光陰矢の如し
4月になりました。
毎年思いますが、早いですよね。
1月、イク
2月、ニゲル
3月、サル
っていう感じですよ、毎年。
先日お正月だと思っていたら、もう一年の4分の1が終わった。
まさに光陰矢の如しです。
毎日毎日が、あっという間に過ぎてしまいます。
特に情報量が多くなっている時代だから、膨大な情報をインプットしていると時間が過ぎていきます。
そして、それを自分なりに咀嚼する時間も増えている。
仕事をしている時間よりも、そんな具合に、考えている時間や文章を書いている時間が多くなる。
でも、それも仕事です。
ということは、ほぼ起きている間は仕事をしているということです。
そんな時代なのですから、今までと同じ考え方、同じ方法、同じやり方で組織を運営していると、組織が機能しなくなり、内部から崩壊する恐れがあります。
組織だって、環境の変化に対応していかなければ、機能しなくなるのは当然のことです。
今は激しい変化が起きている時代です。
そしてその変化が見えにくくなっているのです。
一見変化しているのがわからない。
だから多くの企業が、気づいたときには取り返しのつかないところまで行ってしまうはめになる。
滅亡する企業も出てくる
環境の変化がつづき、それに順応できないモノが絶滅していく。
いわゆる「自然淘汰」しながら進化したという、ダーウィンの進化論もカンタンに言うとこういうことです。
地球上をくまなく支配していて、どんな種よりも強かった恐竜が、地球の歴史からすると「あっという間」に絶滅してしまった。
だからダーウィンは言っているんですね。
「生き残れるのは、最も強い者でも、最も賢い者でもなく『変化』できる者」だって。
それと同じ事が、今、ビジネスの世界でも起こっているわけです。
環境が変わったのに変化できない。
今の時代に合ったビジネスにしていかなければ、淘汰されるってことです。
思ったように売れない。
思ったような集客ができない。
それは、変われない人や会社が、あまりにも多いからなんです。
例えばもう「チェーンストア理論」は時代に合わなくなっている。
全国すべての店が同じ商品、同じサービス、均一化。
こういう店は「無個性」ということで選ばれなくなっている。
全国に2万店舗近くある『セブンイレブン』でさえ、それぞれ地域に根ざした、地域のインフラになるような、個性的な店を目指しているのです。
どうしてかというと、もう金太郎飴のような店は、面白くないし支持されないから。
革命の姿に気づかないとヤバイ
SNSやスマホやテクノロジーの進化などの「革命」によって、経済活動は劇的に変わりました。
ところが、その変化というのが、なかなか実感できない。
日本の歴史上、大変革は今まででもありましたね。
「明治維新」
「大東亜戦争」
今回の変革はもしかするとそれ以上の変革かもしれない。
明治維新や戦争の敗戦など、今まで日本人が体験した大変革は、目に見える部分で劇的な変化がわかりました。
だからみんな懸命に対応していこうとした。
今進行している大変革というのは、実はものすごくインパクトがあるにも拘わらず、目に見えない部分が多いわけです。
昨日までちょんまげで、着物を着ていた人が、今日は髪を短くして洋服を着ている。
あるいは、東京の街が見渡すかぎり焼け野原になって、食べるものもない。
そういう目に見える変化が少ない。
だから自分の身に何が起こっているのか気づかないんです。
これってコワイですよね。
自分の今置かれている状態がわからない。
まるで半死人です。
日本の経済を見ていると、こういう「半死人」状態のような会社や個人が多くて非常にコワイ。
「早く来すぎてしまった未来に、対応できない組織やシステムが出てきて、淘汰が始まる」と1970年に「未来の衝撃」で未来学者アルビン・トフラーが予言したとおりです。
ソーシャルメディア、スマートホン、クラウド、人工知能、3DP、VR、モノインターネットなどの登場は、15世紀に印刷技術が発明されたの時に世界に影響を与えたのと同じくらい、いやそれ以上のインパクトがある。
これってエイプリルフールじゃないんです。
藤村 正宏
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