新規客が消滅している未来|つながることでしか売れない時代

新規客がいなくなる?

近い将来、「新規客」という概念がなくなるんじゃないかと思うんです。
「そんなバカな!」って思うかもしれませんが、そんなバカなことが起きるのが現代です。

5年後は誰も予想できなくなっている。
たった一つのテクノロジーが、あなたの業界に壊滅的な被害を与えることもあるかもしれません。
音楽CDの発明が、レコード針の業界に影響を与えたように。
デジタルカメラの登場がDPE業界を壊滅させたように。

3Dプリンターの登場で危なくなっている業界もたくさんある。
だから「新規客」という概念がなくなる、ということも可能性としてはあると思うのです。
どうしてかというと、つながりの経済になって、友人や知人の発信がすごいメディアになったから。

不特定多数ではなく「特定少数」

資本主義が終わって、つながりの経済になるということを、最近ブログで書いています。
もう見ず知らずの人から、ものは買わない時代になる。
たとえばこれ。
【個人の影響力が社会を変える|資本主義の終わり】

実際に最近、つながりの中で消費が起きていることが多くなっている。
新商品を知るのも、店のことを知るのも、友達や知人のFacebookの投稿から、なんていうのはよくあることです。

スマホの普及で、人々は24時間365日インターネットにつながっている。
SNSの登場で、人と人がつながりやすくなった。
そして、その「つながり」の中で消費が行われていく。

そういうことです。

そうなった時、顔も属性もわからない、不特定多数の人の中から「新規客」を集めるのは、とても難しく、無駄な経費とエネルギーを使うことになる。
日頃からつながっている友人や知人とのコミュニケーションの中から、新規のお客さまができる。
あなたのつながっている友人や知人の紹介やシェア、ReTweetによって、あなたの商品やサービスを知るということが起きる。
つながっている特定少数に向けた発信で、売れるという時代になっていくんじゃないかなと思う。

友人や知り合いが最強のメディアになる

たとえば、ボクの新しい本。
今現在(2016年2月)、とっても売れています。
ビジネス3部門で1位です。
新聞や雑誌などのマス広告はまったくやっていません。

Amazon160206

発売1ヶ月前に、FacebookでAmazonの予約サイトをリンクして発信しました。
そうすると、それを見たボクの塾生さんとかいつも見てくれている読者さんとかが、その投稿をシェアしてくれた。
100前後のシェアがありました。
そうすると、その塾生さんや読者さんのお友達や知り合いに伝わっていきます。
その中には、もちろんボクのことを知らない人もたくさんいるわけです。

ボクがFacebookでつながっている人12000人。
シェアしてくれた人が平均300人の人とつながっていたとして、300×100で3万人。
一つの投稿で合計4万2千人に伝わる可能性がある。
1次のつながりだけで、です。
さらにその人のシェアがまたシェアされたら(2次のつながり)。
さらに3次とか・・・、どれだけの人に知られたか。

結果的に発売前に信じられない冊数の予約。
発売後3日間くらいで別にまたたくさん売れ。
Amazonだけで、ありえないくらいの数が完売です。
現在Amazonでは品切れ状態になっています。(増版分を印刷中)
販促や広告、Amazonキャンペーンなんかは一度もやらずにです。

【マンガでわかる!安売りするな!「価値」を売れ!】のAmazonのサイト

これが不特定多数に情報を流して新規客を獲得することより、つながりの中から新規のお客さまが増えるってこと。
友人や知人が、最強のメディアになっていく。

今回のボクの本の在庫が、出版社になくなった状況を聞いて、そんなことを考えていました。
すべての業界で、こういうことが起きたら、いずれ見ず知らずの新規客という概念はなくなると思いません?

つながらなければ売れない時代になるのです。

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藤村 正宏
1958年、北海道釧路生まれ。著書「モノを売るな!体験を売れ!」で提唱したエクスペリエンス・マーケティング(通称エクスマ)の創始者。集客施設や企業のコンサルティングを行っている。コストをあまりかけない、誰でもカンタンにできる手法で、圧倒的な成果をあげている。 執筆活動、講演活動もする。現在フリーパレット集客施設研究所主宰。

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