人に届く言葉

AIに届くことは、人に届くことこの連載を通じて一番お伝えしたかったのは、「AIに届くことは、人に届くことと矛盾しない」 ということです。むしろ両者は同じ方向を向いています。AIは「人が求めているもの」「役に立つ情報」「信頼できる言葉」を拾おうとしています。だからこそ、AIが好む構造を意識することは、読者に優しい文章をつくることと同じなんです。AIと仲良くなる文章①Q&A形式で書くQ&A形式は読者の疑問に答えること。AIと仲良くなる文章②体験談・ストーリーを盛り込む体験談は読者の共感を呼ぶこと。AIと仲良くなる文章③比較・ランキング・リスト化比較やランキングは読者に選びやすさを与えること。AIと仲良くなる文章④地域名・業界キーワードを自然に入れる地域名や業界キーワードは読者にリアリティを届けること。AIと仲良くなる文章⑤会話的・カジュアルな文体会話的な文体は読者との距離を縮めること。つまり、AIに届く文章とは、結局「人に届く文章」なんですよね。
SNSマーケティング

AIと仲良くなる文章⑤ 会話的・カジュアルな文体 〜AI時代の文章術〜

こんにちは、藤村正宏です。この連載 「AIと仲良くなる文章」〜AI時代の文章術〜 では、AIに拾われやすく、検索や推薦に届きやすい「AIO対応」の文章術を5回シリーズで紹介してきました。ここまでに取り上げたのは、① Q&A形式で書く② 体験...
SNSマーケティング

AIと仲良くなる文章④ 地域名・業界キーワードを自然に入れる〜AI時代の文章術〜

なぜ固有名詞がAIO対応に強いのか?AIは「この文章は何について書かれているか」を判断する際、固有名詞を重要な手がかりにします。「阿寒湖」「釧路」「北海道リゾート」といった地名や、「SNSマーケティング」「UGC」「エクスマ」といった業界用語。これらが入ると、「観光の記事だな」「マーケティングの話だな」とAIは認識しやすくなり、検索や推薦で拾われやすくなるのです。逆に、固有名詞がまったく出てこない文章は「抽象的すぎて意味が伝わらない」と判断されがちです。