商品ではなくサービスと考えてみる
モノを売っている人は、それがサービスという形態にできないか考えてみると面白いことができるかもしれません。
大学生の頃、東京築地の花屋さんでバイトしていた。
普通のバイトより時給が高かった。
花屋といっても、小売はほんのわずか、ほとんどは配達です。
それも配達の70%くらいがお葬式でした。
ボクもたくさん葬儀に配達しました。
時々は開店祝いとか結婚式とかお祝いの花を届けることもありました。
そんな仕事の中、週に一度、近所の歯医者さんに花を届けることがあった。
その歯医者さんと花屋が契約していて、毎週切り花を届けるというサービス。
花のセレクトは店にお任せ。
歯医者さんは季節ごとの花を待合室に活けることぎできた。
たぶん金額は週に千円くらいだったと思う。
集金にも行ったことある。
このサービスは、選ぶのか面倒、プロのセンスに任せたい、買い物が面倒、いつも花がある、忘れない、毎回買うより安い、などなどのメリットがあったはず。
花を売っているのではなく、違うことを売っていますよね。
待っている患者さんに気持ちのいい空間、癒される空間を提供することで、患者さんをもてなしている。
当然、歯医者さんの株は上がりますよね。
その花屋さんは、もしかすると歯医者さんのイメージアップを提供していたのかもしれません。
この花屋さんのサービスは、もう40年くらい前の話ですが、今トレンドになっている『サブスクリプションサービス』といってもいいかもしれません。
サブスクリプションサービス
サブスクリプションサービスとは、提供する商品やサービスの数ではなく、利用期間に対して対価を支払う方式。
「定額制」と同じ意味で使われることもある。
例えば、アマゾンプライムの音楽やビデオ、NetflixやDAZNの映像配信サービス。
アマゾンだったら年払い、Netflixだったら月額です。
定額料金を支払えば、音楽をどれだけ聴いても、映画やドラマをどれだけ見ても自由といった利用形態です。
最近、こういうサブスクリプションサービスが増えていて、トレンドになっている。
商品も音楽や映画、オーディオブックなどの定額制の他。
毎月、服やバッグをコーディネイトしてレンタルしてくれるサービス。
幼児の成長に合わせ、知育玩具を毎月レンタルしてくれるサービス。
様々なサービスが登場してきました。
そしてそれはスマホのアプリ1つで契約できるのが特徴。
物を所有したくない人が増えているのかもしれませんね。
あなたの商品を物ではなくサービスとして捉えて、今一度考えてみましょう。
何か、面白い展開が思いつくかもしれません。
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藤村 正宏
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